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主張のない日記 6月12日
  8時起床は快適でほど良い寝坊。
  きのうは早起きだった。そのぶん寝坊した。1日平均の睡眠時間が7時間半く らいに収束するべく、体が反応しているみたい。幸いなことに、それだけの時間 を確保する予定がある。

  5連休の2日目だが、今日も予定はない。
  この夏はまとまった休みがないから、旅行には出られない。1学期が終わった あとも、講習が始まるまで3日間しか休みがない。ゆえに以下同文。そのぶん、 この休みで旅行するべきだった。でも先日書いたように住宅ローンの返済があっ て、

この時期は出費が多かった

から、気分的な余裕がなかったようだ。「ようだ」って他人事なのか。

  朝シャワーのついでに風呂掃除をした。
  メロンは1個丸ごとで買うから、まだ半分しか食べていない。冷蔵庫のスペー スを取るので経済的な果物ではない。切り分けたものを買えって?

そんなゼイタクはできない。

それよりも、腐りやすいという問題のほうが大きいけれど。独り暮らしってこう いうところが面倒だ。天気は曇りと晴れの中間で、布団は干せなかった。洗濯物 はOKで、27℃くらいだったろう。暑かった。


  午前中は勉強。
  お昼過ぎにプール。いや、その前に昭和具現系中華料理店「K龍」で昼食。焼 きソバ。これまた昭和の味で、野菜が多かったのはよかったけれど、いまひとつ。 塩焼きソバって難しいかも。ソース味という単純化が似合う料理か。水泳は600メ ートル、体重は変わらず。

  その足で新古書店へ。
  平日は空いているからいいよね。じっくり選んで8冊買った。小説を2本も同 時進行で読んでいるから、読書のペースが低くて困る、とは昨日も書いた。それ なのに、

未読本を積んでおかないと安心できない

というのは一種の病気なんだろう。


  帰宅して紅茶を淹れて仕事。
  やっと定例試験のプリント作りが終わった。合計でB5で6枚に収めるのがタ イへンだった。とてもじゃないが全部の解説は載り切らない。カットしまくり。 授業で配布されるそれに「抜粋版」とあるのはこういう事情だ。完全版のありか はご存知の通り。なんのかんの言いつつ、本は読めた。読書感想文。


  『プリンシプルのない日本』白洲次郎を読了。
  1950〜1960年ごろに書かれた文章を集めたもの。
  戦後史の知識に欠ける僕にはわからないところが多かった。

  白洲次郎ブームがあったのは2005年ごろだったか。
  なぜブームになったのかは知らない。だいたい、白洲次郎という人が何者なの かもわからない。たぶんどこかのお坊ちゃまで、何か政治にもの申した人で、え ーっと後は何があるんだろう、という印象だった。

  本書を読み終えて何がわかったかというと、相変わらずよくわからない。
  文庫版の著者略歴を見てもよくわからない。吉田茂と仲が良くてなんたらかん たら、というのはウスウスわかった。切れ味の良い物言いをするのは充分にわか った。昭和20年代の政治について何かを言っていることはわかった。しかしやは り、

「総体としての白洲次郎って何者?」

という疑問は晴れなかった。戦前に疎開して百姓をやっていたかと思えば、戦後 には東北電力の偉い人にもなっている。なんなんだ。これでは困るので、人の助 けを借りよう。

  解説に近いかたちで収められた辻井喬の文章がよい要約になっている。
  本書には「かなり昔に」書かれたものも含まれているが、「二十一世紀初頭の 我が国への忠告して読むことができる」ものだとする。

>それは、白洲次郎が生きた時から、我が国が少しも進歩していないということ なのか、あるいは、正しい見解というものは何時の時代にあっても通用する、い わゆる不易流行ということなのだろうか。おそらく、その両方の事をこの著作集 は教えてくれているように私には思われる。

  いよいよ謎が深まったような気がする。
  今で言うところの「論客」みたいなものなのだろうか。たぶん、受験の日本史 で勉強するような戦後史の知識があれば、彼の言いたいことを理解でき、その歯 切れのよさを愉快に感じることができるのかもしれない。ただ困惑しているばか りの感想文で申し訳ない。


  早い時間に夕飯。
  昨日の続きはカンパチ刺、一昨日の続きは鶏スペアリブの中華煮。油揚げと水 菜と玉ねぎのサラダ。2日前に賞味期限の切れた納豆。エシャレットと葉ショウ ガは味噌をつけて。昼間に作っておいたキュウリとキャベツと大葉の浅漬け。ラ ッキョウの残り汁にキュウリを漬けたもの。生レタスには豆板醤とマヨネーズと ミリンを混ぜたソースをつける。

  日本酒は栃木県の『天鷹 特別純米 瑞穂の郷』。
  この「天鷹」は聞いたことのある銘柄だが、飲んだ記憶は定かではない。常温 で飲むと玲瓏(れいろう)という雰囲気。辛口で味が濃い。ヌル燗に移行すると 、辛味が消えて味が強く出る。洋酒(アバウトな説明で申し訳ない)に近いイメ ージ。どちらかと言えば冷して飲む日本酒だと思われる。


  基本的にヒマな1日だったかもしれない。
  いや、正確には、日記に書くようなことがなかったというべきか。書いている 方は、わりに満足しているなんてこともあるので、このあたりの兼ね合いが難し い。今日はこんなとこで。
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