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セミだって慌てている |
8月17日 |
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8時過ぎ起床。
だいたい前日と同じような気温の夜で、新聞休刊日であるのが異なる朝。8月
6日の日記で
>寝苦しいほどの夜というのはお盆まで
と書いたけれど、今年はそれよりも早く涼しくなってきたようだ。それにしても
、朝刊がないと朝食が早く終わってしまうので困るナ。1日にわたってほぼ晴れ
。最高気温は30℃くらい。
この夏はバルコニーにたくさんのセミがやってくる。
理由は不明。飛んできてミンミンと鳴いてからどこかに立ち去ってくれればい
いが、やってくるのはご臨終が近いセミばかりである。バルコニーの床にセミが
いるから、「お、セミだ」と思って目をやると、
バリバリビリビリブビブバッ!
という断末魔のごとき音を立てる。「ごとき」というより、断末魔だから語義通
りに死に切れなくて暴れまわるのである。だ、か、ら、ボリュームでかすぎなん
だよ。
怖いとしか言いようがない。
それで飛び立ってくれるかというとそうでもなくて、また床に這いつくばって
静止しているのだ。ひっくりかえっているから「死んだか」と思えば、実はまだ
生きている(飛び立つ)なんてこともある。どっか行けよなぁと思うものの、突
っついたりすれば、また
バリバリビリビリブビブバッ!
と暴れを打つことは間違いないから放置しておく。すると翌朝には本当にお亡く
なり遊ばされている。そんなものをそのままにしておくわけにはいかず、
割り箸か何かでつまみあげて階下に投てき
することになる。ヤダなぁこういうの。もちろん下に誰かがいない場所に投げる
わけだ。さすがに、「空からセミの死骸が降ってきた」なんてことになったら糾
弾されるだろうし(-_-;)
日常記述省略で、昼食はカレーライス。
目立たないところに新装開店していた。「手作りカレー」というのが売りなん
だそうな。場所がわるいのか客の姿はない。こういうのが、入ったときにいちば
ん緊張する。ハーフカツカレーを注文。
ハーフはカツにかかる。
味は極めて平凡。カレー専門店なのに辛さが選べないところが厳しい。すると
味は中辛より少し甘めに傾くから、僕のようなカレー好き=辛いの好きにはゼン
ゼンうけない。いろいろな調味料を入れて工夫していることはわかっても、辛く
ないという不満はいかんともしがたい。そもそも、
専門店だったらフツーは手作りじゃないか
という疑念も残る。今年いっぱい持つかどうかの店だった。ざ〜んねん。
いったん帰宅してから外出。
手話教室へ。読み取りの授業は続いている。鬼講師T先生も、さすがにこれだ
けでは飽きると思ったのか、ときどき雑談を入れる。お題は、ろう者のメールの文章である。以下はうろ覚えの部分もあるが、簡単に説明する。
T先生がある集まりを開くことになった。
ろう者と健聴者の集いである。T先生はろう者のFさん(男性)に「これこれ
の日程でこれこれの場所で。来れますか?」という内容のメールを送った。奥さ
んも一緒に来てくださいという誘いである。Fさんから返事が来た。骨子。
>渋谷へ中華料理店にF夫妻は行きます。Yさんにメールは出します先生はわか
りますか?
なんのこっちゃ(@_@;)
手話には助詞がないから、「へ」と「に」と2つ目の「は」に違和感を覚える
。もちろんT先生はどういう意味なんだと再びメールを送ったそうだ。そして判
明したのは、以下のような内容だった。
>(あなた=T先生が指定した)渋谷の中華料理店に僕と妻は行きます。Yさん
にも先生はメールを出しましたか? このメールの意味はわかりましたか?
誘いを承諾して、他の誰か(=Yさん)も誘ったかと質問しているのだ。
手話の動作をそのまま日本語というか書き言葉に戻すのはむずかしい。「渋谷
へ中華料理店に」というのは、
「渋谷へ行って、そこの中華料理店に行く」
という動作になる(たぶん)。「メールは出します」というのは未来のこと。手
話動作では時制を示すことができるけれど、それを書き言葉で健聴者が「どう言
っている」のかは、ろう者には理解するのがむずかしいのだろう。
最期の「先生はわかりますか?」というのは、単に
メールの内容を(T先生が)理解できたかどうか
を質問しているようだ。
「?」の動作を書き言葉にしたものらしい。健聴者も使う動作だ。疑問を相手
に投げるときに手のひらを45度くらい上に向けて、相手に差し出すアレのことで
ある。書き言葉が健聴者に通じにくい、ということはわかっているらしい。つま
り、
ふつうの言葉を動作に置き換えたのが手話ではない、
という事実にわれわれ健聴者は気がつきにくいわけだ。
短い昼寝を済ませてから校舎へ。
授業は順調だが、短文問題の演習をやって頂くとボロボロになるという傾向。
原因はいろいろあるだろう。
・文法タイトルがある問題ばかり解いている
・一定の時間枠で解く練習をしていない
・精神的な余裕を持てる「予習」が全てになっている
・ふだんの勉強の向こうに第1志望合格があると思っている
以上のどれに痛痒を感じたかで今後の勉強方針は立つだろう。ここではゴチャゴ
チャ書かない。
問題解決能力は、つまるところ問題発見能力
とも言える。探さない人には見つからない。このサイトの存在と同じように。
帰宅して夕飯。
手話教室帰りに旨い魚屋さんに寄ったので魚がメイン。バチマグロの中落ちで
ネギトロ。平目の刺身。鯛のチクワは高級品で1本200円近いもの。チクワやカマ
ボコといった
魚系練り物は値段と味が比例する
という鉄則にかなう味だった。野菜はミョウガとキャベツの浅漬け、茹で枝豆、
キュウリとセロリはスティックにして、セロリの葉と水菜はサラダで、といった
ところ。
気楽なタームは明日が最終日。
世間のお盆休みモードも明日18日あたりまで続き、僕が忙しくなる20日には世
間も平常に戻るだろう。それでもまだ、僕の夏は第4コーナーが見えてこない。 |
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