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質問・相談は内容を問わない |
3月18日 |
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9時40分起床。
今日も昨日とだいたい同じ天気。より暖かく、お昼過ぎからは南風が強くなっ
た。でも布団は干せたし洗濯物もよく乾いた。こういう記述が続けば基本的には
良い1日だったという日記になりがち。そんなに大事か、それほど大事だ。
室内のフリージアはきのう開花した。
小さなペットボトルに一輪挿ししてあるもの。室温のほうが高いからね。バル
コニーのそれはむくむくと成長しているものの、開花にはまだ至っていない。僕
の予想は一昨日の開花だったが、楽観的すぎたかも。ほかの物事とちがって待つ
時間はあるからどっちでもいいし、それでも待ち焦がれるのが植物を育てること
の楽しさだろう。
仕事はあまり進まなかった。
プールと昼食を終えてから眠気が強く、だらだらした結果。ダラダラどころか
15分くらい昼寝までしてしまった。
今日は将棋棋王戦の第4局。
久保利明八段が2勝で初タイトルにリーチをかけている。佐藤康光棋王は負け
れば7年ぶりの無冠に後退してしまう。1日指し切り制なので、結果を見るのは
僕の仕事が終わってからになるはず。
会場は大阪の関西将棋会館。
ふつうタイトル戦にはスポンサーがついて、地方(東京も含む)の旅館やホテ
ルで対局が行われるものだが、きょうは将棋連盟の施設である。棋王戦は1局ご
とにスポンサーが変わる。きょうの第4局と第5局は共同通信社ということで、
ハッキリ言って
スポンサーがつかなかった(誰も旅費を出してくれなかった)
ようである。将棋人気というのはそれほど変わらないか、あるいはやや向上して
いるかと思われるが、不況もあるんだろう。
時間は前後する。
やはり出勤前に勝負はつかず、帰宅して結果を見れば佐藤の勝ち。これで2連
敗2連勝。佐藤の強引な攻めが炸裂したという印象。久保は勝てば初めてのタイ
トルということで、ノビノビ指せていないように思える。最終局は30日。
今日は通年授業の「最後の開幕」。
曜日繰りの関係で市進のFクラスが最後に開講日を迎えた。事実上は昨年度の
2年生Hクラスの持ち上がりと言いたいところだが、受講者数は減少。2年生の
3ランク分けが4ランク分けになったから仕方がないところではある。新入生が
少ないというのが痛いとも言える。
授業はきわめて順調。
教壇に立つ前の心配はよそに、また授業準備の手間は別として、ストレスを感
じない。ここがわかってないと面倒だな、と予想したところはサクサク通過でき
る。下線部和訳。
>...; nor are the recordings a neurologist might make of activity within
the brain observations of pain itself.
こんな易しいものを僕が解説してもしょうがないので、ガリガリ指名して説明さ
せる。
1、全体の文の要素指摘→クリアー
2、1つ目の of の働き→クリアー
3、2つ目の of の働き→クリアー
僕はただのコーディネーター(^−^)
3を「の」なんて訳してたら眠たいし(注;完成させた解答の日本語がそれで
間違っているとは別に思わないが)、1を間違えるわけもない。もちろん might を
どう訳出するかなんて問題にまでは踏み込まなかったけれど、僕がイチイチ説明
するようなところはなかった。現実的には neurologist の意味を知らなかったり、
完成した日本語のバランスを直す時間を取る必要はあった。生徒様が
記述問題で完全な回答を書けていたら不気味
だから、それは問題ない。neurologist にしても(上位では必須単語以前ではある
が)知らなきゃ知らない、復習で覚えればいいやというのが僕のスタンスでもあ
る。ポイントが少ない授業になったので、生徒様には
「友だちの女子学生を春期講習につれて来い」
と命令しておいた。理由として
「生徒が少ないのは予備校的に困るが、俺的には女子が少ないのが大問題だ」
と言っておいた。本音を吐きすぎるのも問題かな、と(^^ゞ
授業後に生徒様♂がやってきた。
ほう珍しいな。彼はほぼ1年近く受講してもらっているが、こうして講師室に
来たのは初めてである。3年生になって気持ちも変わってきたか?
♂「しょうもない相談なんですけど」
僕「しょうもない、OKだ。だいたい、どの生徒様の質問も相談も、しょうもな
い。でも大切なことがそこにある。俺にとってはないけど、君たちにとってはあ
る。君たちにはそういう質問や相談をする権利があり、俺には答える義務がある
。いいじゃないか、恥じることは何もない」
♂「先生は市川校が長いんですよね?」
僕「そうだよ(俺の長いセリフは聞いていたのか)。プリントにも書いたけど、
ええと(指折り数えて)14年目だな」
♂「それ、毎年ここに来てたんですか」
僕「だからそうだって」
♂「ぼく、ずっと本八幡なんです」
僕「ほう、××高校だからね」
♂「飽きてきちゃいまして・・・」
××は市川校の近くにある中高一貫校である。
市川校の最寄り駅は本八幡。飽きてきたとはなんだろう。まさか、予備校通い
に? まさか、辞めたいとか? それ困るんだけど。生徒数少なくて困ってるん
だけど。ワシの立場もあるんだけど。
僕「ほう、飽きたか。飽きるっていいことだぞ、それだけ良く知ったってことだ
からな。でも市進はいいぞぉ。アイ・ラブ・イチシン。偽善だけどな。まだ、知
らなきゃいけないってことが、隠されているかもしれない。いいか、生きるってことはな
ぁ、人生が船旅にたとえられるように・・・」
♂「あの、そういう話、いらないんですけど(-.-)」
僕「なんだと」
♂「飽きちゃったんですよ」
僕「だから何がだよッ!」
♂「本八幡って、メシ食うとこありますか?」
僕「はっ?」
♂「中学のときからだから、もう5年過ぎたんですよ。あちこち行ってるんです
けど、店が限られてるんです。もう飽きて飽きてウンザリなんです。先生なら何
か知ってるんじゃないかと」
僕「それって、まさか昼飯のことか?」
♂「そうです。これからまだ1年もあるじゃないすか。ここ(予備校)に週3回
は来るし、っていうか授業が3回あるし、それ以外にも自習室とか来るから、ど
うしてもメシは必要じゃないですか」
僕「そらそうだな、メシ食わないで勉強できんもんな(良かった、辞めたいんじ
ゃないんだ)」
♂「だから、先生の知ってる店を教えて欲しいんです」
僕「すると、要約すると」
♂「はい」
僕「君がメシを食う場所に困っているから、店を教えてくれと。しかも、たかが
昼飯。されど、昼飯」
♂「そういうことです」
僕「それさ、いいけど、あんまりにも、しょうもない質問じゃないか?」
♂「だから最初に言ったじゃないすか!」
彼を座らせて説明。
まず彼が行ったことのある店(8軒ほど)を列挙させて、地図を書いて説明す
る(これも8軒くらい)。校舎のある北口を中心に。高校生なので予算の上限が
あるから難しいが、店で食べることを前提にしているくらいだからまだラクであ
る。たしかに、週3日も食べるには選択肢が少ないとは思うものの、倍増してあ
げられたのでまだマシにはなるだろう。
この手の質問は、14年で数回くらいか。
こんな話ばかりでは困るけれど、楽しいコミュニケーションである。彼からも
最近開店したラーメン屋の情報をもらった。こういうことを契機(けいき=キッ
カケのこと)にして、英語とか授業とか受験の質問なり相談なりが来れば良い流
れだ。
夕飯は昨日の続き。
納豆を食べようとしたらネギがなかった。代わりの薬味として自家栽培の大根
の葉を入れた。葉っぱのくせに辛味があるので、ベストではないが代用品にはな
る。今日の日記は会話を入れたので長くなってしまった。気がつけば7日連続出
勤の2日目だった。
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