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経験の相の例として近藤君 10月14日
  9時前起床、くもり。
  北風が中途半端に入り込んで、黒い雲が少々。お昼前後に雨。やや不安定な天気で授業中にも帰宅後にも雨。長袖は当然として(授業中は半袖)、上着を着る必要があるかなと悩むくらいの気温。つまり例年並みに涼しい。


  今日から将棋の竜王戦
  7番勝負の開幕は明日木曜だと思っていたので、朝9時からのTV中継を見損 ねた。7つのタイトル戦で

TV中継があるのは名人戦と竜王戦だけ

なので、興味のない人もぜひご覧になって頂きたい。関心がないと、かえって面 白いかもしれない。画面が止まってばっかりだし。

  冗談はともかく、渡辺永世竜王に挑戦するのは森内九段。
  森内もなにげに(失礼)永世名人位の資格を持っているので、これが初めての 「永世竜王VS永世名人」である。竜王戦も今期で22期になるが、今まで永世竜 王がいなかったのだ。条件は

連続5期または通算7期

ということで、このあたりのイキサツは2008年の10月18日などに書いた。


  さて、僕の希望は森内九段の奪取。
  そろそろ、渡辺も自らの代名詞的カンムリともなった「竜王」から降りても良 い気がする。負けてほしいわけではなくて、このあたりで竜王には一区切りつけ て、他のタイトル戦の常連になってほしいという意味だ。とくに、この数年のう ちに

名人に挑戦し、奪取する

という大目標を成し遂げてほしい。とんでもない大器であり、10年後には第1人 者になっているだろうから(羽生の力が落ちるという前提が必要で、これが難し そうだが)、今はいわば下野しても良い頃では、という複雑な思いだ。2日制な ので第1局の感想文はまた明日。


  日常生活はほぼ順調に。
  プールは600メートルで体重は重くなって65.70キロ。完全に警戒ラインを超えたので、今夜の食後酒のツマミは控えることになりそう。スーパーに今日も行ったのは洗剤の安売りがあったから。保存の利くものは買いだめも利く。腹具合がよろしくなく、昼食は家でパスタを軽く。授業準備もまずまず進んだ。

10月25日(日曜)実施の『攻略センター英語』

についても、目星がついてきた。いまはいろいろ勉強しているところで、18日の 日曜には全て準備が整うと思う。申し込み受付中。今日も自然な宣伝ね!


  ときどき、こうして日記に「今後の予定」といったことを書いている。
  自分が忘れないように。自分にタスクを設定するために。自分に締め切りを課 す目的で。自分が近未来の予定を決めておけるという狙いで。

「それじゃあ読者にメリットがないじゃないか!」

  そうかな?
  未来の具体的な予定や意図に関する文章を読むと、無意識に「そっか、俺は あれをあのときまでにやっておかねば」と考えるものではないか。まさか本当に 「そうかぁ、1週間まえに準備が終わるなんて自転車操業だなあ」なんて思って 読んでいる人はいないだろう。

  いや、いるのかな。
  僕としては、

できる限りただ読むだけの読者を排除

しようという方針があるのだけど。おおげさに言えば、読者の情動を促すってこ とですかね。明らかにおおげさですね。読書も少し。


  『人生のちょっとした難問』小浜逸郎を読了。
  小さいけれど当座は大切な「人生相談」に著者が答える本。
  この著者としてはイマイチ。

  本書の「人生相談」は、著者による自作自演である。
  中高年夫婦編・若い夫婦編・青年編と分類し、ちょっとした難問の解決策を語 る。この構成が若干わざとらしいというのも、本書の評価が少し低くなる原因か もしれない。扱われている疑問は、たとえば

・中学生の娘の部屋からコンドーム(中高年夫婦)
・子どもの早期教育(若い夫婦)
・男のマザコンほど嫌なものはない(青年)

といった比較的くだけた内容のもの。あとがきにあるように

>(著者は)具体的な経験の相への視点を見失いがち

ということで、実験的に書かれた本のようだ。これはこれで良かったけれど、あ まり人様に奨めたくなる本でもないな、というのが本音の感想。


  授業は順調に。
  今週が2学期折り返しということで、これからは授業自体がだんだんラクになっていく。どのクラスレベルでも同じように、受験そのものへの意識が高まっていくから。ゆるい下り坂で加速しすぎないように、

下り坂を越えた向こうに急な登坂がある

ことを意識させるように気をつけていくばかりだ。どんなにデキル生徒様でも、第1志望の受験は1回キリだから。


  帰宅して夕飯。
  メインはサンマ焼き。これ、塩をかけなくても問題ないみたい。ガスレンジでも、フライパンではなく網で焼けば美味しくなる。カボスを絞って食べたこともあるかも(酸味を加えるのは減塩の基本)。大根オロシは汁ごとたっぷりね。栄養価のほとんどは汁に落ちているから。


  ここで日記を切り上げようとしたら、思い出した。
  中学生のときに、同じクラスの女子がコンドームを持ってきた。家にあったものという触れ込みだった。見せてくれるというので見た。なるほど、と思った。どうして持ってきたのと彼女に質問したら、

>お父さんとお母さんの部屋にあったの!

とのことだった。はあ、そうですか。

  それにしても、あれはどういう意味だったんだろう?
  少女らしい無邪気さだったのか、何かのお誘いだったのか。どちらにも解釈できるようで、どちらでもなかったような気もする。もう確かめる手段もないのでどうにもならない。僕たちの人生は、

ちょっとした疑問をウヤムヤにして

過ぎていってしまうものかもしれない。大切なことって、なんだろうか。
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