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たまには仕事 |
12月8日 |
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昨晩の回顧から。
けっこう珍しい料理を食べた。貝を焼いて食べる、というもの。焼肉店で使う
七輪で、貝を焼く。ハマグリ・大アサリ・ホタテ・牡蠣・ムール貝。そのまま食
べても良いし、しょうゆ味に似たタレをつけても良い。面白かったのは
客が焼くのではなく、店員が焼いてくれる
こと。食べごろがどのくらいなのかわからず、「勝手に箸を出したら怒られるの
だろうか」という緊張感が漂った。
何かでこういう経験があったよな。
高級なすき焼き店とかそういうのだっけ、思い出せない・・・と考えているう
ちにお酒が進んだ。1人あたり焼酎のボトル1本。お会計は1人5,000円。帰路が長く寒かったので、帰
宅してから日本酒の熱燗を1合呑んだのはヤリスギだったかも。
もちろん業界の話も。
なんとも良い話は出てこない。時給が下がるのは当たり前、コマが減るのも当
たり前、新しい職場の開拓が難しいのも当たり前。ここ『よびわる』を読むだけ
だと僕のみがホサれまくっているという印象を読者は持つだろうけど、「のみ」
でないことはハッキリしている(それにしても、ひどいとは思うけどね)。予想
よりも急速すぎる変化に業界がついていけてない、っていうのかな。
少子化とか不景気といった問題はもちろんあろう。
「全入」入試という背景もある。ただ、もっと問題なのは、皆無になったりは
しないだろうが、従来のように
大箱(教室のこと)に生徒様を詰め込んで講師が講義
というスタイルが成立しなくなっていることのようだ。時代は少人数化、あるい
は個人指導。まあぶっちゃけて言えば、稼げない商売になってしまったのだな
あ。長くなるので、この話題は今日はここまで。
8時起床。
二日酔いレベル2くらいで朝風呂。夏の朝シャワーと冬の朝風呂はステキだ。
レベル1くらいに戻してから朝食、続いて上記の報告を書いた。今日は授業があ
るので、基本的に仕事モードで過ごすつもりだ。
そうそう、今は基本的に休暇モードだ。
一昨日の6日から休みで、授業があるのは
8日 ワセヨビ通年授業1コマ
13日 ワセヨビ体験授業2コマ
15日 ワセヨビ通年授業1コマ
と3日のみ。17日から市進の直前講習なので、11日で3日の労働ということにな
る。サラリーマン諸氏からは「ウラヤマ」であろうが、いつも書くように、
仕事がないと無収入の職業
なので、必ずしも嬉しくないのだ。あまりお金の心配はしたくないし、ここにも
書きたくないけれど、現状は現状なので書いておく。これじゃあ暮していけない
よ・・・。グチ終わり。短いな(^_^;)
午前中は授業準備など。
お昼になってプールへ。ウオーキング800M・スイミング150M。まだ酒が残っ
ているようで、元気に泳ぐことができなかったため。体重は64.55Kまで落ちて、
残り500グラムまで来た。
昼食はラーメン店。
存在は認めていたが、あまりにも客入りが悪いようなので敬遠してきた。汗を
かいて酒が抜けていい気分なので、挑戦してみる。戸を開ける。定員20人くらい
の規模のようだ。
客、0人(-_-;)
あの、まだ1時過ぎなんですけど。店員から声がかかるまで20秒くらい。帰るタイミングを無くしてしまった。そんなにマズイのかと味噌ラーメンを食べてみれば、そんなにまずくなかった。美味しくないというだけ。
レジの支払い済み伝票を見ると4枚しかなかった。
昼休みの時間帯が終わって、客は4組だけなのか。本当にそれで全部だとすれば、
駄目なのね、もう
というところだ。客が入っていないようだという僕の観察は正しかったみたい。がんばってください。たぶん、駄目だと思いますが。
午後はヒミツの花園。
今日も冬晴れで空気は乾燥している。加湿器をつけておいても、なかなか40%に達しない。僕の家は、冬の午後にグリーンハウス状態になるから暖かいのはいいけれど、湿度調整は難しい。外出して整骨院と豆腐店。昼寝は30分。読書。実に昼間の時間が長いな・・・。
『賄いめしの知恵』小倉久米雄を読了。
懐石料理店の主人によるレシピ本。
日本料理の基礎を知るのに役立つ。
レシピ本を「読んだ本」のリストに加えていいものかという疑問はある。
でもまあ、実際に20ページくらいの前書きと、30種類ほどのレシピを通読すれ
ば、これはこれで読み物だろうとも思う。前書きに相当する部分の1部を引用。
>「賄いめし」は調理の過程で出てしまった半端な食材をちょっとした工夫でお
いしく味わう「料理人による料理人のための」食事です。(中略)
余り物や廃材でも、その鮮度に応じて調理し、盛付けにも工夫すれば、立派なお
かずになるのです。
ほほう、なるほどと思う。
読み進めていくと、野菜の炊き合わせ(サバの煮付けの残り汁を再利用)、マ
グロのしぐれ煮(余ったマグロ刺を再利用)など、賄いめしの名前にふさわしい
料理がならぶ。とは言っても、仕込みや調理をかなり丁寧にするので旨そうだ。
しかし、さらに進むと様相が変わってくる。
料理のレベルが上がりすぎるのだ。というより、「これで廃材利用なのか?」
というレシピが目立ってくる。茶碗蒸しあたりで「アレ?」と思い、がんもどき
(豆腐を裏ごしして山芋を混ぜて自分で揚げるw)あたりで疑惑は深まる。これ
じゃあただの和食修行じゃないか。最後のほうなんか「小柱の磯辺揚げ」なんて
ものまで出てくる。
そりゃあんたらプロにとっては賄いめし程度かもしれんが
と言いたくなる。ま、調理の基本的な手順があちこちに出てくるので、僕のよう
な料理初心者には役立つ本だろう。キッチンのレシピ本コーナーに追加すること
になった。
授業はワセヨビ。
新入生がいたので、かなり丁寧に進める。こういったときに、上記のような問題を感じる。教室に50人いて、新入生が1人なら、「頑張ってください」と言いつつ、実際には放置プレイが通常だろうと思う。本人も、
「そうか、俺・私が遅れてきたのか、がんばらねば。ってか、授業はぇぇ(@_@)」
という気になるだろう。
ところが、実際には50人もいるわけではない。
教室の「新入生率」が異様に高いから、配慮の度合いが高い授業になる。早い話が、本日の授業は全て復習内容になる。それでいいじゃないかって? 確かに、僕がいま担当しているのは基礎クラスだから、それで良い面もある。9ヶ月くらいやってきて、
「節と句って、どっちがどっちだっけ?」
というのが、非受験学年の基礎レベルである。それはもちろん問題ないのだ。
ただ、別の問題がある。
こうして復習内容を多くすることで、確実に全体の合格率というか合格レベルは下がっていくのだ。僕が関わる範囲では大差がないだろうけど、似たような状況にある多くの予備校の多くの教室で考えてみれば、
ジリジリと合格レベルダウンになる
のは間違いない。お客様優先主義でやっていくと、結果的にお客様に不利益を(見えないように)与えているといえば言いすぎかもだが。その場シノギの工夫で超えられる地点を過ぎてきたかに思える。
体験授業のテキストが完成していた。
11月30日にメール送信して、完成が今日というのは少し遅いかなとも思う。が、まだ校正は可能ということ。僕はレイアウトに非常に気を使う。原稿送付時点で、改ページのタイミングについても言及しておいた。
ヘンなところで改行されているテキストなんて、商品じゃない
と思っているからだ。誤字脱字なんて論外以前。小さな亀裂が大きな破滅を読んでくる(自戒)。ユニクロの商品はヘタリが早いけれど、新品のときにボタン糸のもつれなんてゼッタイにないからね。明日には確定させたい。
帰宅して夕食。
メインは湯豆腐。旬を迎えた下仁田ネギと一緒に。キュウリの辛味漬けやナスの油炒めなどの惣菜をそろえて、野菜中心に。肉とか魚とか、貧乏だから買えないんだよね。かつ、お酒は控えめに。と書きつつ日本酒が2合目に入っているのは、僕の不徳のいたすところナリ。
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