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ダブル・ミーニング |
12月9日 |
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ハンガーは象徴だ。
とつぜん何の話なんだと思うだろう。さあ、僕にもわからない。このところ、
最初の1行を適当に書いてから小さいネタを考えているから。古くは「衣紋かけ
」と言ったそうだ。それは和服をかけるものだから、せいぜい僕の祖父母の世代
までしか使わなかったはず。
ハンガーは「洋服かけ」の意味
だから、正確には「衣紋かけ」とは同義にならない。「テレビ」と同じで対応す
る日本語が発明されていない。
そうだそうだ、ワセヨビの話の続きのつもりだったのだ。
西船橋校には洋服をかける什器(じゅうき=日常使いに供する家具や道具の総
称)があるけれど、ハンガーが2本しかなかった。秋口あたりから不便だなと思
っていたので、自宅にあるものを3本ほどコッソリ持参しておいた。もちろんク
リーニング店で貰うような、プラスチック製のチャチなもの。いくら何でも針金
製のそれは避けた。あれは使いにくいし、わびしいし。だいたい、あれって
カラスの巣作りの材料
みたいなもんでしょう。校舎の中でカラスを見かけたことはないけれど(当たり
前だ)。
話がどんどんズレている。
そうそう、ハンガーは整理の象徴ということだった。脱いだ上着を椅子にとり
あえず掛けておくのは、誰でもやるはず。ところが、そういう
上着の仮の宿り
になっているところへ、新たなる上着をかけるのが、整理ができてないことの現
われだ。普通の言葉でいえば、ダラシナイ。だから、脱いだ上着をハンガーにか
けて、できれば一晩ほど陰干ししておいて、洋服ダンスにしまうというのが、
整理整頓の基礎になるんじゃないか、
と言いたいのであった。椅子が何枚も上着を着ているところを見ると、「ああ、
これって退廃だよな」と個人的に思う。個人の自由だが。
9時起床。
午前中のうちにプール。スイミング500M・ウオーキング400Mで順調。朝食を
軽くしたので早くも空腹。以前食べて特に美味しくなかった中華料理店。餃子バ
ー・サラダバーを始めたようだ。前者は少し珍しいような。2つのバーがセット
になった日替わり定食を頼みたい。店員のオサーンに日替わりの内容を質問する
と、
「ちょっと待ってください・・・」
と下がっていった。昨日に続いて危険な展開だ。日替わりランチのメニ
ューくらいアタマに入れとけよ。
日替わりの種類は2つ。
2つかよ。オサーン、たった2つを覚えておけないのか。低賃金労働って、
この程度の仕事ぶりでいいんだなあと感心。野菜あんかけ飯を注文し、餃子バー
へ。席に戻り、積んであった小皿を取ると、
汚れている(-_-;)
次の1枚も、汚れている(・_・;)
さらにもう1枚も、汚れている(@_@;)
顔文字の練習か、これは。
積まれていた5枚のうち、汚れていないのは4枚目で発見できた。食洗器に入
れるとき、1枚1枚を近づけすぎるとこうなる。飲食で食器が汚れているという
ことは、つまり味もそういうことであるし、そういうことだった。何かにケチを
つけたいわけじゃなくて、2日連続で昼食の店選びを失敗した、という話でした
。
帰りしなに書店。
文庫の新刊を2冊買った。スーパーで日持ちのする食材を買った。帰宅してヒ
ミツの花園。朝から冬曇りで寒い。午後はずっと室内にいたから、雨が降ったか
どうか知らない。暗い空を窓越しに見る趣味がないため。昼寝は1時間半、もち
ろん読書。
『僕の妻はエイリアン』泉流星を読了。
高機能自閉症患者である妻との生活を描いたエッセイ。
異星人(エイリアン)という名前のつけかたに違和感をおぼえたが、なかなか
興味深かった。
正確には、自閉症スペクトラム(広汎性発達障害)というらしい。
アスペルガー症候群という呼び名もあるとか。生まれついての障害で、
>知的障害がなく、言葉もよく使えるけれど、自閉症独特の特徴を持っている
人のことを指すらしい。日常生活に問題はないが、コミュニケーションを筆頭に
した対人関係に問題を持ち、社会生活に若干の不自由があるという障害だ。一般
に、精神病の分類は微妙かつ進歩の速度が速いので、上記の説明は読者によって
不適切に感じられる場合もありうる、と断っておく。
正直なところを言えば、著者も認めているように、「この人って、ちょっとお
かしいだけなんじゃない?」という感想になる。
「おかしい」というのは広い言葉ではあるけれど、簡単に言えば自分の身の回
りでもよくみかけるヘンな奴、ということである。この「ヘンさ」がいったいど
ういうものなのかを説明するのが本書の眼目で、
言葉にならないものをなんとか言葉にしようという試み
と言ってもいいかもしれない。しかし読み終えて、「やっぱちょっとヘンなだけ
なんじゃない?」と思ってしまったのも事実だ。当事者としては重大な問題なの
だろうとは思うものの(当事者の皆さん、すいません)。
あとがきのドンデン返しが絶妙。
それほど面白い本とは思えないまま読んできて、このあとがきで「えっ、そう
だったのか!」と思わされたのが良かった。なるほど、あとがきに記された事情
を知って読むと、また違った角度で読むことができるかもしれない。コレ系に興
味があれば、というレベルの本だろう。
しかし、午後が長いな。
お昼前に昼食を済ませたから、4時くらいにはお腹が鳴ってしまう。仕事があ
る日なら間食をするのも良いけれど、今日は休日だからそれもどうなのか。寒い
し天気も悪いしで外出する元気もなく、ふたたびヒミツの花園。
何かを成し遂げる必須条件はハングリーさ
なんて言うけれど、アレは別に具体的な空腹のことを言っているわけじゃあるま
い。午後6時前に限界を感じて、入浴と夕食の準備。
夕食のメインはシチュー。
え、珍しい。女の子でも来ていたのだろうか。来てないけど(来ないのかよッ
!)。日記に「シチュー」と書いたことはあると思うが、作ったのはこの6年弱
で3回くらいだろうか。ハインツの缶詰ホワイトソースでお手軽に、というレベ
ルではある。レシピは缶に書いてあることを基本にした。
メインは生タラ。
塩コショウをふって炒め、ジャガイモ・玉ねぎ・ブナシメジ・白菜を投入して
煮込む。途中でホワイトソースと牛乳を加える。バターと塩コショウで味付け。
思ったよりも牛乳を使う料理だと知った。
美味しくできた。
が、やっぱこれってお酒に合わないんだよね。体は温まるけれど、基本的に野
菜の甘みを楽しむ汁物だから、ビールにも日本酒にもマッチしない。同類の料理
であるカレー(ライス)と対照的。他にもいろいろ食べてお腹いっぱい。今日は
朝から
鼻水グシュグシュ
で、風邪気味かもしれんなあと大事に過ごした。ヒマな時期で良かったな、と。
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