予備校講師でわるかったな！

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少ししかズレない安心感

４月25日

  ８時過ぎ起床。
  朝食用のパンは珍しくホットドッグ型。２つ焼いて、１つにはイチゴジャム、もう１つにはスクランブルエッグを挟んで食べた。どちらもイマイチのでき。こうして「いつもの食パン」以外を試すという話をよく書いている。でも、やはり「いつもの食パン」が勝るようだ。習慣は鎖だし、定番はマンネリであるけれど、習慣も定番も

試行錯誤から得られたベストのかたち

であると言える。ただ、ときどきこうして再検討することは必要かもしれない。

  午前中は勉強。
  朝から雨で寒い。久しぶりに床暖房を使った。３月下旬くらいの温度だと思う。夕飯用にお惣菜を作った。帰宅時には空腹だし、野菜が嫌いなこともある。あわてて料理をすると美味しくないものだし。

  ３つ作った。
  １つはキュウリの辛み漬け。今日はネギのみじん切りを混ぜ込んでみた。もう１つはカブの甘酢漬け。お酢を取る機会が少ないから。最後はキュウリの昆布モミ。食べる直前に千切りにしたシソを加えるつもり。カブの葉は５センチくらいに切り分けてタッパーに入れておく。これは炒めて食べる。

  なんと細かい男だ、と呆れる人もいるだろう。
  料理が好きだというのもあるし、こういうことを日常的にやっておかないと多くの種類の食材を食べられないということもある。

こういう下ごしらえをちゃんとやっておく

ことで、帰宅後のお酒が美味しくなる。「家に帰ったら何食べようかな」と思うよりは、「家に帰ったらあれが食べられる、しかもすぐに」という状況のほうが嬉しい。早く主夫になりたい。

  昼飯を買わねばならず、お昼過ぎにイヤイヤ外出。
  雨は本降りなので傘をさして歩く。とりあえず近所のスーパーへ。

  ふだん使いのスーパーより安い。
  そのぶん少しずつ品質が落ちる。ここで買う野菜は日持ちがわるい。村上春樹風に言えば「日持ちするように調教」されていないためだろう。調教というのはさすがに冗談というか比喩なんだろうけど、安い野菜はたしかに日持ちしない。おそらく、

流通過程の鮮度保持システム

に問題があるんだと思う。じっさい、このスーパーでは特に安売りの野菜は冷蔵の利かない場所に陳列されている。

  野菜の話を続けると、こういう安いスーパーで困ることがある。
  まとめ売りが基本で、少量だけ買えないということ。たとえば、ふだん使いのスーパーでは

大根は３分の１単位

で買えるけれど、このスーパーでは２分の１が最低単位になっている。安くするには大量仕入れと大量売却が基本になるから、これは仕方がない。

  肉や魚なども、少し落ちる。
  こういう安い店の高い肉や魚はどうなんだろうと思って、マグロの刺身（中トロ）と５段階で上から２番目の牛肉を買ってみた。牛肉は明日以降に食べる予定。マグロはこの日記の文末に感想があります。

  昼食は持ち帰り系トンカツ屋さんの弁当。
  今が旬の桜えびのクリームコロッケは旨かった。午後は仕事や勉強や30分の昼寝や読書など。雨の日の在宅は楽しい。

  『面白南極料理人　お料理なんでも相談室』西村淳を読了。
  南極観測隊のコック（職業名は海上保安官）として知られる著者による、料理レシピ集。
  ケータイサイトの書籍化だけあってわかりやすく、役に立ち、笑える好著。

  読者の質問・相談100件に著者が答える形式。
  簡単な前フリのエッセイ、「→」で示すレシピという構成。タイトルを列挙する。

「夢のような朝ご飯」
「チキンラーメンの活用法を教えて下さい」
「エビをプリプリにする方法」
「精進料理の簡単レシピ」
「かりんとうの作り方」
「文化祭のお好み焼き」

質問の幅が異様に広いのに、さくさくと回答を用意するのはさすがにプロだな、と感心する。料理の「引き出し」の数がそうとう多くないとできないワザだし、質問者の状況（料理の技術や境遇）にあわせたレシピを紹介するのも素晴しい。

  前フリのエッセイも笑える。
  初めて彼女を家に呼んで料理を食べさせたいが、なにぶん料理が下手でマズイと悩む22歳男子への回答。

＞「料理は心なり」なんてことを言い（誰が言ったのだっけ？）、心を込めて作ればまずいものもうまくなり……なんてことは全然無く、やはりまずいものはまずいですよね。

このように、この著者はかなりクセがある文章を書くので、そこが気に入らないと思う人もいるはず。立ち読みして嫌悪感の有無を確認してから買ってください。レシピそれ自体は、極めて有効なものが多いです。

  出勤してＣクラスの授業。
  今週から不定詞ということで、受験で大切なメジャー文法項目の１つ、準動詞に入ったことになる。ここまでの授業項目では、文型（動詞の語法）と受動態の考え方を入れつつ考えることになる。言い換えれば、

文型だの態だのウザッタイこと

をやってきたのは不定詞のためである。

  いや、正しくは準動詞全体に共通して言えるかもしれない。
  ここから先の３回、動名詞までが１つのシリーズで、いったん山を越える。次の山は１学期最後の３回の関係詞である。文法のもう１つの山である時制系統は、助動詞と仮定法で（理論上は）ほぼ完成する。さて果たして、受験生は

上記の文法の３つの山

を知っているだろうか。知ってるわけないよね。だから、毎回出席しましょうね、と偽善かましてみますね（＾－＾）

  帰宅してポストをのぞくと、ワセヨビから封書が２つ来ていた。
  １つは給与明細だった。これは予想通り。しかし、もう１通は何だろうか。身に覚えはない。なんだろう。まさか？

＞貴殿を２学期から蚕します

とか書いてあるんだろうか。漢字間違ってるぞオイ。

  誰か、助けて。
  ミサトさん！　綾波、アスカ・・・。父さん。僕はいらない子どもだったんだね。わかっているわ。要らなくなったら放り出し、必要になったら呼び寄せる。エゴイストね。いやだ、そんなのイヤだ、もう解雇なんていやだぁぁぁぁ！

  エレベーター内で開封。

  夏期講習の依頼書だった(^_^;)
  えー、けっこう早いな。ＧＷ明けかと思ってたけどとよく見れば、２コマ。おお、凄いな。通年授業は１コマだし、２年生だから、かる～く１コマだと予想していた。しかも、伺いは２コマぶんしか空けてなかったし。もちろん事情があるんだけど、今は書けない。

  いずれにせよ、ありがたいことだ。
  この件に感謝し、宣伝するため、今度からこのサイト名は

『ワセヨビワルでわるかったな！』

にしようかな。かえって迷惑だろうな。だいたい、語義重複だろこれ。しかしね、この担当講座の名前がね。新人だから見てもわかんないんだよね。今の担当クラスに対応しているのか、いないのか。いないとしたら、意味あるのか。してるんだろうね。講座名や時間割の発表はＧＷ明けに。

  夕飯のメインは前述のマグロ刺。
  まあ何とか中トロでしょうか、というところ。バチマグロだしこんなもんでしょ。たぶん100グラムで500円くらいだから、ギリギリ刺身でＯＫというところ。やっぱ刺身なら700円は出さないと苦しいかな。上記各種のお惣菜と、市販のイカシュウマイ（って初耳だが、ふつうに旨かった）と大根オロシ。人は、いつも同じような経験に、

少しだけ異なる経験を重ねたい

と思っている。何もかもが変わると不安を覚えるからであり、ほぼ同じであることに安心感を覚えたいからだ。わりにキツイ内容で今日の日記は締めくくられる。

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