各ページのご案内はコチラ
Copyright (c) 2004
takeshi nobuhara All Rights Reserved.
|
|
|
シロウトをダマすのは素人 |
1月20日 |
|
10時半起床。
二日酔いのせいではなく、連休のせいで睡眠ペースがメチャクチャになってし
まっただけの理由。1時半に就寝、8時と10時に目覚めてこのザマである。今日
からはほぼ平常通りの営業(じゃないけど)になるので、ペースは戻ってくるは
ず。
今日もモロモロの生活描写は省略。
HPの年度代わり更新の作業がスタートした。今年は去年のような嫌がらせは
せず、普通に更新される。トップページは例年通り入れ替え。毎年のように「去
年のほうが良かった」と言われるのは折り込みずみ。良かったのではなく、慣れ
ていたという事実に気がついていないだけのこと。言い換えれば、
良かったというのは慣れたというのと等価値
かもしれない。
とりあえずトップページの初稿がサポーターから出た。
あれこれと難癖をつける、じゃなくて希望を申し述べる。読んでいるほうは何
となく見ているだけの背景画像でも、作るほうは細かい作業をしている。たとえ
ば、現在のトップページのオレンジ色のグラデュエーションにしても、
どのくらいまで画面下方に引っ張るか
なんていう話をして決めた。新年度は色合いも雰囲気もガラっと変わります。
いちにち曇り空。
昨日が春めいたぶんだけ寒く感じる。雪にはならないくらいの寒さ。だから布
団は干せなかった。読書はした。
『面目ないが』寒川猫持を読了。
目医者にして「歌よみ」の著者による随筆集。
自虐系で面白いが、それも最初の半分あたりまででイマイチ。
執筆当時(?)離婚直後でバツイチとなった著者は、結婚生活に未練タラタラ
である。
独りでいることがどれほど寂しいかをユーモアを交えて語る。タイトルの代わ
りに歌がある。その1つ。
>
あれも駄目これもダメよとやかましき
妻の小言を聞きたかりけり
んー、なかなかイイじゃないですか。
白衣の天使や吹石一恵(当時16歳)に色目なども使いつつ、「ただのお
っさん」となってしまったわが身を嘆く。森高千里がどれほどステキかと力説す
るなど、中年バツイチの悲哀がただよう。が、上述のように本書後半になるとイ
ヤミったらしいところが出てきて、全体的には高い評価はできない。チャンスが
あれば、くらいのオススメ度。
お昼ご飯の1部としてカップヌードルの新作を食べた。
『カップヌードル ライト』みたいな名前で、カロリーを減らしたもの。ふつ
うのそれは300カロリーくらいで、ライトは200カロリーを切るくらいだったはず。
味はほとんど同じように思えたけど、カップヌードルなんてちゃんと覚えてない
もんだしね。たぶん、大変な企業努力をしたのだろう。見習わなければ。
授業は2年生。
先週から授業ピッチを上げた。生の入試問題が相手だから。たとえば、こうい
う短文問題。テキストには空欄の選択肢があるが省略(正解は in return for だが
、そんなん知らない生徒様はいないわなw)。
>Children are receiving allowances earlier than in the past, and more
and more of that money is given ( ) doing household chores.
もちろん allowances の意味は誰も知らない。
生徒様を指名して、知らないことを確認する。指示形容詞 that の働きから、指
すものを答えてもらって(文脈ではなく短文問題のルールだろう、もちろん allowances )から説明。
「ってことは、allowances はお金なんだな。レシーブとギブの言い換えで、子ど
もが貰うもの。こういうの当てると、『お年玉』とかいう人いるけど、そんなに
特化しなくてもいいわな。高校生だとまだ貰っているかなあ。大学生で貰ってい
るとちょっとアレだよね。というわけで、allowances の意味は何、××さん?」
生徒様♀「おこづかい?」
正解(^^)
基本すぎることである。こんな問題で、allowances の意味を先に与える説明は
ありえない。そんな説明をするために、予備校講師は高い時給を貰っているので
はないし、生徒様は高い授業料を払わない。確かに allowances =お小遣いはハイ
レベルなら覚えるべき基礎単語だが、基礎が抜けてしまった入試の現場は可能性
として充分にありえる。
大切なのは、
不明単語に出会ったときに、どうしのぐか
を考える思考のポテンシャルである。
考えない人はいつまでも不明単語に出会うたびに辞書を引くし、考える人は考
えることによる解決を目指す。このあたりが人様に習うことの意味だろう。そし
て、説明が終わったあとに
「 allowances =お小遣い」はハイレベルなら基礎
と話すのである。説明の後か先かで、かなり意味は違う。時間の流れが持つ意味
である。
授業は飲みに行く。
珍しいね。先週から約束しておいたもの。主に情報交換が目的ですかね。親睦
ではないと思う。ご一緒したのは3人で、そのうち2人は
僕と同期またはそれ以上のベテラン
になる。僕を含めた3人は重鎮ではないが(特に俺が軽いなw)そこそこの年季
ということになる。仲間という言い方は嫌いだ。同僚である。
基本的に僕は話さないようにしていた。
ヒキコモリハンサムの僕としてはいつもの行動である。しかし何かの流れで手
話がホビィだという話をしたところ、ずいぶんと興味を持ってもらったみたい。
わかりきっていることを、完全な初心者(当たり前だが)に説明するのは難しい
。
「手話通訳士で生計を立てれば?」
という意見も拝聴したけれど、そんなの論外である。外国語を勉強するという程
度の低レベルな話ではない。ということで、激熱(ゲキアツ)な業界の話題は省
略する。そうか、そういうことだったんだ・・・。
早めに散会。
諸氏が東京・埼玉・神奈川方面にお住まいのため。『黒ゆでたまご』は良い店
なのだが、あしらいに若干の問題も感じた。メニューにある日本酒はなくて、
「旬の酒だけを提供している」
とのたまうのであった。だったら、旬の酒をメニューに載せなければいけないだ
ろう。プロのところに来るのは誰もがシロウトで、そのシロウトたちがいるから
プロの意味があるのだ。
|
|