予備校講師でわるかったな！

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人嫌いはデフォルト

1月21日

  ９時40分起床。
  エアコンを消さずに寝ていた。それに気がついたのは朝方。さらに、消灯もしていなかった。そちらに気がついたのは９時過ぎ。生活リズムは崩れている。今日も寒い曇り空、夜には雨。

  一日を通して、ものすごく腰が痛かった。
  何とかプールには行ったし、日常生活はこなせたし、授業もふつうにやれた。しかし、痛くてたまらないのをガマンする時間がほとんどだった。痛いのに耐えるくらいならまだ大したことはなくて、本当にひどい時は歩行困難になる。幸いなことに授業のコマ数が少ない時期だから、なんとか耐えられたし、耐えられるだろう。

  最近のケータイメール事情。
  複数の人に同時送信するのがデフォルトになっているようだ。パソコンでいう「ＣＣ」である。すると、直接には関係のないメール受信が増えてしまう。たとえば、ＡがＢとＣと僕にメールをしたとする。

「あさって合コンがあるけど、出れる？」

  僕はＡに「出れない」と答える。
  ＢはＡに「出るに決まっている」と、ＣはＡに「出る一手」と答える。すると、ＢとＣのＡに宛てたメールが僕のところにも来てしまうのだ。

Ｂ「出るに決まっている」
Ｃ「出る一手」

この２通が来てしまう。が、もちろん僕には関係がない。ケータイ嫌いの僕が無制限接続にするわけもないから、パケット代も損だし、そもそもウルサイ。

  迷惑だな。
  そろそろ、ケータイのアドレスを交換する相手を減らしたほうがいいかも。自分の基準と世間の基準があまりにも変わりすぎてしまった。でも、アドレスを変更すると

誰に教えるべきか

という問題が発生するからなあ。とりあえずペンディングしておこう。

  お昼ごろにプールに行くと、某予備校関係者にロビーで出くわした。
  スーツ姿でこれから出勤する様子。彼は僕に気がついていないようで迷ったが、声をかけてみる。同じ職場にいたのはもう５年以上前だから、ひょっとして覚えていないかもしれない、という危惧はあった。

  無事に思い出してはくれたようだ。
  しかし、あまり僕と接触したくはない様子で、声をかけてしまって申し訳ないという趣旨のことを言わざるをえなかった。完全なプライベートの空間だし、彼は出勤前で時間に追われていたかもしれない。仕事を離れれば僕と彼は完全な他人だから、そっけなかったのも仕方がなかったんだろう。

  でも、こういうことがあると、やはり気分は沈む。
  僕はもともと、かなり性根の座った人嫌いである。できるだけ人とはかかわりたくない。失望させられることが多すぎるし、同時に失望させることも多いと知っているから。人間関係は必要最小限にして、ひっそりと死んでいきたい。あ、その前に生きる必要もあるか。

  声をかけるべきではなかった。
  後悔ではなく、反省だ。自分から人間関係を作りにいって、相手にされないほど悲しいことはない。僕のような無価値な人間に、だれかが好意を払ってくれることは期待できない。ちゃんと自覚するべきだ。

そこらへんに落ちている石同然の存在が僕だ。

生きている価値もない。死んでよい。彼にとって、である。僕にとっての僕はそうではないけれど。

  授業は今日から最後のシリーズ。
  私大演習という講座。例年のように初顔合わせの生徒様もチラホラいる。どうしてこの時期に初めての講師の講座を取るのか意味がわからないが、それはお客様の都合だからしょうがないんだろう。授業自体は順調だった。

  センター試験に関するアンケートを今年も取り始めた。
  いやいや、受験生の生の声は本当に興味深い。やはり

「時間が足りない」
「橋の問題イミわからないっす」
「リスニング難しすぎー」

というご意見が多かった。今日はＣクラスという中間レベルのクラスなので、出てきそうな意見であり、実際に出てきたわけだ。リスニングに関しては僕も解き終わっているけれど、まだ精査していないのでコメントは後日に。生徒様の平均点については今週末にまとめて掲載する。

  昨日の日記について感想を拝受。
  空欄の正解は by なんですか、というもの。ええと、たしか in return for だったと思う。日記のネタ的にはどうでもいいのでカットした。選択肢から選ぶだけなので簡単すぎて、いくら何でも２年生のハイレベルでは知らない・正解が出せない生徒様なんかいなかった（手元を注視してチェックした）。

  ついでに書いておくと、あの単語の予想なんか誰にでもできる。
  書きたかったことは、考える習慣は平凡な日常においてつくものだ、ということである。よく、必要になったら考えるとか、その場に応じて考えるなんていうことを言う人がいるけど、まあ、世の中知らずと言える。考えるのに必要な集中力とスピードは、とっさに発揮できる能力ではない。ふだんから、なんでもないときにふつうに考えるから、即座に反応できるのだ。

  だってそうでしょう。
  センター試験本番に、自分の実力以上の能力が出せると思い込んでいた受験生ってたくさんいるんじゃないか。そんなもん、

火事場の馬鹿力と同じレベルで

期待するほうがおかしい。あれは潜在能力が引き出せる例である。潜在能力を日常で全て使うと、からだが消耗してしまうから、ふだんは使っていないという話である。思考能力とは全く別の話題になる。ああこれも日記のデフォルトかな。

  夕飯のメインはすき焼き風煮込み。
  牛肉とエリンギとネギを炒め、すき焼きのタレ（市販品）を少し加え、卵でとじる。安い牛肉の場合はこれが旨い。豆腐やエノキや白滝を加えるとなお旨い。本格的なすき焼きはご飯のおかずになりにくいから、一般の家庭では（家計的にも）この料理をオススメしたい。

アツアツのご飯にのっけて食べると

絶品のはず。霜降りの一枚肉なんか食べるのは金の余っている老人がやることである。成長期のお子様を抱える主婦の皆様は、味を濃い目にしてご飯をバクバク食べさせるとなおさら家計にやさしい。

  最後に件名について。
  英語の default は「債務不履行（＝借金かえせねえ、トンヅラ～）」の意味。日本語のデフォルトは「初期設定」の意味。たぶんもともとはパソコン用語。だいたいは、

デフォルト＝基本→そこに何かを加える

という文脈で使うか、あるいは

デフォルト＝基本→それ、世間の標準だろ？

という文脈で使う。

  でも、ときに日本語のデフォルトを債務不履行の意味で使っている面倒くさいインテリもいる。
  デフォルトという表記が、default ＝債務不履行につながらない人のほうが多いということを知らないみたいだ。英語表記とカタカナ表記の持つ意味の違いを日記で書くのは、もう30回目くらいかな。いつまでも意味がわからない人もいるだろう。さて、この日記には「デフォルト」がいくつ埋め込まれていると思いますか？

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