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余る時間は余らない |
8月16日 |
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8時起床。
5時に目覚めて北側の部屋の窓を開けて2度寝。北風が入って涼しいどころか
寒いくらいだった。このところ、毎晩にわたって
ドロドロの悪夢を一晩に2回
くらい見ているけれど、内容が思い出せない。悪夢ファンの僕としては、そろそ
ろ「鑑賞後のメモ取り」を復活させたいところだ。
空気がおそろしく乾いていた。
湿度は40%を切っていたのではないか。干し物全開。カーテンまで2枚も洗っ
てしまい、かつ乾いた。北風のためにバルコニーに吹き込む風が弱く(バルコニ
ーは南と西に面している)、室内の観葉植物を陽光に当てることもできた。あい
かわらず
小さな虫が巣食っている
ようなので、今日で排除できたかどうか。いや、まだいるみたいだ。
午前中はTV将棋を観ながら授業準備。
午後にわたった夏期講習の準備はプリント作りも含めて全て終了。あとは教壇
に立つだけという状態になった。英作文なんか考え出すとキリがないし、終わっ
たと考えることにした。明日からは2学期の準備を始めることになる。そういえ
ば、
高校生の夏休みも残り2週間
くらいになったのだなあ。夏の過ぎるのは速いことであるよとジーサンみたいな
ことを書きたいけれど、実際は遅く感じてたりするんですが。
お昼過ぎに外出。
といってもスーパー。最近はお出かけどころか銀玉店に行くヒマもない。昼食
を食べたいが時間帯もわるく、お盆休み最後の混雑もあり、やはり弁当で済ませ
ることに。海老2本入り天丼。非常に体に悪そうだが、とうぜん美味しい。昼寝
は1時間。
どうも、時間が余る。
しかも中途半端に余る。週末でプールに行けないせいもあるだろう。授業もそ
の準備もそれほどの時間を必要としないこともあるだろう。何かまとまったこと
、つまり集中力をかき集めてくるほどのことをやる時間があるわけでもない。非
常にハンパだ。そして読書感想文に至る。
『天然まんが家』本宮ひろ志を読了。
漫画家である著者の半自伝。
本書前半にあたる第1章「天然まんが家」はとてもおもしろかった。
大御所である。
漫画家で本宮ひろ志と言えば、文句なしの大御所である。代表作は、えーと、
ナンだっけな。『男一匹ガキ大将』は僕が生まれたころだから知らない。特にエ
ロが好きなわけでもないので『俺の空』も読んだことがない。マニアでもないの
で『男樹』も読んだことはあるが覚えていない(ヤクザ漫画だっけ?)。
前漢時代直前の項羽と劉邦を描いた『赤龍王』
は愛読したが、ジャンプでは人気がなくて打ち切りになった。『サラリーマン金
太郎』までくれば、あああれかぁと思う人は多いはず。
よくわからないが、大御所なのである。
詳しい人だと、漫画作りの分業スタイルを完成させた人、と指摘するかもしれ
ない。弟子に『銀牙』の高橋よしひろ、『男塾』の宮下あきらなどがいると知っ
ていると異常かもしれない。いや、分業を完成させたというより、本宮ひろ志本
人の絵が下手すぎてアシスタントを使うしかなかったという指摘をする人もいる
やもしれぬ。またあるいは悪意のある人なら、大人数でケンカする構図になって
、
主人公の男がとにかく大声でタンカを切るだけの漫画
と言うかもしれない。それだけで勝負できてしまう漫画家とも言える。すごい。
それはともかく、重要な魅力がある。
それは、「眼」である。
本宮ひろ志の描く「眼」だけは違う。
あの「眼」を描ける漫画家は他にはいない。我々が「これは本宮ひろ志のマンガ
だな」と認識できるのは、あの「眼」による判断に他ならず、こういう漫画家は
他にはいない。格が違うのである。というわけで、ちっとも感想文にならないま
ま終わるのであった。第2章以降はややタイクツした。
授業は順調。
たまには英語の話でも書かないと、布団干し日記だと思われてしまうかも。以
下の引用文の ministry は厚生労働省のことで、centers は虐待児童を保護する場所
のこと。Cクラスは平均偏差値50くらいという条件で、何を喋るかポイントを考
えてみてください。あ、生徒様は予習のポイントを探してください。
>The ministry has told the centers to deal firmly with parents, but many
still appear to buckle under pressure from parents.
答えはカンタンすぎるので書かない。
この手の英文を扱うときに、生徒様からすれば予習するときに、buckle を辞書
で引くのがいちばん無意味。バカ丸出し。まして教える人間がその意味を先に言
うとか、事前配布プリントに意味が書いてあるとか、「予習では知らない単語を
調べてきなさい」とか言うなら、教育能力の欠落宣言みたいなもの。島流し。
これが偏差値60のクラスだと違った対応になるかな。
上記、してないが、予習のポイントは外していないだろうから、「良かったら
buckle の意味も覚えておけば。まあもう1回見る可能性は少ないけど」と言うだ
ろう。
偏差値70のクラスでは?
指名して単語暗記的に buckle の意味を覚えていないことを確認してから、「じ
ゃあ文脈的にどういう意味になるはずだ?」と質問する。彼・彼女は
>負けるっつーか、親たちの言いなりっつーか
と答えるだろう。単語の意味は何より大事だが、教えるとき教わるときにそれが
優先事項になってはいけない、という話でした。あ、もちろんだが、上記の引用
文は前後の文脈が多少はわからないとムリですよ。
帰宅して夕飯。
3日目の豚肉はしょうが焼きに。同じ3日目のチルドスモークサーモンは飽き
た。殻つきのホタテは殻を外してしょう油バター焼きにした。殻つきホタテって
、
内臓はどこまで可食なのか不明
という怪しさがあるよね。ヒモは食べても、黒いところとオレンジのところは食
べる勇気がありません。たぶん食べられるはずだけど、なかなかね。他には茹で
トウモロコシなど野菜もろもろ。
今夜も夜風が涼しい。
ずいぶんヒマだなと思って振り返れば、今夏の最初(7月21日からの5日間)
も1日2コマだった。体感がずいぶん違うと思ったら、あの頃は
真剣な貧血に悩まされていた
のだった。体調が良いとずいぶん違うなと、改めて健康が大事だと確認したので
した。 |
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