予備校講師でわるかったな!





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ファンタジスタ 12月13日
  7時起床は早起き。
  今日の日記は長くなりそうなので、いつもの小ネタは省略。朝からヒミツの花園。朝から天気は下り坂。お昼までは洗濯 物も干せるくらいに晴れたけど、午後は曇り。ふつうの冬の寒気が、本物の冬将 軍と入れ代わるような雲行き。

  続いて仕事。
  10時過ぎからはTVで将棋を見ながらなので、作業的なもの中心。将棋の話題 が多くて申し訳ないのだが、なんて少しも思わない。好きなことを書かなくては 、面白くない。


  藤井猛九段、やっちまったね(-_-;)
  誰がどう見ても優勢な局面で、空き王手を見せた8三飛。僕ですら、見た瞬間 に「あれぇ。それって8二に香車打たれて死亡じゃないのか?」と思うほどの悪 手。解説者の木村八段も、「へ? 8二香でどうするんでしょう? そこでいい 手がないと」。

  対する丸山九段、ビシリと8二香。
  藤井、打たれた瞬間にボソッと独り言(「ウッ」と言ったように見えた)。そ して、投了。完全な1手バッタリ。優勢な将棋を1手で台無しにすることだ。解 説席でも気まずい雰囲気が流れる。感想戦が始まる前の藤井のコメント。

「(視聴者は)大  爆  笑  だよね・・・」

  何が面白いって、1手バッタリよりもこの発言だろう。
  将棋は実際の対局の0.1%もTV放映されないから、こういうシーンは非常に珍 しいのだ。僕はむしろこの発言で噴いてしまった。藤井は様々な名言で知られる 棋士で、今日また名言を増やすことに成功した。う〜ん、

「これはまさしく絶品チーズバーガー

だよね。今のが藤井の名セリフの1つ。


  遅めの午後はワセヨビ。
  1年生向けの体験授業1コマ。日曜日は基本的に授業がないようだけど、今日 はイベントだの補講だのが多かったのか、他の講師の人がけっこういらした。ワ セヨビの先生方には、たまたまなのかもしれないが、

とても丁寧な挨拶

をする人が多くて恐縮する。こっちが新人だけに尚更。今日も初めて会った先生 に先に名乗られてしまい、恥をかいた。すいません・・・とここで謝っても意味 ないし、あちらも「ってか、誰?」とお思いになったことだろう。


  体験授業の募集状況はよろしからず。
  1年生だとそんなもんかという気もする。まだ学校が期末試験期間中というこ ともあったかも(と前向きに考えたい)。授業そのものは順調。関係代名詞とい う、言わば

理解させるのが非常にめんどい

項目を取り上げた。ちょっとチャレンジャーかもなあとは思ったが、少し高いと ころに目標を置いて授業をしたかったし。

  それより大切なことは、ワセヨビを気に入って頂くことである。
  ああ、ここに来れば気持ちよく勉強できるなあと思っていただき、入学の書類 にハンコを捺してもらうことである(その場で捺させるんじゃないよw)。とい うことは、講師が楽しく授業をせなあかんわけで、実践したことは、

>ATフィールド、全開!

である。ATフィールドは外来語なので説明が必要かな。すなわち「心の壁」の ことであり、読みは「ギゼンのエガオ」である。早い話が、

偽善の笑顔を全力で振りまいて

授業をなごやかに終了させたわけだ。やっぱり偽善だったのね!


  空腹だったので西船橋駅前を散策または徘徊。
  1回目の昼食は11時ごろだったし、寒いからラーメンでも食べたいと授業前か ら思っていた(ヤル気が疑われる思考)。北口付近には飲み屋だのピンサロだの 、なんとも文学的な風景が展開していた(文学を誤解している記述)。ふだんは 夜の授業だから、こうして付近の風俗を観察するチャンスがなかったのだ(つま るところ風俗店が多いという言及)。

はっ。


  駅前に、某×南予備校の個別指導「コベ×ツ」が。
  いつのまにこんなトコロまで進出してやがったんだ、俺を首にしやがってぇぇ ぇ! なんて書いたら伏字にした意味がないわな。まーねー、個別指導も流行り でけっこうだけどさ、奥さん、授業料いくら払ってます?

1コマ90分2,500円(先生1:生徒2の場合)?

  それって、教えてる「先生」の時給、1,500円とかですよ。
  その「先生」、バイトの大学生のアンチャンに決まってるじゃん。そんなアマ チュアさんに教わってて、ご子息の大学進学は大丈夫ですか? 安い授業料でプ ロの指導を受けるなら、ゼッタイ予備校の集団授業がいいですよぉ。「ついてい けない」じゃなくて、「ついていく」から伸びるんですよぉ。

  ま、いつもの『我田引水的戯言』はともかく。
  西尾維新もビックリのザレゴトなり。目をつけていたラーメン店は支度中だっ た。校舎とは反対側の南口へ出るも、ラーメン店どころか食べ物店が何も見つか らず。仕方がなく駅の立ち食いそばで済ませる。帰宅して読書。


  『左利きの人々』渡瀬けんを読了。
  左利きの人々が人生のいかなる場面で困難を感じるかをまとめたエッセイ。
  メルマガを再編集したもので、軽くて読みやすかった。

  左利きの人を「ぎっちょ」という。
  PC運動の広がりのせいなのか、この表現をタブーとする人もいる。じっさい に左利きの人に聞いてみると対応はわかれる。

1:差別語だからやめて欲しいと言う人
2:自分では使わない言葉だと言う人
3:「左ぎっちょ」がふつうでは、と言う人

今は2の人が多いだろうか。僕の世代(1970年代生まれ)が左利きを矯正される ことの多かった最後の世代のようで、教え子の世代だと、左利きはけっこういる 。80年代生まれだと3%くらいで、90年代生まれだと5%くらいだろうか(本書 では全人類の10%とされているが)。

  そこで、1の人に「じゃあ何て言うの?」と質問してみると、答えは3種類。

A:左利き(6割)
B:サウスポー(3割)
C:レフティ(1割)

  何がレフティなんだよおいコラ、お前はゴルファーかよ! と思わなくもない 。僕の感覚では、サウスポーは野球の世界の言葉で、レフティはゴルフの世界で はないかとなるが、これは偏見かも(そういえばサッカーでもレフティって言う な)。しかし、著者はその名も『レフティサーブ』なるHPの主催者だったのだ 。これはまあ、昔の「ニフティサーブ」のパクリなんだろう。

  さて、やっと本書の感想文に移動。
  ぎっちょ改め左利き改めレフティが使いにくいと感じている事物について記さ れている。予想がついたものは

急須・蛇口・計量カップ・はさみ・自動改札

など。意外というか、読んでなるほどと思ったのは

ガスコンロ・ビンのフタ・ハンコ・そうめん流し・扇子

など。まったく予想できなかったのは

体温計・鎌・にぎり寿司・ビデオカメラ・トランプ

など。これらの中には「それほど問題でもないだろ」というものもあるけれど、 確かにちょっとした違和感を覚えるだろうな、というものもあった。

  僕は右利き。
  ただし、人生のいくつかの局面で左手を使うことがある。たとえば、ミカンの 皮は必ず左手で剥いている。だから、レフティが感じているだろう「ちょっと不 便なんだよな」という感覚には想像のつくものもあった。完全な右利きの人は、上記のリストで「えっ?」と思うものがあるはず。ま、それはいいとして 、

モノの造作ってのは、ちゃんと考えられているんだなあ

(つまり右利きに便利になっている)という視点を磨くこともできます。チャン スがあればどうぞ。


  夕食前に昼寝。
  気がつけば1時間半グッスリだった。過労気味なのかもしれない。いまサラリ ーマン激怒した。何しろ、今日は70分も授業をしたからなあ。さらにサラリーマ ン以下同文。朝からけっこう緊張してたからなあ。いま同業者に失笑を買った。

「偽善の笑顔がそんなに疲れたんですか?!」

  夕食は一昨日と昨日の続き。
  食費節約モード継続中なので、なんともワビシイ内容だった。市販のシメサバ を追加したくらいだろうか。件名は藤井猛先生に由来する。いわく、「終盤のフ ァンタジスタ」とか。サッカー用語のような気もするし、イタリア語だったかど うかに確信はない。

最後の最後にやらかす

という意味で、そう呼ばれているそうだ。なんか、すごく疲れる1日だった。
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