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あなたは世界を憎めるか |
9月19日 |
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睡眠は、過去の借金の清算。
きのうは6時間ちょっとの眠りで、昨晩は日付がかわるころに就寝したから、
9時起床は寝坊とは言えまい。そう自分に言い聞かせないと人生はしんどくなる
。なりますね。なるよね? なると言いなさい!
午前中は何となくボンヤリ。
取り返したはずの睡眠不足が続いた。いくら何でも昼寝とはいかず、じっくり
本を読む。感想文も書けた。
『田舎暮しをしてみれば』林えり子を読了。
やもめとなった中年作家が長野県佐久に別荘を建てて、田舎暮しを体験するエ
ッセイ。
田舎の良さと悪さをほどよく描いているけれど、文章に漂う書き手のくろい魂
が仄見えるようで、読み進めているときに常に不快感を覚えた。なぜそう感じた
のかは自分でもわからないけれど、
この人、何か世界に対して悪意を持っているな
という雰囲気を感じ続けたのは感想文的にリアルである。それなりには興味深い
内容だとは思ったが。ファンの人ごめんなさい。
7月から今日までで、読み終えた本は30冊になった。
80日くらいになるから、講習期間を挟んだわりにはペースが速いかも。今年度
トータルだと107冊。
今年の残りは100日ほど
だから、なんとか150冊を割り込むことができそうだ。もう少し減らしたいところ
だけど、ヒマなのでなかなかね。普通とギャクだ。
先日つくったメガネを取ってきた。
店員さんに「キレイにできました」と言われた。汚くできることがあるのかと
思う。じっさいにかけてみて、最後の調整で10分くらい。メガネというのは
「かけ方」が厳密に決まっている
ようで、その正式な「かけ方」にそった状態にするのが、専門家の仕事なんだろ
う。僕たちユーザーは、まあ結構なんとなくという気分でかけているんだけど。
初めてメガネを作ったのは、中学1年生のときだった。
ふだんはかけていなかったが、勉強するとか本を読むといった、文字に関する
行動をとるときにかけた。今これを書いているときに気がついたのは、
日常遣いを始めたのは大学生になってから
という事実だ。中高生のころの自分の写真を思い出すと(そういうものは5年に
1回も見ないが)、メガネをかけた僕の姿はなかった。
メガネは捨てにくい。
人生通算で10本以上は作ってきただろう。買い換えてすぐに古いものを捨てる
ことはない。だいたいは、本当に使わなくなって5年くらいしてから、何かの折
に発見して、思い切って捨てる。多くの場合、壊れるのはフレームではなくてレ
ンズであり、たいていは現状の視力にレンズが合わなくなって「前のメガネ」が
生まれる。
身体性という問題はもちろんあるだろう。
今の僕のように、睡眠中やソノ最中(どのw?)以外は常にかけているから、
愛着を超えたものをメガネに感じるのだろう。目覚めて、というか起床時に最初
にすることはメガネをかけることで、寝る前も同じだ。ふだんは粗雑に扱うし、
ぞんざいにしているけれど、なければないで困るのも身体と同じだ。
ただ、現実には
まだその気になれば使える
という耐久性を感じて捨てられないのだろう。
僕の「前のメガネ」も、レンズさえ交換すればまだ使える。調べてみれば『白
山眼鏡店』のものだった。そこそこ高級な店だったはず。6年前の僕はお金持ち
だったのだろう。新しいメガネは、授業時では来週の木曜日から使用開始。今は
週のはじまりが木曜だから。
授業前のオヤツ用にお握りを作った。
昼食が自宅カレーでご飯が余ったから。しかし肝心の出勤時に持参するのを忘
れ、仕方なく本八幡駅近くのパン屋さんへ。レジの店員♀はマスクをしている。
このところの新型インフルエンザ騒動、飲食業は大変だろう。2個のパンをトレ
ーに載せてレジへ。
♀「お持ち帰りですか?」
僕「はい」
最近のパン屋さんはイートインを併設していることが多く、かならずこの質問を
受ける。ほとんど条件反射のようにハイと答えることになっている。
♀「信原先生ですか?」
僕「はい。えっ(@_@;)」
彼女の名札を見れば、卒業生だった。
ええと、去年のFクラス在籍生(僕は担当していなかった)ですね。たしか夏期講習の『国公立英語』で受
講していた。覚えていたのは、僕が指名しながら授業をしていたから。特に質問
に来たこともないし、個人的なコンタクトを取ったことはない。
それにしても、よく僕なんかを覚えているものだと思う。
ふつう、夏の5日間で習っただけの先生(講師)なんか覚えてないもんじゃな
いか。ありがたいことである。覚えていることは、その人が生きていることへの
敬意。
校舎着。
授業は順調よりも、少しスローペース及びレベルダウンで進行させた。先月末
の試験結果でクラスアップしてきた生徒様がいたから。こういう配慮は基本的に
良くないことだとは思う。極論すれば、
ついてこれないなら置いていく、ついてこようとしないなら置いていく、どうす
れば置いていかれないか理解できるか?
というスタンスが必要かなと思う。それでこそ、競争社会の具現図である予備校
の授業ってもんじゃないか。「『お客様は神様です』主義」で手に入るのは、つ
まるところ、ま、あとは省略。
授業後に生徒様にインフルエンザの話を聞いた。
ちゃんと市川校付近の高校でも学級閉鎖が出ているとのこと。僕の知人・友人
関係の大人からは、インフルエンザにかかったという話はまだ聞いていない。た
しかに学校というのは
疫病が蔓延するための格好のエジキ
だとは思うけれど、若年層への感染力が強すぎるんじゃないか。新聞を読む限り
そういう報道は一切ない。ウラが取れていないから書けないという面もあるんだ
ろう。この連休で事情が変わってくると思うが、どうなるか。楽しみ・・・では
ないか。
夕食のメインは鯛の刺身。
まだ時期ハズレだけど天然ものなのでマズマズだった。他はコマゴマと。
ピーマンの味噌漬け。
野菜なら何でもいけるかと思って作ったが、さすがにピーマンはムリだった。
あの臭みが味噌とケンカするみたいだ。
ダイコンのラッキョウ汁漬け。
こっちはOKだ。単に刻んで放り込むだけなのに、きちんとした味になる。
ナスとシシトウの油炒め。
シシトウは好きな野菜だが、なにぶんマトメ売り(おおむね最低でも20本)な
のが困る。独り暮しの人に買うなと言っているかのようだ。
オカカと海苔のお握り。
お酒のツマミとしては問題があるし、相変わらずうまく握れていないが、うま
かった。味は良くないのに美味しいというのは、つまるところ「人が握ったこと
の価値」というものではあるまいか。コンビニのお握りは、味が良いのに美味し
くない。
今日は一日曇りで涼しかった。
台風の影響もあったのかも。皆様の連休が良いものになりますように。
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