予備校講師でわるかったな!





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引用の真偽 10月6日
  旅行で体調も崩れがち。
  腰痛の話題は書き飽きたのでパス。旅行中って、なんて言うんですかね、

お通じに若干の問題

が生まれますよね。ズバリ書いてるじゃないか。食事中の人は次の話をパスしよ う。

  僕の場合は、旅行中、まず、えー、出ません。
  ふだんはつまり日常は快調なのですが、旅行中はいけません。で、そのぶん溜 まるわけですよ。すると、

そのぶん出さなきゃダメだあ

となりまして、昨日からおなかを下してばかりいるわけです。ブリリアントな話 題、ここまで。読者激増の予感(^_^;)


  8時過ぎ起床。
  今日こそ完全日常復帰ということで、定例試験のプリント作り。完成。授業で 配布するほうは、スペース上の都合で内容を削除した「抜粋版」となっている。 B4で2枚にして、配るときはさらに縮小してB4で1枚になる。だから、この 手のプリント作りでは、どれだけ削除するかがポイントになる。

教えることは省くこと。

という名言もある。誰が言ったのかは忘れた。抜粋しなかったほうはどうなった のかというと、これは去年から書かないようにしている。それがデジタル・デバ イド。


  朝からずっと雨。
  お昼前に外出して徒歩2分の地元系ラーメン店へ。たぶん3回目くらい。味噌 ラーメンは野菜たっぷりでおなかに優しい、ような気がする。とくに旨くないけ れど、便利な店だ。いったん帰宅して外出。手話教室。また来週は月曜日が休日 ということで、変則授業日程が続いている。


  えんえんと続いた「読み取り」の授業も今日で一段落。
  3分足らずのDVDを全て読み取るのに、合計で10時間くらいかかった。受講 生の実力からすると難しすぎて効率がわるいような気もするけれど、鬼講師T先 生の方針なのでやむをえない。予備校での僕がそうであるように、

指導者はずっと遠くを見つめて指導する

ものだからだ。初心者は、自分の近くしか見えていない。マーク・トゥエインか ら引いた。

  それにしても大変だった。
  手話単語を知らないという問題はともかく、その動作をすぐに真似できないと いうこともともかく、

手話表現者によって微妙に表現が異なる

というのがしんどかった。我々初心者は、いわゆる教科書通りに手話表現を覚え ているから、本当にそのままでやってくれないと読み取れないのである。

  話し言葉だって同じである。
  話者全員が教科書通りに、みんな同じ話し方をするはずがない。単語1つでも そうである。たとえば、「私は」という発話だって、「わたしは」「あたしは」 「ワタシは」「アタシは」「わたくしは」「ワタクシは」など(発音を表記する のは不可能だがイメージとして)、微妙にアクセントや音が異なる。もちろん聴 き手は

それぞれに調節機能を用いて

「『私は』と言ったな」と思いながら理解していっている。異なるものが実は同 じだと認識するのは、聴覚に限らず知覚行為全てで自然に行うことだ(とつぜん メガネをかけた人をその人だと認識できるなど)。

  だから、「今の動作に似た手話って何?」と問われることが多かった。
  ある程度レベルが上がってくれば「ああそんな感じか」「この人はソノ単語を こういう風に手話で示すのか」と理解できるようになるとT先生は仰るし、僕た ち受講生もそう思う。が、そうカンタンにいくわけがないのも事実だ。次回から は単語テストを始めるということで、ちょっと予習をしていかないといけない。


  帰宅時だけ雨はやんで、傘を忘れてきた。
  傘を忘れない男にだけはなりたくない。

傘を大切にする男とは、男として負けている。

と誰かが言った。これはきっとゲーテだ。帰りしなに整骨院に寄る。帰宅時には ふたたび雨。なんか台風が近づいているとか。

  夕方はいろいろ。
  ヒミツの花園とか、読書とか、勉強とか、拭き掃除とか、洗濯物乾燥奨励運動 とか。雨はまだまだ降っていて、足元の悪い中をワセヨビへ出勤。


  授業は順調に。
  予想された通りに不調なので、かえって順調というところ。そうか、こういう ところに問題があるのだなとサンプルを集めている感じ。

☆S never V 〜 without doing 〜
「〜しないではSはVできない」
→左から訳して「SはVすれば必ず doing する」

と黒板に書きたいとは思わないし、書かない。予備校は秀才教育をする場では決 してないが、思考停止養成ギブスを着装させる場所でもない。「左から訳して」 とか、表現としても幼稚だ。

単純化は人を愚鈍にする。

とシェイクスピアも言っている。単純化すれば、授業をするほうは楽なんだけど 、これ以上アレをナニしてもしょうがないし。何のかのと授業は楽しく進んでい る。


  帰宅して夕飯。
  メインは今シーズン初の鍋もの。基本となるタラチリ。しかしまだ(もちろん )鱈の脂ノリが悪く、たいした味にはならなかった。わざわざ豆腐はより崩れ易 い絹ごしを選択した。思った通りにクズクズして旨かった。ところで、鍋にもっ ともマッチする酒は何か?

  正解は、意外なことにビールではあるまいか。
  熱い鍋で日本酒の熱燗をグビっと、というのはイメージ図で、実は熱い鍋だか らこそ冷たいビールが絶妙なコントラストを描く。鍋料理は、世間で思われてい るよりも素早く食べるべきもので、ぐずぐず煮込んでしまったら美味しくない。

さっと煮えたところをサクサク食べる

から美味しいのである。そういうスピード感のある料理だから、むしろビールが あう。そう、かの北大路魯山人も言っている。

>鍋物をくずくずと煮込むなど言語道断。生煮えに遠からぬところで食し、冷た い酒、もしあれば麦酒などと合わせるべき料理である。理をはからずして何が料 理か。


  もちろん、魯山人先生はこんなことを言っていない。
  ゲーテも、たぶん言ってない。シェイクスピアも厳しいだろう。真面目に読む とバカを見る日記であった。擬似引用はすべてウソ。さあ台風が心配ですね、と 話題をそらして逃げ切りをはかる僕である。逃げ切れたのだろうか?


追記:会員ページに更新あり。
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