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最後に捨てるもの 10月2日
  多忙だったが、充実した1日だった。
  朝から雨が降り続けてプールに行けなかったことだけが心残り、という感じ。 最高気温も22℃くらいで、あれこれと活動するにはちょうど良かった。ただ、南 風が強すぎて夕方から湿度が高かった。

  かなり悩んで、明日から旅に出ることにした。
  悩んだのは腰痛の問題。今日も基本的に腰の不安を感じながら行動したけれど 、1泊2日なら可能とみて決断。木曜から月曜までの5連休で、

わざわざ土日を選ぶこともないだろうに

と思うのがふつうだろう。イロイロと事情がありまして。


  部屋のゴミだしを久しぶりに。
  じりじりと本が増えていくこともあり、人生と同じで不要なモノが知らぬ間に 増えていくこともあり、思い切ってアレコレと捨てることにした。もう、いいじ ゃないか。持ち物という束縛から逃れたい。さあ捨てよう。

まず、恋人とか。

  だったらカッコいいのだが、実際は食器を捨てた。
  3年くらい使っていないコップとか、使っているけれど古びてきたものとか。 その気になればまだ使えるし、使っていたのだけど、イロイロな思い出が浸みこ んでいたりするので、捨てることにした。とても辛かった。愛されていたという 証拠の品を捨てるということだ。さよなら。

「そうか、女がらみだな」

それしかないだろ(-_-メ)


  そっち系はいいとして、日常的記述に戻る。
  それにしても、使ってない食器って多いものですね。独り暮らしをして15年近 くになる。当時は実家の余り物を引き取って使うことが多かったけれど、あれも 必要これも欲しいということでジリジリと増えていく。そして、

そのいくつかはただの置物

と化してしまうのが食器。「いつか使えるはいつまでも使わない」という人生の 鉄則を活かして、エイエイヤアヤアと捨てていった。

大皿2・中皿3・小皿2・保存容器4・コーヒーカップ1・グラス2・しょう油 差し1

といったところ。それでも、使えるものを捨てるというのはかなりの勇気が必要 だ。んーとね、

・牛乳風呂に入ろうとして牛乳1リットルを浴槽に入れたら、さっきまで飲めた ものが飲めなくなってしまって、しかも残り湯は洗濯に使っていいのかどうか迷 う

といった種類の感慨に似ていた。長すぎる比喩は美しからず。


  おかげで本を移動することができた。
  使っていない部屋に使っていない小型の食器棚があり、その中に資料的な本( 仕事で使うかもしれないもの)を寝室の本棚から移動した。これで

寝室には自分の趣味の本だけ

という状態になった。美しい。

  ただ、問題を先延ばしにする延命策を続けているだけかもしれない。
  いつかはきっと大きな本棚が必要になる。かねてから書いているように、

壁一面に作りつけの本棚

を目指している。2012年度には着工したいけれど、ちょっとムリ筋かも。お金が なくてねえ・・・。


  ヒミツの花園は1時間半。
  HPの作業は自己紹介の更新で30分くらい(文末参照)。T作戦が1時間で時 給は500円だろうか。定例試験のプリント作りは1時間足らずで、まだ完成しない 。雨の中を外出して明日の準備と昼食。ついでにスーパーに寄って

今夜の夕食用食材を最低限

買った。部屋のゴミだし・本の整理なんていう楽しいタスクがあるから、時間が いくらあっても足りなかった。ちなみに5時間半睡眠で6時半起床、昼寝ナシ。 なんとか本を読む時間は確保した。なんのかんのいっても休日だし。


  『今ごろ結婚しているハズが…!?』谷崎光を読了。
  書名は内容とほぼ無関係。
  関西人が関西人向けに軽いエッセイを書くとこうなるのか、と妙に感心してし まった。

  ほぼ全てが『関西ウオーカーシュシュ』という雑誌に連載された文章である。
  執筆当時の著者は東京に暮らしているが、スタンスはあくまで関西にある。タ コヤキと大阪城という環境が全てであるとまで言い切る生粋の関西人が書いたも の。なんじゃこりゃと思ったのは、「これが私の東京生活」というタイトルの文 章。引用。

>たとえば「東京人は、ボケとツッコミはしない」という関西でのウワサ、あれ は本当であった。
  あるインタビューで、写真を撮ってもらった時である。ひさびさにメイクもし たし、座を和ませるべく、
「いやぁ、今日はめっちゃ厚化粧」
と、いったら一同シ〜ン。みんな聞こえなかったフリをして黙々と作業、だれも 関西のように、
「厚化粧で、それかいな」
「お面、ヒビはいってるで」
とは、いってはくれぬ。

  なんとなくカルチャーショックである(@_@)
  僕は東京生まれで千葉育ちだから、完全に関東人である。だから、これとは逆 に「関西人は地下鉄の中でもボケとツッコミやってるらしいよ」という話をして きたし、聞かされてきた。だからこういう記述に出会うと言葉を失ってしまう。

「厚化粧でそれかよ」と思うけれど言わないのが関東人

とまで書くのもタブーという文化なんだ、関東は。我が『よびわる』の読者様の 中にも関西人はいるはずで、こういう「関東人のキツさ」ってどう思われている んだろう、と思うこともある。話を戻して本書、たぶん関西人向けのエッセイと しては、良い部類に入るんじゃないかなあ。どうなんでしょうね。


  夕飯は6時前から。
  スモークサーモンとレタスのサラダ。高級系ソーセージをボイルしてサッと炙 り、キャベツと一緒に。キュウリとカブの昆布もみを食べきり。キュウリのラッ キョウ汁漬け。今シーズン初の湯豆腐は自家製大葉とゴマとポン酢で。キムチ納 豆には白ネギを混ぜ込んで。酒盗(カツオの内臓の塩辛)は大根オロシたっぷり で。


  さて、やっと明日から旅に行ける。
  部屋の中も片付いて、冷蔵庫もほぼカラッポになって気分が良い。きれいな部 屋から出て行くことは、きれいな部屋に帰ってくることでもある。他にいらない ものは何かあったかなあと振り返る。

まさか、自分?!

というのはよくあるオチで、ちゃんと日曜日に帰ってきますので。4日付けから は通常復帰ということです。では、いってきます!


追記:「自己紹介」を定期更新しました。
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