予備校講師でわるかったな!





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費用対効果 1月27日
  9時起床は快適な目覚め。
  1時半就寝→7時半目覚め→1時間半の2度寝という理想的な展開。睡眠時間 そのものはあまり気にしなくて良いというのが一般的な正論のようだが、僕は

予定通りの睡眠が履行される

人生を良しとしている。A型というのは面倒くさい人間だ、という意見もあるで しょう。


  おおむね昨日と同じ行動。
  プールはスイミング700メートルで、体重は64.85キロ。スーパーは行かず。午 前から午後に渡ってヒミツの花園。天気まで同じで、よく晴れて風はビュウビュ ウ、ただし昨日と違って南風。

午前中に家の電話が鳴った

のが特記事項だろうか。続いてケータイまで鳴った。こちらからかけ直して一件 落着。


  ああそうだ、お昼ご飯の話を書かねば。
  ヒマだったので愛車を駆ってすこし遠出した。地元ばかりで食べているとワン パターンになるから。2年くらい前に入った安い回転寿司の店があったので入っ てみた。改装していた、というのもある。

  すごいのね、最近の回転寿司。
  目の前に普通に寿司が回っているのは以前と同じだけど、自分で注文するとき はタッチパネル。メニューを選んでクリックするという仕掛け。2年前はマイク 越しに声で注文したような気がする。操作マニュアルみたいなものが置いてあっ て、こういうシステムなのか、と納得した。


  注文して、画面の確定ボタンを押すわけですよ。
  回転するベルトコンベアーの上には、もう1つ電車のレールのようなものがあ る。注文手順を予習(←本当にそういう感じなんだ)しているあいだに、そのレ ールの上を

電車のようなものが通り過ぎていく

のを肉眼で確認していた。時速6キロくらいかなあ、ひゅっと何かが通過してい くのだ。落ち着かないというか、なんなんだアレ

おもちゃ屋か、ここは?

と思っていたけれど、実はこれが注文した寿司の皿を配膳する機械なのだ(@_@;)

  レールの上に乗っているのは、たしかに無蓋貨車のような電車。
  4皿くらい置けるようになっていて、注文した人の席まで移動してくる。最初 は気がつかなかったのは、注文の品が届く10秒くらい前、タッチパネルに

>ご注文のお品がまもなく到着します

という告知が出ること。ブツが到着して皿を下ろすと、

>取ったならOKボタンを押せ

という指示まで出ているのだ(無視しても良い)。おもしろいのでOKボタンを 押すと、それを合図として無蓋貨車はどこかに行って(ひゅぅぅぅ、という音と 一緒にw)しまうのだ。なんなのぉ、これぇ? って感じ。


  技術革新に目を回す世代というのは、戦争前後に生まれた世代が中心なんだろ うなと思っていた。
  僕の親世代なんかがそうですね。家に電話がないという子ども時代から、1人 1台のケータイでメールをするわけだから、「時代は変わった」と思っているこ とだろう。しかしこうして、僕の世代までが、言ってはナンだが回転寿司ごとき で

「俺も年を取った」

と思わされるとは、考えてもいなかったよ(._.)


  帰宅して長い午後は読書。


  『礼儀作法入門』山口瞳を読了。
  マニュアル本ではなく、礼儀作法をネタとしたエッセイ集。
  この著者らしい軽妙さがよく出ている好著。

  マニュアル本ではないという事実を忘れないこと。
  本書を読むにあたって大切なのは、その1点につきる。それさえ踏まえて読め ば、この著者特有の偏見もここちよい。押し付けがましくない偏見こそが、この 著者の文章の軽妙さである。

  趣味的なものは他人に贈るな、という小見出しの文章。
  この直前には、贈り物は消えるもの(とくに酒)が良いとしている。この小見 出しを見て、僕は「うん、そっちにいくか」と思う。その事実が知りたかったの ではなくて、このお題から著者がどういうネタへ進むかに興味を持つ。

>ネクタイでもそうだ。ネクタイというのは、実用品であるけれども、男の飾り である。私は何本もネクタイをいただいているけれど、そういうネクタイを締め たことは一度もに。だから困ってしまうし、ネクタイをもらうと不快になる。

  あれ、僕の考えや経験とは完全に逆だった。
  前にも書いたかもしれない。僕自身は、どういうわけかプレゼントとしての贈 り物に「当たり」が多い。今まで7本くらい頂いた(うち6本は女子)けれど、 どれも全て好きな柄ばかりだった。貰えるならネクタイがいい、と公言している けれど、すればするほど貰えなくなっているような・・・。

  というふうに、読者の感想がジャンプしていく。
  たかがと言えば失礼だが、こんな「ネクタイは頂き物として宜しからず」なん ていう話題は、どういう結論であっても構わないのだ。むしろ、読者とは違う感 想を提示されることで、

「えぇ、そうかなぁ?」

と思いながら読んでいくのが楽しい。いつも頷けるばかりが良い文章ではない。 山口瞳、こういった文章にきわめて秀でている。チャンスがあればぜひどうぞ。


  仕事は市進の市川校。
  今日から始まる『ハイレベル私大演習』は日曜日との1セットで2日間完成。 この開幕で、僕の直前講習ひいては今年度は閉幕までカウントダウン。市川に来 るのは、今日を含めて残り3日になった。私物の処分はだいぶ進んで、

専用のカラーボックスはほとんどカラ

になった。僕がここにいた痕跡を全て消してしまいたい。

  授業自体は順調。
  生徒様の演習のデキは今ひとつだったかな。つまらない問題での取りこぼしが 目立ったので、最後まで知識モノを詰め込むように、とゆるめの説教をしておい た。


  帰宅すれば市川校から給与明細が郵送されていた(・_・;)
  消印は昨日、26日である。いつもは25日か、休日などの都合で数日前に受け取 るものだから、何かの都合で遅れたのだろう。振込みが遅いのは問題(某予備校 でこの事実があって、ケンカを売ったことをいつか公開しなくてはw)だが、明 細なんて別にいつ貰ってもかまわない。

  今日27日に僕が出講することはわかっているのだから、郵送する意味はない。
  そんなもの、「経理の都合で1日遅れてすいません」くらいの軽いノリで、校 舎で手渡してくれて構わない。それでも、

1日でも早く郵送することが善意の表れ

と考えるのが世間というものなんだろう(僕が受け取る日は、どっちにしても今 日である)。

  森博嗣がよく書いていた。
  無意味な努力が評価される社会というところだろう。頑張ったという事実その ものが、結果を無視して立派なこととされるのだ。僕なら、合理的に、郵便代80 円をかけなくて済む手渡しをためらわず選ぶところだ。その80円、誰が払ってい るんだろう。

結果が同じなら、努力量が少ないほうがベター

とは思わないのが、我らがニッポンのリーマン社会ってやつですか?


  夕飯のメインはイカ刺。
  ぷりぷりしやがって、かわいい奴。他には昨日のインチキ系筑前煮とか、湯豆 腐とか、ゴボウの味噌漬けとか、鶏スペアリブの煮物に白菜を加えたものとか、 キュウリのキムチ和えとか。今年度も終わりだね、と思いつつ日本酒グビグビ、 日記ずるずる。
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