予備校講師でわるかったな!





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おー、ネスティー! 6月7日
  8時40分起床。
  7時半ごろに自分の寝言(だから掃除しろって言ってんだろ、モノが多すぎるんだよ、そもそも!)で目が覚めて、うとうと眠りを楽しんだ。久しぶりの晴れで少し早起きする気分にもなった。


  午前中はTVで将棋を観ながら雑用を片付ける。
  アイロンをかけていたらポロシャツの裾が破れかかっていることを発見した。折り返しの部分なので、ほつれたミシン目の糸にそって縫いつけをすればOKとみて、裁縫箱を取り出す。

  お裁縫は家事のなかでいちばん苦手。
  こうしてときどき繕いものをするけれど、機会が少ないから上達しない。ミシンがあればけっこうイロイロできるとは知っていても、そこまで必要があるとも思えないし、置く場所が少ない。ブセナテラスの黒いポロシャツは無事に修復が完了した。まだまだ授業衣装として活躍してもらいたい。

  新聞の集金のおっさんが来た。
  更新をしてくれと言うから何をくれるのかと言えば洗剤。ブルーダイヤ? 好みじゃないなあ。オレ、ニュービーズが好きだって何回も書いてるだろ。よく読めよ。するとおっさん、洗剤トークを始める。

>いやあ、洗剤はいつも安いのを買ってるんですよ(そりゃそうだろ)。そうですかビーズですか(ニュービーズだよ)。前はアタックもあったんですが(だ、か、ら)、液体ってこともありましたね(いいから)。いや、私まえにトップも試したんですがよく落ちましたよ(あのね)。液体はダメですね、測り方が適当になってすぐなくなっちゃう(早くしろ)。ほら、粉だと計量カップがあるから・・・(勘弁してくれ)。

将棋の終盤戦の大事なところを見逃してしまった。とりあえずおっさんからはゴミ袋を奪い取り、洗剤は後日に届けてもらうことになった(きっと忘れるぞあいつら)。


  お昼すぎに外出。
  書店を2軒。新刊チェックをするため。買いたいような本はなかった。新古書店落ちで検討したいという本を決めておいただけ。川上弘美のエッセイ集(文庫)だけ少し悩んだが、やはり新刊で買うほどのものではなさそう。節約生活は、ときに人に高めのハードルを課す。

  発売されて10日になる春樹の最新作『1Q84』は2冊組。
  その「2」のほうしか並んでいなかった。「1」が品切れのようなのだ。1冊1,890円もすることはもちろん、

よほど好きでなければ2冊セットで買わない

ってことが、出版社にはわかってないんだろう。ファンならともかく、ふつうの人に本という特殊な商品を売っているという自覚がないってこと。「1」を100冊発行したら、「2」は60冊も出せば充分だと思う。僕の読解進捗状況はきのう「2」に入ったというところ。


  久しぶりに学習参考書コーナーをのぞく。
  かわりばえしないなあ。どんどん同じような新刊が出て、どんどん消えていく。大昔からある名著とされるものは、しつこく平積みされている。カップラーメン業界みたいだ。『英文問題精講』なんか、まだ売れるんだねえ。今の時代だと、偏差値65くらいでも難しいはずなんだが。

  一方で、レベルダウンも激しい。
  この状況を肉眼で確認するのがイヤで参考書コーナーには来ないのだけど、たまにはと拝見する。英文読解の本。

>Bob is an honest man.
     S  V             C
ボブ(人名)  形容詞(正直な)
「ボブは正直な人です」

  あの、なあ(-_-メ)
  そりゃ確かにね、主語と動詞の把握、動詞の語法による文型の把握、形容詞の意味の暗記は大事だよ。第2文型の基本的な意味は

「SはC(+動詞の和訳)」

って重要だ。それはわかる。わかるよ。オニスト、正直な。あれ、つれないなあ。でもさ、この記述が出てくるのが

本の中盤より少し前

ってのはどういうことなんだ。最初のほうにはアルファベットの説明でも出ているのか。ホントかと思って表紙を確認したら、「基礎から始める大学受験」みたいなことが書いてある(書名はとうぜん記憶から破棄した)。


  まあ、高1とか高2ならこういうのもアリか。
  でもさすがに、高3というか受験まで8ヶ月くらいの時点でこれを始めたら、大学を受験するレベルまで達するのは相当キツイんじゃないか(理論的にムリだとは全く思わないが)。「大東亜帝国」でもムリかと想像する。こんな学参みてないで、推薦とかAOとか、一般入試以外の方法で入ることを検討するように勧めたい。

  こうやって考えてくると。
  予備校とか、学習参考書の存在意味って何だろうなと思う。僕には学参は直接関係しないから、予備校のことだ。どのラインがどうとは口が裂けても書けないし言えないが、ある一定ライン以上の大学を志望する学生をターゲットにしないと、お商売が成り立たないように思う。だって、ねえ、一般入試が機能していないのと同じ大学ってたくさんあるじゃないですか?

  自分のレベルに落とそう。
  上記のようなレベル(正直な、など)の高校3年生が夏から予備校に来ていただいて、一所懸命に勉強するとして、僕にこう相談してきたとする。

>これからでMARCH、間に合いますか?

そりゃ間に合わないだろ、確認するなよ、間に合うって言って欲しいだけだろ。とは言わないけどね、絶対そう思う。あと8ヶ月でどうせいというのか(予備校講師は手品師ではない)。これが高2なら、まだチャンスはある。長くなるのでこのへんにするが、

予備校に来る時期を早めるためのプロパガンダ

を徹底しないと、もう先はないと感じる。僕が徹底してもしょうがない。書店では「電話帳」と参考書を1冊買った。参考書を買うのは2年ぶりくらいだったかな。


  続いて傘を買いに行く。
  折りたたみのそれが2本とも壊れていたし、雨具の安売りをしているとチラシでチェックしておいたから。あれこれ悩んでワンタッチ式のそれを買う。すごいなこれ。開くのも畳むのもワンタッチ。ただ、こういうのって耐久性がない(壊れやすい)ことが多いんだよな。2,000円ちょっとという高級品。

  スーパーで昼食を買って帰宅。
  手巻き寿司。やっと落ち着ける時間になった。よく晴れて暑く、28℃くらい。半ズボンを押入れから出した。布団も洗濯物もよく乾き、室内の風通しもシッカリやった。読書をしたり、考え事をしたり、「語る」を書いたりして過ごした。


  3時過ぎから2時間ほど昼寝。
  眠り猿が襲来したようで、体はソファに張り付いてしまい、起き上がれないほどの睡魔だった。睡眠不足ではなかったから、何かどこかで精神的に緊張した日々だったのかもしれない(好意的解釈)。単に怠け者なのかもしれない(妥当な解釈)。

・日本語長文の空欄補充をつくる

という夢だったのは、やはり何かの精神的な疲れのせいだと思う。起き上がって読書感想文を書いた。


  『ヒレハレ草』太田光を読了。
  爆笑問題の大きいほうの人による短いエッセイを集めたもの。
  意味不明の短編小説のような文章も多く、そこそこ面白かった。

  この著者は何かを隠している。
  なぜかはわからないけれど、そう感じる。彼は何かを隠していることに自覚は 持っているけれど、それをどうやって世間に公開するべきなのかを知らない。な んとなく怪しい男である。本書は爆笑問題がブレイクした98年ごろに書かれたも のなんだそうな。だから何だ、と言われそうな感想文だ。以上、ま、それなりに 良い本じゃないですかね。


  風呂に入ってお楽しみの夕食。
  メインはマグロの刺身、中トロ。しかも本マグロ。養殖ものだが100グラム1,600円という高級品を、セールで半値で買えたから。大トロに近い味で非常にうまかった。大葉を巻いて食べるとちょうどいいくらい。逆に言えば少し脂が強いかも(養殖だとこうなりがち)。しかし、たまには旨いもの食べなきゃね、とも思わされた。

  他は昨日の続き。
  牛肉とゴボウの煮物、キャベツとミョウガの浅漬け、キムチ納豆、茹でアスパラ、大根とシメジの煮物(鶏手羽元の開きの煮物による2度炊き)、もずく酢、ゴーヤと大葉の酢の物。何も生産しなかったにしても、良い休日だった。日記も正直に書けた。実に件名だ。ビリー・ジョエル、なつかしいなあ。え、知らない?  
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