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幽閉の活動限界 2月8日
  8時半起床。
  体調は完全に戻った。もうノドも痛まない。さりとて自宅独りサナトリウム生 活は明日まで。幽閉生活も4日目になるから、かなり飽きてきた。


  昨晩鑑賞した『七人の侍』について。
  黒澤作品の最高傑作とされる映画。う〜ん、映画史的にはそうなんだろうけど 、リスニングがきつかったね。イマドキの映画と違って、誰が何を言っているの かわかりにくいなんてことはなかったにせよ、なにせ音源が古くて

この人が何を言ってるのかわかりにくい

箇所が多かった。リアル社会の会話は早口になっているかもしれないが、TVや 映画の会話は以前よりもスピードが落ちているような気がした。僕の耳も、僕の TVの音声も悪いんだろうが。

  ストーリーそのものは単純(↓ネタばれします)

・江戸時代の貧しい農村に野武士集団が現れて略奪。対策を講じる農民たちはあ る武士に頼り(←この人がたぶん有名な俳優だが、知らんw)、彼は自分を含め て7人のグループで農民とともに野武士たちと戦い、勝つ。

  単純すぎないかオイ。7人のうちの1人が農民の生娘と恋に落ちて納屋でイタ しちゃうなんていう定番のシーンもあったけど、その生娘なんかあんまり可愛く ないし。7人のうち4人が死んでしまい、かつ生き残った侍たちも虚しさを覚え るという、僕の好みの「救いようのなさ」があって良かったかな。

  しかしこれ本当に名画なのか。
  平成も20年になんなんとする(ってか既になったけど)時代の偏差値50の受験 生に、「いいかキミたち、基本英文×××選は受験業界にさんさんと輝く金字塔 であるからウンヌン」と説教するようなもので、まあ教える人にとってはそうかも しれないけど、習ってるほうからすれば

「そりゃそうかもしんないけどよう、この英文、知らない単語がたくさん出てき て辞書引くの大変なんだけど? still ってマダの意味じゃないの?」

と感じるようなものだろう。価値とはいつも相対的なものってこと。


  午前中は将棋観戦など。
  羽生名人と佐々木五段の準々決勝は羽生勝ち。いくら持ち時間の短い将棋とい っても、格が違うってことだろうか。1七桂、4九歩、5五歩と羽生の細かいワ ザが光って事実上の大差になった。毎年書いているように、NHK杯戦の決勝が 近づくと春も近い。

  将棋と言えば、今日から棋王戦五番勝負。
  佐藤康光棋王に久保利明八段が挑戦する。棋王戦は各4時間持ちの1日1局と いうタイトル戦なので観戦しやすい。朝9時に始まって夜7時には終わる。久保 八段もタイトル挑戦が5回目ということで、

そろそろ初タイトルが欲しい

ところ。タイトル戦には慣れが必要だから。でもここはちょっと佐藤が有利かな というのが僕の戦前予想。

  日記的な時間は前後して、午後6時半過ぎに久保勝ち。
  サバキのアーティストと呼ばれる久保らしい指し方だったが、快勝というほど でもない。勝つには勝ったけど、

タイトル戦の棋譜としてはどうなのよ

というのが僕の感想。もっと濃い内容を期待したい。


  バイキン男の外出は今日も弁当の買出しのみ。
  五目焼きそば。昨日の鍋の残り汁にしょう油と塩で味をつけて、水耕栽培して いる大根の葉を刻んで入れて飲む。どちらもうまい。

  「自己紹介」(別窓です)の説明の続き。
  4枚目の写真は、ゴミ箱です。スヌーピーですね。漫画の名前は『ピーナッツ !』だったと思います。1冊だけ英語で読んだことあるけど、ゼンゼン面白くな かった記憶がある。

  独り暮らしを始めた13年くらい前に買ったもの。
  その後2回引越しをして家の広さは当時の3倍になったのに、ゴミ箱の数 には変化がない。全部で4つだ。

ゴミ箱の数は金銭的な余裕に比例する

んだろう。置いてあるのはリビングの窓際、向こう側はバルコニーの床です。


  それにしても困る。
  何が困るって、この隔離政策じゃなくて隔離生活だ。一昨日まではともかく、 昨日今日は元気なのだ。銀玉を打ちに行くとか、お互いにヒマをかこつ予備校講 師と呑みに行くとか、

若い女子と一夜のランデブーを過ごす

とか、楽しみたい月間であるというのに。ただの初期中年バイキン男として軟禁 されていなければいけないのがツライ。

  まあ、お医者様の言うことには従うのが原則だと思っているし、特にランデブ ーのアテもないんだが。
  しかも仕事もない。ゆえに収入もない。改訂版の授業依頼書もまだ来ない。嫁 もいない。健康すらない。誰か、僕を助けて・・・助けてよーッ!


<よびわるエヴァ劇場 はじまり>

ミサト「たけしくん、よけて!」
タケシ、被弾。
タケシ「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
タケシ、生死の境をさまよう。
ミサト、ヤシマ作戦を立案。
ミサト、復活したタケシの防御をするべくレイに命令。
タケシ、死を恐れる。
レイ 「あなたは死なないわ。私が守るもの」

<よびわるエヴァ劇場 おわり>

  オチがないじゃん!
  ヒミツの花園少々。集中力は昨日より上昇。天気は、温度こそ上がってきたが北風ピュウピュウ。それでもカクジツに春の気配がある。読書も。


  『キレる大人はなぜ増えた』香山リカを読了。
  クレーマーや暴走老人など、以前には見られなかった(見られても目立たなか った)キレる大人の増加を語る本。
  この著者にありがちなヤッツケ本。愚書ではないが凡書。

  香山リカって、この手のアイマイな本ばっかり量産してるよね。
  精神科医が社会評論家だか識者(そんな職業あんのか)ヅラをして世間に物申 す、という役割を選んだんだからしょうがないけどさ。その場の流行だけ追いか けて特に意見も持論もないのに、いかにもソレっぽい語り口でそれなりの部数を 稼げるんだから、「書き手」としてご立派とは言える。おっとキレ過ぎ(^^ゞ

  それでもまあ、本書に限らず、各論はそれなりに読ませるところがある。
  ただ、意見(らしきもの)に統一感はないし、一貫した世界観(のようなもの )が見えてこないのは事実だ。古本で入手できて、かつヒマ潰しになるという意 味では、読む価値のある書き手とは言えることは言えるかな。だからキレ過ぎだ って。


  夕方には部屋の年度末掃除をした。
  例年通りのゴミ捨てとも言う。コレ自体は楽しいにしても、長い時間を使って やるようなことでもない。だいたい、3時間くらいで終わるほど簡単な作業でも ない。夕飯は湯豆腐など地味に。何しろ

買い物に行くにも行動が制限される

くらいだから、料理の楽しみも非常に少ない。僕は立ち直ることができるだろう か。とりあえず、明日まで幽閉なんだよな(._.)
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