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秋は深まり、善人モード全開 |
10月10日 |
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9時半起床、掃除。
来客のあとは思ったよりも部屋にホコリがたまっている。昨晩のうちに流しと
トイレは掃除しておいた。前者は食洗器を併用して、後者は、その、男子の場合
は・・・エレガントな話題は省略して昨晩の話をすこし。
来客は高校時代のクラスメート2人で、ともに男子。
1人はS君で、この日記にはよく登場している。彼の息子のZ君を教育する日
記と書けば、
「ああ、おっさんが子どもに翻弄されている話か」
と思い出す読者様もいるかも。家が近いこともあって、S君には1年に3回くら
いは会っているだろうか。
もう1人はH君。
会ったのはどうやら8年ぶりくらいのようだったが、お互いに記憶がハッキリ
しなかった。僕と彼は大学4年生のときに一緒に卒業旅行にも行っている(大学
は別だった)。年賀状の交換こそ続いているが、わりに疎遠だったので懐かしく
もあった。
S君もH君も、既婚ですでに子どもがいる。
もう40の声が聞こえてきたから当然だ。僕は結婚はしたいと思っていて、でき
なかった(最近はあんまりその欲望がない)。子どもは欲しくないと思っていて
、無事に推移している(結婚しなくても子どもは持てる)。だから、2人の奥さ
んに関する話はウラヤマだったけれど、子どもの話はそうでもなかった。むしろ
、
自分が責任を持たなくて良い子育ての話題
というのは面白いと感じる。まあ、だからって子どものビデオとか見せられたら
イヤですけどね。
ところでH君の奥様は、これまたクラスメートのYさんである。
高校時代から付き合って、お互い28歳くらいでゴールインというレアな話であ
る(けっ、という話でもある)。どういうイキサツで結婚に至ったのか今まで知
らなかったので、詳しく話を聞いて納得した。ついでに、
H君の浮気の遍歴
も聞いたのだが、ここで公開して夫婦の絆に問題が発生しても困るので書けない
。
奥様のYさんは僕のことを少しは覚えているそうで、これまた懐かしいことで
ある。
そういえば、大学生のころ、僕と彼女は文通(1年間で4通くらい?)したこ
ともあったなあ。恋愛的な意味ではないけど、僕は彼女がけっこう好きだったか
らね。なんて
「どんだけ昔の話なんだよッ、なんだよ文通ってのは? 昭和かよ!」
と読者諸氏も思いそうなことを書いてみました。平成にはなっていたはず。過去
よりも、現在・未来志向が強い僕には珍しい記述でした。
通常営業の日々が戻ってきた。
というより、単に授業準備があるだけかな。やっとテキストの整理がついたの
で、明日から本格的に取り組む予定。もちろん直前講習もあるけれど、
2学期の授業準備が終わると今年もオシマイ
という気分が強くなる。24枚組のプリント改訂も終了。残りは3枚。
朝の雲はお昼過ぎに取れた。
洗濯物は乾ききらなかったけれど、22℃くらいで快適な季候。気候じゃないよ
。秋だ。だから本も読んだ。
『悪の対話術』福田和也を読了。
話し方論のようなフリをした、若い人向けの人生論と見た。
辛らつに人生の機微をついているのが面白くて一気読み。
一般的な対話術の本ではないと思う。
形式としては、小題に「お世辞について」「礼儀と挨拶」「多弁と無言」など
を挙げて個々に論じているけれど、書きたいことは
わしら人間が隠している悪意の肯定
にあると見る。僕はけなしているのではない。自分の中にひそむ悪を肯定しない
で人生が有意義に生きられるか、というちゃんとした意見の提示である。
>善意というのは、自己肯定のためのアリバイなのですね。善人であることによ
って、人はこのきわめて錯綜した世界において、自分を完全に守ってくれる便利
な言い訳なのです。「だって、私は善かれと思って」と云えばすべてが許されて
しまう、許されると思っている。私の経験からしても、人を傷つけたり、裏切っ
たりして、一番平然としているのが、「いい人」たちです。
それに対して悪人というのは、世界の複雑さを前提にして生きています。善を
なすにも、悪をなすにも、この世は容易ではないということを知悉している。
だから、それをどう受け止めるかは別として、他人の反応にたいして敏感であ
るし、何よりも自分がすることにたいして、善を働くにしろ、悪を働くにしろ、
意識的なのです。
おいおいオイ、と思うところはある。
が、本書全体としてというより、上記のような個々の部分で世の中の本質を書
いている(書こうとしている)ことは間違いない。ただ、一気に読んでしまった
ので内容を消化できたとはいえず、ここでは
「話し方テク本じゃないからね。悪だからね。そこんとこ、わかった上で立ち読
みしてみるといいですね(よく考えろコラ)」
とだけ紹介しておく。コラって・・・。
昼飯抜き。
それほど空腹を感じなかったのと、ダイエットのため。もっとも、出勤して校
舎に入ってからパンを3つ食べたから、あまり変わらないかも。授業は順調。た
だし、問題演習をしていただくと
基本的な語彙の取りこぼし
が多いという印象。もう秋も深まってきて、クラス間格差が目立ってくる時期だ
。暗記モノに関しては説教してもどうにもならない。隙間時間をどう使うが大事
なる、とヒントをここでは少し。
夕飯はほぼ昨日の続き。
来客が予想よりも小食だったので作り置きの料理も食材も余り気味。ポテサラ
って日持ちしないからなあとせっせと食べる(ダイエットはどうなったんだろう
?)。レンコンの余りはキンピラにした。
きのう、H君に自家製の野菜を頂いた。
その1つはナス。僕のようなバルコニー栽培ではなく、ちゃんと農場を借りて
作っているという。もちろん無農薬で摂りたて。もっとも、すでに1日を過ぎて
いるが。ナスの油炒め。
こりゃ旨い。
というほどのことはなく、まあ普通かな。ちゃんとした野菜の味がしたし、えぐ
みも少なかったから、やっぱり自家製の意味は大きいのだろう。ごちそう様でし
た。
手にはこの秋2回目のアカギレができた。
洗い物が多かったせいだろう。夜は寒くなって、短パンではなくトレパン、T
シャツの上には薄いトレーナー、裸足ではなく靴下という夜だ。そうだね、もう
本当に秋なんだ。
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