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サラリーマンの悲哀 |
8月9日 |
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9時過ぎ起床。
寝室そばのベランダにセミがやってきて、その鳴き声で目が覚めた。セミの声
ってのは
体のわりにボリュームが大きすぎる
ような気がするが、どうなんだろう。猫くらいの大きさがあれば、あの大音量も
理解できなくはない。いや、猫があんな大声で鳴いたら怖いかも。セミにはセミ
の事情があるに違いない。
涼しい朝でよく眠れた。
通常時と同じく21時15分終業で、いつもなら9時半が標準的な起床時間になる
。が、今は多忙期ということで酒の量を減らし、結果的に就寝時間が早くなって
いるから20分早く起きたわけだ。朝風呂と風呂掃除と洗濯。朝食のくだものは巨
峰。
午前中はエアコンを使わずに過ごせた。
ベランダの掃除。とくに何をしなくても自然に汚れてくる。暑いのでサッと掃
いただけ。授業準備の続きを少し。読書。
『葬られるサラリーマン』藤井厳喜を読了。
すでに日本のサラリーマン社会は崩壊している。
その事情を説明する内容で、「なるほど」で終わってしまう程度のおもしろさ
。
現状把握というか現状追認というか。
悪くいえば悲観的、良くいえば現実的な内容だ。なるほどなるほどと思って読
み進めていくと、「本書でいいたいこと」を要約したエピローグにぶちあたる。
>1:日本独特のサラリーマンという社会階層は、消滅しつつある。ちょうど武
士階級が明治維新で崩壊したように。
2:サラリーマン消滅の最大の理由は、グローバル経済の進展である。世界経済
の構造変化が、日本の雇用慣行を変化させているのである。
3:しかし筆者は、この変化に対して必ずしも悲観的ではなく、よい面もあると
考えている。むしろプラス面を積極的に評価して、対応した方がよい。
これは見事な要約で、これで足りる人はこれ以上読んでも意味がない。詳しく知
りたければ本書を通読すればよい。
僕はもう、一般的なサラリーマンにはなれないだろう。
年齢的な問題もあるし、経歴的な問題もあるし、そもそもその意欲がないとい
うのもある。ときどきサラリーマンをおちょくる(人によってはバカにする、と
取る場合もあるかも)ようなことを書いている。複雑な気持ちで書いている。文
字通りにサラリーマン(というシステム)の愚かさを嗤うこともあれば、
自分はサラリーマンになれなかった
という負け惜しみの気持ちもあると思う。何かを嗤うというのは、それを肯定す
ることの裏返しかもしれない。本当に無意味で無価値と思ったら無視するわけだ
から。
さて最後に、本書を読んで僕の背反する気持ちに変化は生じたか?
変わらなかった。いわゆるサラリーマン社会には長所も短所もあることだな、
それはきっと終わりつつあるんだろうな、僕自身は参加できなかったのかしなか
ったのかどっちなんだろうな、という迷いのようなものは変わらない。広い意味
での「仕事論」という読み方も可能かもしれない。まずまずの内容。
お昼に外出。
昨日と異なるのはスーパーに寄らなかったところ。お昼ご飯は懐石弁当。八角
形のうつわに入った気取った弁当である。イメージとしては、
歌舞伎見物の幕間に奥様が食べるやつ
というところだろうか。1,200円という値段ほどに旨くないというのは予想通り。
食後の昼寝は昨日と同じ。少しでも体を休めておきたい。
このタームは1日3コマ。
16時から17時30分まで1日1コマの「英語頻出パターンゼミU」。30分の休憩
をはさんで「大学別対策V」は18時から。こちらは1日2コマで、19時30分から
15分間の休憩があって21時15分に終わる。
授業時間270分+休憩時間45分=315分
始業前は20〜30分ほど早めに到着し、終業後は10分程度で退出する。通勤時間は
おくとして、だいたい6時間弱の拘束になる。個人的には、1日の労働量はこれ
くらいで充分かなと思う。これで「5勤2休」だとベストかなあ。
それこそサラリーマンの人は怒るかもしれない。
でも、授業準備の時間もある。その時間は講座によって様々なれど、仮に1コ
マ(90分)に1時間かかるとすれば9時間弱が1日の労働時間になる。人として
普通かな、と考える。それに、皆さんリーマンと違って
勤務中にメール打ったりトイレ行ったりお茶飲んだりパチンコ打ったりできない
わけだからね。この場合の「勤務中」というのは授業時間ということ。そうでし
ょう、リーマン諸君。今まさに、
この「よびわる」を勤務時間中に読んでる
じゃないですか。勤勉に昼休みに読むようなもんでもないけどね(^_^;)
いや、まあそういう余得を含めてのサラリーマンであるという側面を否定して
いるわけではない。
世の中にはさまざまな仕事がある。自由を引換えに不安定を選ぶもの、不自由
だが実は自由な部分のある職業を選ぶもの、いろいろだ。一概に「サラリーマン
は手抜きしすぎだ」「予備校講師はラクしやがって」と考えるべきではない。大
切なことは、
自分が人生に求めることにどれだけマッチした職業を持つか
ということだ。もちろん、完全にマッチすることはないけれど。若い読者様にむ
けて書いてみました。
大学別ゼミの2コマ目に地震。
1コマ目の内容をやり残し、2コマ目に入って12分というところだった。予定
より2分以上遅れているので焦っていたところだった。最初は、生徒様から「地
震じゃないですか?」という申し出があり、授業を中断。震度2くらいかな。立
っていればわからない。
>あれ、まだ揺れてるかな、大きくなったら机の下に頼むよ
なんて言っていたら、けっこう大きく揺れた(@_@;)
結果的には震度4だったらしい。
僕は真面目に机の下にもぐったし、生徒様の多くも真似してくれた。大げさだ
と笑うのが一般的かもしれないが、そういう能天気な人が
台風による増水時に川に近づいて流される
わけである。不注意というのはそういうことである。臆病というのは、実は大き
な勇気である。少なくとも僕はそう信じているし、それにしたがって行動してい
る。言ってはなんだが、予備校の教室なんかで死んでたまるか。僕が死ぬ場所は
あおいのひざまくらの上
と決めている。かなり一方的な希望ではあるがな(-。-)y-゜゜゜
電車の遅れはさほどでもなく帰宅。
授業中に雨が降ったようで、非常に蒸し暑い。汗ダクで夕飯。昨日とメニュー
はだいたい同じ。鶏肉の炒め物の野菜がシシトウに代わり、味付けが豆板醤にな
ったくらいが変化。オクラ納豆。いくらオロシ。モロヘイヤは買って3日目で、
早くも傷みが出てきた。今日は胡麻ドレッシングで。
今夜も早めに就寝するはず。
生活リズムの維持で過労をしのごうとするところは、やはりサラリーマン的な
発想だろうし、現実的な処方箋だろう。
「だ・か・らッ、お前ぜんぜん過労じゃないだろ!」
ま、そういうことは言いなさんな。僕には僕の心配ごとがあるのだ、あなたの人
生と同じように、違った意味で。 |
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