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桜は人を狂わせるが |
4月7日 |
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7時起床。
今日から通常・通年のペースになると言いたいところだけど、まだ明日は授業
がない。今日のワセヨビも通常とは少し異なる。はやく生活ペースを確立させた
い。8時間睡眠でスッキリ。
朝のうちは授業準備とか勉強とか。
お昼前に外出してルーティーンをこなす。昼食は韓国料理店で豚味噌チゲ(ふ
つう)。朝からよく晴れて干し物は良好。最高気温は20℃近かったみたい。冬用
の毛布を1枚しまうことにした。
天気が良いので再び外出。
ドライブ。きのうサクラももう終わりだねと書いたけれど、もちろん木によっ
てはまだまだ咲いている。ちょうど散りだしたところで風情がある、といったも
のが多かった。
川沿いのサクラの下にベンチ
を見つけ、横になって読書。ケータイ電話は持っていかないくせに、携帯灰皿は
持参している。一服つける。ハラハラと桜花が舞う。最高の気分だ。今日まで、
生きていて良かった。
外出時間は2時間弱。
ヒマだからドライブということもあるし、やや体重増加で自転車に乗りたかっ
たということもある。量販店でビールとワインを買って帰宅。アイロンをかけて
から読書感想文が書けた。
『狂人三歩手前』中島義道を読了。
『新潮45』という中年向け雑誌に連載された、哲学の周辺を描いたエッセイ。
この著者がイヤだという人には絶対に受け入れられないし、彼に興味がある人
はその逆だろう。僕は後者です。
中島はたしかに狂人である。
その著書を通じて関わるには面白いけれど、リアル社会で目の前にいたらちょ
っとイヤだなと思うかもしれない変わり者。でもこれって、「よびわる」の読者
様とその作り手(僕)にも言えることかもしれない。斎藤環の解説から。
>おそらく中島氏には、「言葉」についての、哲学者らしい「信頼」がある。
「怒る私」の項に、飛行機内でやたらと食事に時間がかかったため、客室乗務員
に苦情を言うくだりがある。「サービスを変えろと言っているのではありません
。ただ、私が不愉快だということを伝えたかっただけです」という文句が
いい。
そう、中島氏はしばしば、「共感が不可能である」ことを伝達するために、言葉
を用いる。言葉への信頼とは、つまるところ「言葉は通じない」ことへの信頼で
あり、また通じないからこそ「共感」や「空気」の支配を免れることへの信頼な
のである。(信原注:ゴシック文字部分は本文では傍点)
ねえ、イヤでしょう、こういう人?
こんなこと書いたって(言ったって)絶対あんな奴に通じないよな、とハラの
中で思っているのは僕も同じだ。授業に遅刻してきてドタドタと音を立てて教室
に入室してくる生徒様に、
「遅刻したなら静かに入ってきな」
って言っちゃうからね。言えば嫌われることはわかっているのに、やめられない
。どうせこの言葉は通じないのだ、と諦めながら「空気読め」と思うことで終わ
らせたくない気持ちがある。自分との適性を見極めてから購入してください。
今日のワセヨビは6時20分から2コマ。
前回までは7時50分から1コマだった。ええ、増設講座、回ってきました。早
くもコマ倍増です。
オレ、年度途中で勝ち組ッ!
というのはウソで、単純に先週ぶんの補講(^_^;)
そうそう、ワセヨビって休み時間が20分なんだね。
何しろ1コマやり逃げ野郎新人下流講師だから知らなかった。市進は15分。ど
っちがいいかはわからない。生徒様からすれば
「20分なんて長〜い、早く帰りた〜い」
という意見もあるだろうし、講師からは
「15分なんて短〜い、落ち着いて休めな〜い」
という意見もあるだろう。僕個人としては究極の選択なら20分がいいかなと思う
ものの、5分早く終わる(または5分遅く始まる)という生徒様にとってのメリ
ットも認めたい。あらゆる物事には長短両面がある。そんなことより、
「休講・補講になったことのお詫びをしろ(-_-メ)」
と生徒様にスゴまれそうなので、素直に謝ります。ごめんね。
ワセヨビ西船橋校の話を続ける。
初日にスタッフにご教示頂いたのは、室温調整の方法。ありがちな全館一斉調
整ということで、教室で講師が操作することはできない。そこで、以下のような
ルールが決められている。黒板に用意されている、長方形(8×6センチくらい
)のマグネットで連絡せよ、とのこと。
1、部屋が暑いときには赤色
2、部屋が寒いときには青色
ワセヨビの全ての授業は録画されている。
つまりモニターというかカメラでスタッフが見ているから、そのマグネットの
色を見て室温調整をするというのだ。ハイテクというかアナクロというか。僕は
ここで一発、カメラに向かって
「♪アカ上げて。アカ下げないでアオ上げて。アオ上がったらアカ下げて。あこ
りゃこりゃ、アカ上げてみて、アオ下げて。アオ下げたらアカ下げて。あこりゃ
こりゃ・・・」
というギャグをかまそうかと思ったが、クビになると困るので実行していなかっ
た。
ところが、黒板には赤いマグネットしかない。
これどうすればいいんだろう、と思っていた。受講生の数が少ないので何とな
く薄ら寒いなと思っていたわけだ。赤、はたしか暑いとき、だったよな? する
と生徒様♀からの訴え。
「寒いんですけど?」
どうすりゃいいんだ(-_-;)
しょうがないので階下に行って連絡しようと思ったら、彼女は「先生、そのマ
グネットです」と言う。っていうかこれ、赤だよね?
手に取ってみると、なんとリバーシブルであった。
貼り付けられた状態で赤を見せていたマグネットは、裏面が青だったのだ。前
もって言ってくれっていうか、いやはや、人は先入観を固定観念にするものなん
だな、と感心した。見えている者には、盲点がある。
帰宅して夕飯。
メインはカブと鶏ひき肉の煮物。3行レシピ。
1、鍋にひき肉と水を投入し、直後に切り分けたカブを入れる
2、塩・酒・ミリン・砂糖・千切りにしたショウガを1に投入して、中火で煮続
ける
3、カブに串が通るようになったら、カブの葉の部分を投入し、1分後に水溶き
片栗粉としょう油を入れて完成
こんなんでも結構うまい。
鶏ひき肉からダシが出るので、水から煮て良い。カブの皮は上品に作りたけれ
ば、かつ家計に余裕があれば剥いても良い(時間は短縮される)。調味料は全て
適当で良い。今年も料理初心者に念押しすると、
・味付けは常に薄めに
・しょう油は香りつけ程度に
という原則がある。味は足せても引けないものであり、しょう油はそれだけだと
甘みが強すぎる調味料だから。新しい季節で一人暮らしを始めた人には有効なア
ドバイスだと思う。件名の続きは
「もともと狂ってるんで、僕には関係ない」
である。狂気とは何だろうか。
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