予備校講師でわるかったな!





各ページのご案内はコチラ 

proflile 自己紹介

diary 日記

essay エッセイ

bbs 掲示板
  

Copyright (c) 2004 
takeshi nobuhara All Rights Reserved. 

古きを懐かしめ 12月8日


  10時起床、寝坊。
  午前からお昼にかけて年賀状書き。先月のうちに入手しておいたのに、ここま で引っ張ってしまった。

「しまった、オレそもそも年賀状買ってもいねぇ」

とあせった読者様もいるかも。

  毎年おもう。
  この風習はいつまで続くだろうか。今世紀に入ってからはPCプリンターで印 刷したそれを使う人が7割くらいになってきた。僕と同世代の人はほとんどそう である。僕のように外注して宛名を手書きにする人は珍しい。自分と相手の住所 を印刷して

手抜きのコメント1行

で送ってくる人が多い。もっとも、僕もコメントは手抜きで2行くらいなんだけ どさ(^^)

  逆に、20代後半くらいまでの人の場合。
  ぜんぶ手書きというのが多い。世代的に、それほどの枚数を書かないというこ とがあるのかも。僕の世代あたりまでが昭和の風習を引きずっていて、100枚以 上書くなんて人もいるからね。またあるいは、どういうわけか、20代後半くらい までで僕に年賀状をくれる人は女子がほとんど、というのもあるのかも。

少しも嫁探しに役立っていない

という問題点があるものの、都合の悪いことは忘れよう。それが年忘れとしての 年賀状の意義の1つかもしれない。書き終わるまではもう少し。


  午後は手話教室へ。
  今日は普通に文章を与えられて、それを手話で表現するというもの。喫茶店に 入った2人が席を探すシーン。

A「どこの席に座る?」
B「手話が良く見える席がいいわ」

単純に日本語対応手話(=発話の語順通りに表現する手話)でやるのはカンタン だ、は言いすぎだけど、そんなに難しくない。

  ところで問題は「手話が良く見える席」という発話の意味だ。
  ただ読み流すと何となく通り過ぎてしまうけれど、よく考えるとどういう状況 なのかわかりにくい。手話に「良く見える」も何もあるのか、という疑問だ。鬼 講師T先生のいつもの質問。

「で、手話が良く見える席ってどういう席なのよ?」

  手話がやりやすいってこと?
  違うという。何だろう。答えは3つくらいあると言う。ヒントは、「手話って 視覚言語だから」だけである。3行あけて正解いきます。



1、明るい
2、向かい合わせである
3、ジャマなものがない

  なるほど。
  たしかにあたりが暗いと手の動きが良く見えない。前にも書いたはずだが、手 話通訳者が色の濃い服を着るのも同じ理由である。向かい合わせは言われてみれ ば当然だ。誰かとジェスチャートークをすればすぐわかる。ジャマなものの存在 も同じ理屈だ。こういう部分を、そのまま日本語を手話にするのではなくて、

状況を踏まえた表現を考えろ

ということになる。しかしこれが難しいんだよね、ほんとに。


  いったん帰宅して早い夜に実家へ。
  おおまかに月イチで帰っている。特別なことは何もない。顔みせ程度で、食事 と酒をご馳走になってくるだけのこと。今日も毎月のように

「何でもいいから結婚しろ」

というようなことを軽く言われた。そんなこと言われてもね(-.-)

  もちろん、結婚することが1人前になることで、まともな人間になることだと いう趣旨なんだろう。
  親心とはそういうもの。そうでなければアイデンティティーが成り立たないし 。そんなことを真剣に言ってくれるのは彼らが親だからで、それを不愉快に思う のは

僕が子どもらしくかつ人間らしい

からである。どちらにも非はない。正論をお互いに戦わせるというのがイヤで、 僕は人生から議論を排除して生きている。議論なんて、青臭い。このあたり、

受験の問題で親とケンカが絶えない受験生

にむけてヒントを出しているつもりだが、どうだろうか。ウェブに限らず、いつも相談を受け付けています。


  いろいろとお土産を頂く。
  その1つに、1986年産の『サントリー・オールド』があった。いわゆる「ダル マ」である。それこそ高校生はパパに質問すればわかるはず。それにしても、86 年産ってマジですか。22年前のウイスキーを封切りすることなく保存しておいた んですか? どうやら、キッチンの奥深くに埋蔵されて、さいきん発掘されたも のらしい。当時のオールドって、「ちょっといい酒」だったからだろうか。しか しねえ。

  帰宅して開封してみる。
  ワインじゃないから瓶熟成する酒ではない。オールドは僕の世代だと「ちょっ と安い酒」なので、あまり飲んだことがない。ロックだとキツイだろうから水割 りにしてみる。

うーん、わりに美味しい。

最近のものと飲み比べれば違うのだろうが、決して悪い味ではない。そのかわり 熟成の気配もない。ウイスキーが高級洋酒だった頃の味がする、とでも言おうか 。

  同じくお土産にもらった魚肉ソーセージを軽く焼いてツマミにする。
  油を引いて軽く塩コショウ。役というよりサッと火を通す程度にしておく。こ れがまた、「ダルマ」にあう。上品の対極で、いいんだまた。これこそ、

昭和50年代の自宅飲み

というところだろうか。だいぶ熟成してきたのは僕かもしれない。
diary 日記  
これまでの日記はコチラ