予備校講師でわるかったな!





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そばにいて 11月16日
  6時15分起床。
  すぐさま朝風呂。温泉地に来て朝風呂ぬきなんて考えられないよね。皆生温泉、全体としてどんなもんだろうか。わりに良い宿を選んだが、これといったポイントがなかったという印象。

  たらふく朝食をとって8時20分に出発。
  境港方面へ北上し、大根島を経由して松江へ。この「皆生→大根島→松江」というドライブコースは、海の上をたくさん走るという意味で、かなり珍しいものだと思う。日本の橋梁技術の高さがわかるって言うのかな。


  9時30分松江城着。
  ここは、萌えた。素晴しかった。もちろん復元された城だが、城郭の保存状態が良かった。

希代の城好き予備校講師(英語)の僕

としては、未見であったことを恥じた。文句なし。小泉八雲の家も見てきた(これは、まあ、何ていうか・・・)。

  そそくさと出雲へ移動。
  宍道湖のほとりをドライブ。ここも絶品。日本で唯一の激走旅研究家としての修行を積めた。夕暮れどきならばさらに良かっただろう。

飛ばすことは激走旅ではない

と今まで何度も書いてきた。その確信をさらに確実なものにした。文句なし。


  12時5分、出雲大社着。
  わけのわからん巨大ネジリハチマキを2年ぶりに見る。わけがわからん。おみくじを引いたところ、大吉・大凶といった「わかりやすい結論」のないものでガッカリした。

>「失せもの すぐに出てくる」

とか、意味わかんねーんだよ(-_-メ)

  13時過ぎ、鳥居近くの出雲ソバの店へ。
  黒いソバは非常に旨かった。客層は

アンアン族風ギャル6・じじばば4

ということで、なるほどここは縁結びの神様がいるのだなあと感心した。僕も10歳くらい若かったらナンパに励んだだろうなあ(仮定法)。


  なんとかという岬を攻めてから、旧『大社駅』へ。
  昭和の終わり、国鉄の民営化と同時に廃線になった大社線の終着駅である。ちゃんと駅舎が保存されているのだ。この旅で最大の感動を得た。もちろん

『スタンド・バイ・ミー』ごっこ

を楽しんだ。日記にするにはもったいないほどの感動だった。あらためてテツであること、テツであろうとすること、テツになろうとすることが

人間としての基本素養

であることだと確認できた。まあ、泣きそうだったね、正直。あの映画は「君よ、そばにいて」でいいのだろうか?


  空港近くのモスバーガーで時間調整。
  こういう時間がけっこう好きだ。クルマ+飛行機の旅は時間が読みにくく、どうしてもこういった時間のロスが発生する。空港までの混雑具合がわからないし、飛行機はチェックイン時間が早いから。ただ、こうして残り時間をカウントしながら、そして時間が見えて安心して(でも少しは不安もあって)、

30分を潰そうとして飲むコーヒー

はとても旨い。旅の名残を惜しむといった雰囲気がいい。


  出雲空港でレンタカーを返し、テイクオフ。
  羽田からは地元近くまでリムジンバスを利用するのは、僕の飛行機旅だと基本パターン。高級とまでは言えない鶏料理店で無事の帰還に乾杯。

  さくり帰宅し、シャワーのあとで日記。
  同時に洗濯、かたわらにウイスキー。昨日の日記を整理して(改題しました)、この日記を書く。1泊2日で慌しくはあったが、日常に帰ってきたと思う。何度でも書こう。

旅はいいものだ。

その想いを引きずりながら、明日の僕はいつもの日々に帰っていく。旅を棲み家とすることはできなくても、いつも旅ができる人生でありたい。
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