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古きを懐かしめ |
12月8日 |
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10時起床、寝坊。
午前からお昼にかけて年賀状書き。先月のうちに入手しておいたのに、ここま
で引っ張ってしまった。
「しまった、オレそもそも年賀状買ってもいねぇ」
とあせった読者様もいるかも。
毎年おもう。
この風習はいつまで続くだろうか。今世紀に入ってからはPCプリンターで印
刷したそれを使う人が7割くらいになってきた。僕と同世代の人はほとんどそう
である。僕のように外注して宛名を手書きにする人は珍しい。自分と相手の住所
を印刷して
手抜きのコメント1行
で送ってくる人が多い。もっとも、僕もコメントは手抜きで2行くらいなんだけ
どさ(^^)
逆に、20代後半くらいまでの人の場合。
ぜんぶ手書きというのが多い。世代的に、それほどの枚数を書かないというこ
とがあるのかも。僕の世代あたりまでが昭和の風習を引きずっていて、100枚以
上書くなんて人もいるからね。またあるいは、どういうわけか、20代後半くらい
までで僕に年賀状をくれる人は女子がほとんど、というのもあるのかも。
少しも嫁探しに役立っていない
という問題点があるものの、都合の悪いことは忘れよう。それが年忘れとしての
年賀状の意義の1つかもしれない。書き終わるまではもう少し。
午後は手話教室へ。
今日は普通に文章を与えられて、それを手話で表現するというもの。喫茶店に
入った2人が席を探すシーン。
A「どこの席に座る?」
B「手話が良く見える席がいいわ」
単純に日本語対応手話(=発話の語順通りに表現する手話)でやるのはカンタン
だ、は言いすぎだけど、そんなに難しくない。
ところで問題は「手話が良く見える席」という発話の意味だ。
ただ読み流すと何となく通り過ぎてしまうけれど、よく考えるとどういう状況
なのかわかりにくい。手話に「良く見える」も何もあるのか、という疑問だ。鬼
講師T先生のいつもの質問。
「で、手話が良く見える席ってどういう席なのよ?」
手話がやりやすいってこと?
違うという。何だろう。答えは3つくらいあると言う。ヒントは、「手話って
視覚言語だから」だけである。3行あけて正解いきます。
1、明るい
2、向かい合わせである
3、ジャマなものがない
なるほど。
たしかにあたりが暗いと手の動きが良く見えない。前にも書いたはずだが、手
話通訳者が色の濃い服を着るのも同じ理由である。向かい合わせは言われてみれ
ば当然だ。誰かとジェスチャートークをすればすぐわかる。ジャマなものの存在
も同じ理屈だ。こういう部分を、そのまま日本語を手話にするのではなくて、
状況を踏まえた表現を考えろ
ということになる。しかしこれが難しいんだよね、ほんとに。
いったん帰宅して早い夜に実家へ。
おおまかに月イチで帰っている。特別なことは何もない。顔みせ程度で、食事
と酒をご馳走になってくるだけのこと。今日も毎月のように
「何でもいいから結婚しろ」
というようなことを軽く言われた。そんなこと言われてもね(-.-)
もちろん、結婚することが1人前になることで、まともな人間になることだと
いう趣旨なんだろう。
親心とはそういうもの。そうでなければアイデンティティーが成り立たないし
。そんなことを真剣に言ってくれるのは彼らが親だからで、それを不愉快に思う
のは
僕が子どもらしくかつ人間らしい
からである。どちらにも非はない。正論をお互いに戦わせるというのがイヤで、
僕は人生から議論を排除して生きている。議論なんて、青臭い。このあたり、
受験の問題で親とケンカが絶えない受験生
にむけてヒントを出しているつもりだが、どうだろうか。ウェブに限らず、いつも相談を受け付けています。
いろいろとお土産を頂く。
その1つに、1986年産の『サントリー・オールド』があった。いわゆる「ダル
マ」である。それこそ高校生はパパに質問すればわかるはず。それにしても、86
年産ってマジですか。22年前のウイスキーを封切りすることなく保存しておいた
んですか? どうやら、キッチンの奥深くに埋蔵されて、さいきん発掘されたも
のらしい。当時のオールドって、「ちょっといい酒」だったからだろうか。しか
しねえ。
帰宅して開封してみる。
ワインじゃないから瓶熟成する酒ではない。オールドは僕の世代だと「ちょっ
と安い酒」なので、あまり飲んだことがない。ロックだとキツイだろうから水割
りにしてみる。
うーん、わりに美味しい。
最近のものと飲み比べれば違うのだろうが、決して悪い味ではない。そのかわり
熟成の気配もない。ウイスキーが高級洋酒だった頃の味がする、とでも言おうか
。
同じくお土産にもらった魚肉ソーセージを軽く焼いてツマミにする。
油を引いて軽く塩コショウ。役というよりサッと火を通す程度にしておく。こ
れがまた、「ダルマ」にあう。上品の対極で、いいんだまた。これこそ、
昭和50年代の自宅飲み
というところだろうか。だいぶ熟成してきたのは僕かもしれない。
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