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子育ては自分育て |
12月2日 |
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8時半起床。
月曜日は早寝をするのが基本で、昨晩も日付が変わるまえに消灯した。が、こ
の起床時間。いつも寝る前には
「明日は早起きして行動的な1日にしよう」
と決心するのだけど、特に改善はない。決心なんて誰でもできることだ、と偉そ
うに説教していても、自分にも説教しないといけませんわね。
午前中は授業準備。
冬期講習の2年生ぶん。市進予備校の場合、3年生の冬期講習は「直前講習」
と呼ばれる。トップページの「講義日程」が煩雑(はんざつ=ややこしいさま)
になっているのはこの事情。けっこう難航。授業の組み立てを去年とは変える方
針があって、それをどう変えるか、具体的にどうするかが思いつかない。
具体的なイメージは大事だ。
さきの起床の話ではないけれど、早起きするなら「7時に」などと、具体的な
決心をしないとうまくいかないだろう(自戒)。こういう授業にしたいなと考え
たら、どうやって授業を始めるのか、どういうプリントを用意しておくのか、そ
ういった
具体的な事実(のイメージ)を積み上げる必要
がある。かなり苦しんで、なおかつまだ終わらない。それだけ時間の余裕がある
ということかもしれない。
1回目の昼食は家でパスタ。
かなり寒くて外出する気分にもなれなかったから。市販のカルボナーラソース
。ふつう。カルボナーラくらいオリジナルで作ってみたいと思うけれど、レシピ
が思いつかない。昼食にそこまで時間をかけるほどヒマなわけでもないし。
食後に「自己紹介」の改訂を準備。
これも難航。真剣にやるようなことでもないけれど、細かいことにきちんと手
入れをしておきたい。ネットで情報を探すなんていう虚しいこともやって、かな
り時間を食った。ネット利用には
面白いけど下らない
記事につかまりすぎるというキライがある。ヒマつぶしには最適とは思うものの、
暇だから見ているわけでもない。自己紹介は未完成。ちょっと遅れます。読書。
『おなかほっぺおしりそしてふともも』伊藤比呂美を読了。
熊本に住む詩人による子育てエッセイ。
内容より文章が汚らしい感じがして、僕にはあわなかった。
子育ては汚い。
それはわかっている。著者が大学教員らしき夫と育てているのは4歳と2歳の
娘で、とうぜんのように汚い。我々が、つまり小学生より老けたふつうの人間が
営む暮らしというのは、「身の回りを清潔に保つ」ことに主眼が置かれているか
ら、やむをえないことではある。子どもは天使ではなく、物理的に汚い存在であ
る。子育て経験者なら苦笑しつつ認めてくれるだろう。
文章の汚らしさとは、いったいなんだろう。
読みながらずっとそのことだけ考えていた。汚い内容を扱えば汚い文章になる
わけではない。美しいことを書けば文章が美しくなるなんてことはないのと同じ
だ。あえて探せば、著者の強烈な近親憎悪だろうか。4歳の娘が「色気づいた」
ことに母親は憎悪をおぼえる。
>でも、わたしは、十数年後にはかならずある、成長したカノコのセックスを想
像して、背スジがさむくなる思いです。10年前、20歳前後の、色気づいて、セッ
クスがしたかったわたしに対して、わたしの母は「あんたのセックスなんか認め
ないわよ」という態度でかかってきました。そして、わたしは、全身で母に反抗
した覚えがあります。
見事な告白だ。
男性にはあまりこういう感覚はないかもしれないが(僕にはない)、女性が自
分の娘や母親にたいして生来的に持っているだろう憎悪がハッキリ描かれている
。お前の血は自分の血なんだ、だから汚すなといった、やりきれない思いだろう
。でもなんだか、僕にはこの文章が「汚い」ものだと感じられた。
なお、ときどき挿入される「夫の言い分」はおもしろい。
父が見る子どもと母が見る子どもは異なる存在だというのがよくわかる。オス
スメ対象としては、うーん、同じくらいの年の子どもを育てている女性でしょう
かね。ある種の共感をおぼえる箇所は多いと思う。僕が好きになれなかっただけ
で。
プールのついでに2回目の昼食を買ってくる。
カニ玉丼。まずまず。出勤。雨はとりあえずやんでいる。すごく寒い。
授業は順調。
学校の定期試験前ということで出席率は悪い。もう慣れきった。ちょうど10年
前に、1つ下のGクラス(今年は3段階で最上位のHクラス担当)を担当してい
たときには
ほぼ出席率100%を維持できた
けれど、時代が違うからね。今はウイングネットという映像授業があるから、休
んでも安心だ。良い時代になった。授業では、
長文の時制の変化をどうやって不明単語の意味推測に使うか
という話をした。長文読解で冠詞と時制に気を使うのはハイレベルなら基礎すぎ
るだろう。授業を休んでもきっと大丈夫だ。まだ2年生なので、前もって特に注
意喚起はしていない。
夕飯のメインはイワシつみれ鍋。
イワシのすり身にはショウガの千切りとみりんと酒を加えた。が、味はいまひ
とつ。白ネギのみじん切りも入れるべきだったか。イワシだと鮮度の問題もある
かも。身がゆるくて崩れやすかったのは、豆腐を加えることで改善できるだろう
か。
野菜は白菜とブナピーと下仁田ネギの青いところ。
下仁田ネギはまさに旬で、この2週間くらいが最安値。それでも一般的な白ネ
ギより2割くらい高いが、味は群を抜く。野菜が嫌いなお子様には、
こいつをクタッと煮たところ
を食べさせてほしい。野菜は甘いから美味しいということを知ってくれるはず。
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