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ミムラと添削と貧乏生活 11月7日
  件名に良いものが思いつけば、それは良い日記だったと思う。
  どんなに上手に書けたと思っても、件名がつまらないと文章が一気につまらな く見える。ぎゃくに、どれほど無意味なことを書いても、良いタイトルさえつけば文章が締まって見える。

一般性のある法則とは思えない

にしても、僕としてはそうだ。でも、僕は森博嗣じゃないので、先に件名をつけ てから書き出すことができない。日記だから、何を書くが決まっていないという のが欠点だろう。裏返せば、プロだったら、何が起こっても書くべきことをちゃ んと決められる、ということだ。


  9時起床。
  新聞だの郵便受けに放り込まれたフリーペーパーだのを読みながら朝食。ネス レのブライトという広告に目が留まる。誰しも経験があるように、

「お、この娘かわいい(から以下略)」

と思う瞬間だ。こういうのって、男子は日常茶飯だと思うけれど女子はそうでも ないのかな。ホラ、自分の彼女と歩いてたらすれ違った女の子に視線がつい行っ てしまって、

「どうしてあの女のほう見るのよ!」

って叱られるアレですよ。心の中で<ウルサイナ普通だろ>と思うがとりあえず 謝るアレとも言う。しょうがないと思うんだけどな。


  ネットで検索する。
  便利だなあ(無駄な行動だなあ)と思う。20年前は「あのCMの女の子」で記 憶したはずだ。そういう

名前も与えられないカリソメの記憶

が心を温める時代があったのだ。ま、今は20年後だ。

  ミムラという女優らしい。
  聞いたことはあるけど、これって苗字なのか? こういう芸名と言ってしまえ ばそれまでなんだが、たとえば「ベッキー」なんかだと「さすがに名前なんだよ な」と思うはず。でも、「ミムラ」では名前なのか苗字なのかわからないし、名 前だとしたら相当こわい。漢字に変換できなさそうだし。

「え〜、先生ミムラなんか好きなんですかぁ?」
「あおいはどうするんだ、あおいは?」
「ミムラを知らないって、相当なものだな」

いや、別にたまたま良い写真だったってだけだし、少しくらい視線浮気しても許 して欲しいし、TVって見ないんで。


  午前中はT作戦。
  今日も70分ほど。外出してスーパー。時間があったので午後には少しヒミツの 花園もできた。3コマの日には珍しい。今日もおおむね秋晴れで、最高気温20℃ 前後の快適な季節が続いた。布団も干せたし、本も読めた。

  授業は順調に。
  今日が終われば市進は1週間の定例試験休みに入ることもあって、ややハイテ ンションで。生徒様もやっと(でいいのか知らないけどw)勉強に本腰が入って きたようで、今週は欠席者がほとんどいなかった。若者向けのインフルエンザが 終息に向いつつあるかどうかは不明。


  授業前に、生徒様♀がいらした。
  僕が校舎に着くや否や、担当CFが「××さんが質問があるって言うんですけ ど、もう呼んでいいですか?」と質問してきた。そんな急ぎの用なのか、

まさか恋の悩みの人生相談なのか

と思ったが、そんなことはあるわけもなく、ふつうに添削の依頼だった。長文要 約(しかも回答は英文)3問。授業まで29分、事実上の持ち時間9分でできるわけねってば(-_-メ)

  しかし7分で何とか1題解いた。
  されど添削には時間がかかるので、休み時間にさらに6分使って1問だけ片付 けた。後述するような細かいミスがないので、全体の論理構成についてアドバイ スするだけで済んだ。しかし、手で文字を書くのが大変だった。ワープロがあれ ばあっという間なんだがと思う。残り2問は僕の定例休みの宿題としてお持ち帰 りという次第に。


  2コマ目と3コマ目の間の休み時間に、生徒様♂が質問に来た。
  赤本を解いて自由英作文を書いたので添削してくださいってやつ。あのねぇ。 以下は2年前くらいに書いたと思うので簡単に書きます。

自由英作文の添削が15分休みでできるわけないだろ。


  本人はチャッチャカと添削できると思って持参するのだろうけど、そんな短時 間にできるわけがない。
  理由はたくさんある。講師が初見だという問題点はここでは指摘しない。おお むね、C〜Qクラスの生徒様の答案には、以下の問題点が多すぎて添削が大変な のだ。

1:何を言っているかわからない
2:時制・3単現の s の欠落・スペルミスが3行に1個以上
3:関係詞や接続詞を使うと構造がムチャクチャ
4:共通関係の不成立が基本
5:1の事情につき、何をアドバイスするのか考えるのに時間がかかる

  2の作業だけでものすごく時間を取られるのだ。
  たしかに生徒様は時間制限の中で書いているから仕方がないのだが、こっちは ほとんどマチガイ探しの世界である。あの、「2つの絵には7つのマチガイがあ ります、どーれだ?」みたいな世界ね。ひどい話だが、

パソコンで文章校正チェックをかけたほうが早いんじゃないのか

と思う答案がほとんどだ。1と5に時間をかけなければ添削をする意味もない。 というわけで、添削を希望する生徒様は、ちゃんと僕にもその時間を渡すようにお願いしたい。


  授業後に、生徒様♀の質問。
  はぁ、なんか今日は質問が多いなあ、嬉しいことだけどね。先週の授業で扱っ た「会話文の Yes と No 」がわからない、ということ。も〜、だから会員になって会 員ページを読めって言いたくなる。この手のどうしようもない基礎は、2007年度 から

全て会員ページに書いてある

のだ。僕の受講生で、特に中堅クラスで会員になってないなんて、デジタルデバ イドとしか言いようがない。ただし、職場なので、予備校内で『よびわる』世界 への勧誘は一切していない。サービスで会員ページの該当箇所の1部を公開。


>(前略)ここでやっと本題に入るが、 Yes の和訳である。これを中坊に「はい 」という意味だと覚えさせているようだ。とんでもない話である。まあ中坊のう ちはそれでもいいとしよう。ところが、高校生に「否定疑問文」を教える段階に なると

「 Yes は否定疑問文の答えの文では『いいえ』の意味になる」

などと教えているのだ。
  こんなバカな話があるだろうか。(後略)


  帰宅して夕飯。
  メインは今日も特にない。貧乏でそんなものは用意できないのだ。同じことを 何回書いただろうか。生活苦は極まっている。

助けて、ミムラ・・・じゃなくて、あおい・・・。

おおむね昨日または一昨日の続きで、違うところはカブの甘酢漬け、カブとナス の昆布もみ、納豆、市販の鶏つくねと油揚げの焚き物(大根オロシ添え)くらい だろうか。

  明日から2連休。
  火曜日にワセヨビがあって、そこから6連休。まさに秋のGWだ。特にやるこ とはないので、若い女子はデートの約束を早めにとりつけるようにな(@^^)/~~~
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