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金のスプーンと即答する 1月14日
  10時半起床。
  たしかに睡眠が大事だと昨日の日記に書いたにせよ、人としてちょっと寝坊が 過ぎるんじゃないか。まあ8時間睡眠ではあるが。あんまりにも夢が楽しかった のでついつい、という事情。3種類のうち1つはこんな感じ。

・ダイニングテーブルの向こう側に敵を追い詰めた。いつまでもこんな奴を許し ておけるか。天誅だ。「おめぇのような外道は消えてしまぇ!」と叫んでテーブ ルを押す。敵はペシャンコになって絶命。使徒殲滅!

物騒じゃないですかね? 夢の範囲で収まっているうちはいいのだけど。


  昨日の続き。
  風邪の予防で僕がやっているのは、ウガイだろうか。手洗いはけっこうテキト ーかも。もっとも、ウガイも風邪予防の効果は非常に少ないという話もあるから 、これまた人にオススメするつもりはない。じゃあなんでこんな話題をダラダラ 続けているのかというと、引き延ばしているのではなくて。以下の通り。

  マスクつきの受講生が多いと、授業が難しい。
  マスクの大型化が進んだため、マスクをしている人の顔は目しか見えない。目 は口ほどにものを言わない(決まり文句通りに人生が運ばれてたまるか)。目し か見えないと、生徒様の表情が読めないのである。

  僕の場合はと断って書けば、生徒様の表情によって授業が微妙に変化する。
  英語という科目の特性もあるだろう。仮に60分間の説明をするとすれば、説明 項目は200くらいになるわけで、

説明しても良いがしなくても良い項目を400くらい持参する

ことになる。ほぼ無意識にではあるが、やはり実は意識して、つまり生徒様の表 情を見ながら

「あなたはどのスプーンを落としたの? 銅のスプーン? 銀のスプーン? そ れとも金のスプーン?」

と問いかけながら説明項目を選んでいる(はずだ)。

  だから、教室にマスク君が多いとやりにくい。
  表情が見えないからだ。まえ、たぶんどこかで「生徒様の男女比率は女子が多 いほうが好みだ」と書いた。女子のほうが目にやさしいという話題はおいといて (あれあれ)、女子のほうが表情豊かで説明項目を選択しやすいのだ。長くなっ た。だからといって、授業中はマスクをするなと言っているのではないので、生 徒様はご遠慮なくマスク君で受講してください。


  生活は日常のように流れた。
  わりにボンヤリして生きてしまったようで、何か変わったことをやったかしら と思う。プールも布団干しもスーパーも全てふつう。寝坊のせいでかえって活動 的にいけるかと思ったらそうでもなくて、昼飯はスーパーのつまらない弁当を食 べた。

  そうそう、手話のDVDを観た。
  DVDの再生はパソコンでできる。TV画面で観るためのDVDプレイヤーは 貧乏だから持っていない。手話教室の先生がタダでくれたもの。入門編というこ とで復習になったが、少し難しくなると退屈してしまった。まるで生徒みたいだ (^_^;)


  授業は先週の今日の続きで内容真偽読解ゼミCクラス。
  今のCクラスに速読ゼミを受講させるのは百害あって一利なし、である。講座 の名称だけで「よく集まるから」と集客しようとするのは意味がないと思う。じ っさい、6日までのU期にもスタッフから

「Cクラスの速読受講率が悪すぎる」

ということを言われた。だから受講させろという話である。

  スタッフ本人にも言った。
  間違っている。ゆっくり読んだって、時間が余ったって、某S女子大の問題く らいでコロッと引っかかるのが現状のCクラスである。落ちている点数をそのま ま放置するのが現状である。悲しいことだが、現状を見つめながらやっていくし かない。根性とか気合とかで速く読めるようにはならないし、正解が出せるはず もない。いま大切なことは、現状を認識させて

全てのCクラス生に内容真偽ゼミを受講していただく

ことである。夢を見させることではなくて、実現可能な夢の範囲を少しずつ上方 に拡大していくことが大切だと思う。


  ま、んなこたぁともかく、日記だ。
  授業というか演習は順調に推移した。おおむね、正解率が4〜7割に落ち着い ていたということだ。ケンキョすぎる生徒様も、ムリしすぎの生徒様もいなかっ たということで、この講座の一定の役割は果たせたと思う。

  一応はセンター試験3日前ということで最後にトーク。

「というわけで、ついにセンターですね。緊張でガチガチになって、まあ確実に 失敗しますわな。その時の言い訳を用意しておくように。あっ。そういう言い訳 をカンフェリーだの講師だののところに持っていかないように!」

  得意技の黒すぎるジョークである。できればついでに、

「リスニングの準備はOKだな? そう、前日には丹念に耳掃除。みみそうじ。 それでも聴き取れないですから、残念!」

というのも加えたかったが、すでに1分ほど延長していたので実現しなかった。 センター関係の講座を今年の僕は担当していないから、口出しすることはできな い。来年度からは、違うアドバイスを用意する予定だ。


  帰宅して夕飯。
  安いながらも牛肉を買ったので、炒め物にする。ネギの青い部分とパセリの葉 (茎の部分は既に食べ終えて、保存しておいた)の部分を使って中華風に。野菜 はどちらも

文字通り青臭かった

が、ニンニクとショウガとオイスターソースを利かせたこともあり、なかなかの 味になった。食材を使い切るのは僕のテーマでもある。日本の食糧自給率を上げ るのは、こういう小さな努力を積み上げることだと考えている。

  サブはホタテ。
  刺身用のそれを、カルパッチョ風にしてみた。塩コショウを軽くふり、オリー ブオイルとレモン汁をかけた。即席にしては旨かった。本当はホタテの表面をノ ンオイルで炙って、水にさらした玉ねぎスライスを加え、

仕上げに刻んだパセリをふりかける

ようにするべきだと思う。今日のところはひと手間を省いたことになる。次にホ タテを買ったときは頑張ってみよう。夢は、拡大させることに意義がある。
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