予備校講師でわるかったな!





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適切な比喩を探そう 7月30日
  2日続けて夢をみた。
  このところ熟睡が続いていたけれど、夜の気温が少し高くなって眠りも浅くな ってきた。いかんなあと思いつつ、いつもより15分短い睡眠時間で起床。アイロンがけ、朝風呂、洗濯。着替える回数が多くて洗濯物が多い。今朝もオムレツを作り、

ハムを1/4枚

いれた。果物はデラウェア


<先書き始まり>

  すると、今年の依頼書には何の事情があったんだろう、ということになる。
  担当レベルずれ、つまりサービス的なコマを担当させてもらったことは、あり がたきことである。が、肝心の

市川Cクラス対応講座

がほとんど入っていないのだ。特に、『大学別U』は大事だった。生の過去問に 触れるという意味で、たとえ下位クラスでも必要かつ価値の高い講座だと思う。

  僕の預かり知らぬ事情はあるのだろう。
  前にも何回か書いたように、順列組み合わせが多すぎて、全てのコマに全て理 想の講師配置とはいかない。それは、僕には経験のないことだけど、想像がつく 。ジグゾーパズルで言えば、

「2,000ピースだけど、5日で完成させて」

と月曜日のサラリーマンに依頼するようなものである。多少は、しょうがない。

  このC期に、市川で『大学別U』が入っていて欲しかった。
  午前中か午後に、2コマ完成のそれである。おそらく、これもパズルがうまく ハマらなかったのだとは思うが、今年の夏期講習に関して残念なことである。別 に愚痴でも苦情でもない。どうしてかというと、明日が先書きの最終回だからだ 。

<先書き終わり>


  141教室のチョーク箱。
  赤いそれが入る箱には、なぜか蛍光チョークのピンクが溢れている。赤いチョークを掘り出して使う。この春だったか、予備校の声明があった。

経費削減のために今年からは蛍光チョーク廃止。

あれは高いからね(一説に、ふつうの10倍という価格)。ところが講師からの反 対の声が多くて、結局は1部存続。ヘンなの。それはいいとして。

  蛍光チョークは、使いたい講師が自分で教室に持参するようになっている。
  その使い残しが、こうして教室のチョーク箱にたまっていくのだろう。それに したって、本来のふつうの赤チョークが取り出せないほどピンクが溢れているっ て何なんだろう。経費削減するんですかしないんですか。

方針のないところに達成がないのは、受験勉強と同じ

と個人的に思う。ただ偏差値を上げたいと声を上げるだけの受験生、なんか存在意義ありますか?


  授業は順調だろうか。
  当然ながら、なかなか理解できない人もいる。それは良い。すぐに理解できる人もいれば、成熟のための時間が必要な人もいる。1回でわからせよう、なんて思い上がってはいない。復習で、だんだんわかっていくという面もある。

  授業後に質問の生徒様♂が来た。
  関係副詞という項立てのページで、関係詞を入れなさいという問題。解説ずみ、答えあわせ済みでの質問である。

〜 the house (          ) he built.

♂「先生は、ここで whom を入れた人は頑張ろうって言ってましたよね!」
僕「っていうか、その中には君が含まれてるけどな」
♂「つまり、build の後ろに house が入ると。アレッ、the がない!」
僕「そこに the って書いてあんだろ(-_-;)
♂「そっか、つまりブーメランですね!」
僕「俺はそんなこと言ってないけど、そういう理解でもいいんじゃないの」
♂「つまり、the house がブーメランで built の後ろに戻っていく!」
僕「戻ったりしないけどね」

元の文が He built the house. なだけであって、the house が先に行ったから「先行詞」という妙な名称で呼んでいるだけの話である。

ブーメランは行って戻ってくるもの

であり、この文で the house が戻ってきたりはしない。先行詞はワンウェイ・チケットだ。不適切な比喩ほど悲しいものはない。


  それにしても、whom ってのはナカナカだなと思った。
  正直なところ少し(かなり)不意をつかれたが、where よりはるかに良い誤答だ。先行詞が人以外だったら関係代名詞の目的格は which 、これは基本と言えば基本だ。だが、瑣末な知識と言えばそれまで、という見方もできるかもしれない。マニアに好評、『よびわるエヴァ劇場』。

ミサト   「いいんですね?」
ゲンドウ 「構わん。現時刻をもって理想は破棄。目標をドキソ脱出と識別する」
シンジ   「ドキソって・・・これは高3の授業じゃないか。僕たちと同じ、受験生が乗っているんだろう?」

ホントに構わないのかよゲンドウ、と視聴者は思うんだろうけど、whom でもじゅうぶん進歩だと思うよ。皮肉とかではなくて。でもまあ、やっぱビックリはしたわな(^_^;)


  ワセヨビへ。
  今日も出席率100%。やるねえ。授業は長文が長いだけのもので、少しタイクツだったかも。これは中央大学の問題だねと軽く喋ったら、最前列の生徒様♀がサクッとメモを取る。よく聞いてるな。サービスで

「あ、商学部だから」

と付け加えた。

  別にどこの出典でも問題はない。
  たしか2001〜2004年くらいの出題だった。読んだことがある。内容の軽さと、総合問題形式だから明治か中央。青学だと語彙系の問題がからむ。難単語が出てこないからそれはない。立教の香りもない(あそこは下線部把握系ではなく、以下省略)。法政だとむやみに長いから除外。明治は長いから除外するのが王道か。中央だとすれば、法学部で軽いものは考えにくいから、商学部か経済学部。文学部の問題を見た経験値は少ないから除外。あたかも

ワインのティスティングのごとく

記憶を探っていくわけだ。可能性を消去していく。未読で特定できればプロ中のプロだが、残念ながら今の僕にはそこまでのスキルがない。もっと勉強しよう。まだ3流だ。

  でも、だいたい正解だと思われる。
  そこでいま調べてみたが、見つからず。「教授用資料」というものがあるので見てみると、出典が出ていない。解答と全訳例だけ。これじゃあ資料にならないではないか(@_@;)


  帰宅時には涼しくなった。
  昼間は32℃くらいのソコソコの猛暑だった。北風に変わったわりには雨は降らなかったようだ。夕食は様々に。鶏スペアリブのしょう油煮とか、生セロリとか、冷奴(薬味は王道のネギとカツオ節)とか、エシャロットとか、今日で食べ切りのモロヘイヤのサラダとか。明日が終われば、この夏初めての連休に突入する。

そうだ、初夜の前日みたいだ。

がんばらないと。何をだよ(@^^)/~~~
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