予備校講師でわるかったな!





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シロウトをダマすのは素人 1月20日
  10時半起床。
  二日酔いのせいではなく、連休のせいで睡眠ペースがメチャクチャになってし まっただけの理由。1時半に就寝、8時と10時に目覚めてこのザマである。今日 からはほぼ平常通りの営業(じゃないけど)になるので、ペースは戻ってくるは ず。


  今日もモロモロの生活描写は省略。
   HPの年度代わり更新の作業がスタートした。今年は去年のような嫌がらせは せず、普通に更新される。トップページは例年通り入れ替え。毎年のように「去 年のほうが良かった」と言われるのは折り込みずみ。良かったのではなく、慣れ ていたという事実に気がついていないだけのこと。言い換えれば、

良かったというのは慣れたというのと等価値

かもしれない。

  とりあえずトップページの初稿がサポーターから出た。
  あれこれと難癖をつける、じゃなくて希望を申し述べる。読んでいるほうは何 となく見ているだけの背景画像でも、作るほうは細かい作業をしている。たとえ ば、現在のトップページのオレンジ色のグラデュエーションにしても、

どのくらいまで画面下方に引っ張るか

なんていう話をして決めた。新年度は色合いも雰囲気もガラっと変わります。


  いちにち曇り空。
  昨日が春めいたぶんだけ寒く感じる。雪にはならないくらいの寒さ。だから布 団は干せなかった。読書はした。


  『面目ないが』寒川猫持を読了。
  目医者にして「歌よみ」の著者による随筆集。
  自虐系で面白いが、それも最初の半分あたりまででイマイチ。

  執筆当時(?)離婚直後でバツイチとなった著者は、結婚生活に未練タラタラ である。
  独りでいることがどれほど寂しいかをユーモアを交えて語る。タイトルの代わ りに歌がある。その1つ。


あれも駄目これもダメよとやかましき
妻の小言を聞きたかりけり

  んー、なかなかイイじゃないですか。
  白衣の天使や吹石一恵(当時16歳)に色目なども使いつつ、「ただのお っさん」となってしまったわが身を嘆く。森高千里がどれほどステキかと力説す るなど、中年バツイチの悲哀がただよう。が、上述のように本書後半になるとイ ヤミったらしいところが出てきて、全体的には高い評価はできない。チャンスが あれば、くらいのオススメ度。


  お昼ご飯の1部としてカップヌードルの新作を食べた。
  『カップヌードル ライト』みたいな名前で、カロリーを減らしたもの。ふつ うのそれは300カロリーくらいで、ライトは200カロリーを切るくらいだったはず。 味はほとんど同じように思えたけど、カップヌードルなんてちゃんと覚えてない もんだしね。たぶん、大変な企業努力をしたのだろう。見習わなければ。


  授業は2年生。
  先週から授業ピッチを上げた。生の入試問題が相手だから。たとえば、こうい う短文問題。テキストには空欄の選択肢があるが省略(正解は in return for だが 、そんなん知らない生徒様はいないわなw)。

>Children are receiving allowances earlier than in the past, and more and more of that money is given (         ) doing household chores.

  もちろん allowances の意味は誰も知らない。
  生徒様を指名して、知らないことを確認する。指示形容詞 that の働きから、指 すものを答えてもらって(文脈ではなく短文問題のルールだろう、もちろん allowances )から説明。

「ってことは、allowances はお金なんだな。レシーブとギブの言い換えで、子ど もが貰うもの。こういうの当てると、『お年玉』とかいう人いるけど、そんなに 特化しなくてもいいわな。高校生だとまだ貰っているかなあ。大学生で貰ってい るとちょっとアレだよね。というわけで、allowances の意味は何、××さん?」


生徒様♀「おこづかい?

  正解(^^)
  基本すぎることである。こんな問題で、allowances の意味を先に与える説明は ありえない。そんな説明をするために、予備校講師は高い時給を貰っているので はないし、生徒様は高い授業料を払わない。確かに allowances =お小遣いはハイ レベルなら覚えるべき基礎単語だが、基礎が抜けてしまった入試の現場は可能性 として充分にありえる。

  大切なのは、

不明単語に出会ったときに、どうしのぐか

を考える思考のポテンシャルである。
  考えない人はいつまでも不明単語に出会うたびに辞書を引くし、考える人は考 えることによる解決を目指す。このあたりが人様に習うことの意味だろう。そし て、説明が終わったあとに

「 allowances =お小遣い」はハイレベルなら基礎

と話すのである。説明の後か先かで、かなり意味は違う。時間の流れが持つ意味 である。


  授業は飲みに行く。
  珍しいね。先週から約束しておいたもの。主に情報交換が目的ですかね。親睦 ではないと思う。ご一緒したのは3人で、そのうち2人は

僕と同期またはそれ以上のベテラン

になる。僕を含めた3人は重鎮ではないが(特に俺が軽いなw)そこそこの年季 ということになる。仲間という言い方は嫌いだ。同僚である。

  基本的に僕は話さないようにしていた。
  ヒキコモリハンサムの僕としてはいつもの行動である。しかし何かの流れで手 話がホビィだという話をしたところ、ずいぶんと興味を持ってもらったみたい。 わかりきっていることを、完全な初心者(当たり前だが)に説明するのは難しい 。

「手話通訳士で生計を立てれば?」

という意見も拝聴したけれど、そんなの論外である。外国語を勉強するという程 度の低レベルな話ではない。ということで、激熱(ゲキアツ)な業界の話題は省 略する。そうか、そういうことだったんだ・・・。


  早めに散会。
  諸氏が東京・埼玉・神奈川方面にお住まいのため。『黒ゆでたまご』は良い店 なのだが、あしらいに若干の問題も感じた。メニューにある日本酒はなくて、

「旬の酒だけを提供している」

とのたまうのであった。だったら、旬の酒をメニューに載せなければいけないだ ろう。プロのところに来るのは誰もがシロウトで、そのシロウトたちがいるから プロの意味があるのだ。
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