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ひ、ヒメ納めは? 12月20日
  ダウトというゲームについては、以前も書いた。
  トランプのダウトだ。プレイヤーが手札を裏向きにして「1」「2」「3」と 言いながらカードを出していって、誰かが特定の数字を出さなかった(と思われる)瞬間に「ダ ウト!」と叫ぶ。

  正しい数字だったら叫んだ人が積み上げたカードを回収する。
  正しくない数字だったら、叫ばれた人が以下同文。手持ちのカードを早くなく した人が勝ちだ。プレイヤーがカードの表面をほとんど見ないという、珍しいゲ ームでもある。

  心配事はただ1つだ。
  遠慮がちで弱気な4人が集まって、「1」「2」「3」とやっていったら。誰 も「ダウト!」と発声しないまま、13巡後にゲームは粛々と終わる。何が楽しい のだろうか。猜疑心が前提で成立するゲームというのも、珍しい。

  では、古典的な遊び「かくれんぼ」はどうだろうか?
  うまく隠れた人が勝ち。最後まで見つからなかった人が勝ち。最後から2人目 が見つかるまで、隠れるゲームである。言い換えれば、

隠れるゲームなのに見つかることが前提

で成立している。誰も見つからなかったらゲームにならない。げに(古語:「本 当に」の意味)、ゲームとはおそろしい。目に見える事実の裏側に真実があるこ とを示唆している。今日のネタはここまで。


  7時半起床。
  寒さを言い訳にして少し寝坊。短い持ち時間でバタバタと動き回る。T作戦を やっつけてから授業準備。ハッと気がついて台所仕事。

奥様の味方『キッチンハイター』

で食器関連グッズの除菌。そうだ、小規模年末大掃除をするのであった。

  難関の窓拭き。
  前に「新居に移ったのだから、これからは小まめにやろう」と書いたはずだが 、そこは世間の常識に従って何もやってこなかった。とりあえずリビングの4枚 半に取り掛かる。室内はたいしたことなし。

  しかし、室外はドロドロ(-_-;)
  ボロキレなんか役に立たない。10秒でナゾの黒い物体に変化してしまった。あ わてて新聞紙をとりだして水ぶき。2回。またボロキレに戻して1回。とてもじ ゃないが、洗剤を使うレベルまで進まない。むちゃくちゃ寒いし、時間もないし 。残りは明日以降ですな。出勤。


  授業前に某講師と雑談。
  元旦に映画館は混んでいるかという問題。毎月1日は映画の日だから安く観る ことができる。僕の論調は、いまどきは元旦でもふつうの休日と同じように過ご す人もいるし、わりに混んでいるのではというトーン。


某「え〜そういうもんかなあ」
僕「元旦は仕事が休みの人が多いじゃないですか」
某「そりゃそうですな」
僕「だから、ふつうの休日みたいに過ごす人もけっこう多いでしょ」
某「そういや、(映画の日と)週末がカブルと映画館も混んでるなあ」
僕「でしょでしょ」
某「カップルばっかなんだよね」
僕「ふつうにデートでしょう」
某「元旦とも同じように、ってことか」
僕「そうそう」
某「映画観て、メシ食って」
僕「変なこと言わないでくださいよ、講師室で」
某「その後、ふたりは姫始
僕「ひ、ひめはじめ(^・^) 言うと思った」
某「あれ、元旦は良くないみたいよ」
僕「へぇ? そんなのあるんですか」
某「ハッキリしたもんじゃないんだろうけど」
僕「しかし、ひめはじめはスゴイな、久しぶりに聞きましたよ」
某「ふつうに言わない?」
僕「言いませんよ。あれってスラングなんですか?」
某「そんなことないよ、辞書にも載ってるよ」

  僕は電子辞書をひく。

姫始(ひめはじめ):
新年に夫婦が初めて×××スをする日(要旨)

僕「あ、ほんとだ、新年の季語だそうです」
某「文字どうなってます?」
僕「そのままヒメ、始めるですね」
某「秘め始め、じゃないのか」
僕「秘めちゃうわけですね、当て字とかであるんすかね」


  ときどき日本語の話題を書いている。
  もちろん僕自身が勉強するために、である。知らないことがあまりにも多くて 困る。上記のように、僕は「姫始(という漢字表記だとは知らなかった)」をス ラングだと思っていた。某講師が「元旦は良くない」と言っているのは、以下の 事項と混同してそうなったのかもしれない。

姫始:
暦の正月2日に記された日柄の名。古来、諸説がある。

  辞書にそう記載があるから正しいというわけではない。
  言葉はいつも移ろっていくもので、「まあ一応はそれが正しい」という曖昧な コンセンサスのうえで(とりあえず)成立している。少し古い本を読むと、

>元旦というのは古来1月1日の朝のことを言うのに、近頃は1月1日のことを 指すと思っている輩がいる。けしからん。

みたいなことが書かれている。そりゃまあ「古来」ならそうだろうけど、今は事 実上「1月1日」のことを指すのがふつうだろう。むしろ、その朝のことだけを 示す使用例に出会うほうが少ないと思う。ここで、

>ひめはじめか・・・最近はいつだったか・・・orz

なんて書くと、いつもの『よびわる』に戻ってしまうがな。


  Cクラスは終了。
  ここ数日書いたように、もう一押し以上足りてないなあという印象。伸びシロ があるという肯定的な言い方もできるが、すでに残り時間は少ない。ゼロではな い、というのが唯一の希望だろう。

  やはり、定説になるし当然のことだが、受験は前半戦で勝負が決まる。
  もちろん、絶対的な量とか、最終的な合否となれば直前期がいちばん大切だと は思う。ただ、前半で学んだことがグラグラしていると、

やってもやっても空回り

という状況になるのは変わりがない。埋めるべき穴が多すぎるというのかな。

  今までもそこを強調してきた。
  でも、まあ、残念ながら広い理解を得ることはできないのだろう。とうぜん、 ちゃんと意志が通じて取り組む学生もいる(結果がどうなるかは別問題として) 。ただ、全体に向って力説することの、言ってみれば

手間暇費用対効果

が悪いようにも思える。生徒様の問題ではなく、僕の問題だ。何かを諦めなけれ ばいけないのだろう。何かとは何だろうか。


  夕食は昨日の続きで海鮮鍋。
  やや具が足りないので鶏ツミレを追加。これでは海鮮鍋ではないか。しかし、 ワタリガニから出るダシが良くて非常に旨かった。

海鮮鍋にはワタリガニ

を公式化しておきたい。他には、市販のイカ明太や自作のレンコンのキンピラな ど。

  日本酒は秋田県の『純米 まなぐ凧』。
  常温で呑むと、中庸。欠点も長所もない。日本酒度は−0.5となっているから、 一般的には中甘口となるんだろう。やや水っぽいという印象もある。ヌル燗に移 行すると酸味が強く感じられるが、全般的な印象は変わらない。何かが足りない のかなあと思う酒だ。ところで、「まなぐ」ってどういう意味なんだろう。秋田 の方言?


  食後酒のツマミは上流社会ハムと缶詰めのコーンと大根オロシ。
  意味不明の組み合わせではある。明日から2連休。何とも暇で困り果てている 。

クリスマスイブも暇だなあ

とふってみるが、特に効果がないことはわかりきっていたりして。あまりダイレ クトでも困るんだがのう。んじゃ。
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