予備校講師でわるかったな!





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2日連続、さもありなん 2月25日
  9時半起床。
  5時半に大きな地震で目覚めて(夢の中だったが)、水を飲んで

「おお、これは良い2度寝が楽しめそうじゃ」

とふたたび眠り、8時半に目覚めて

「あら、良い2度寝が楽しめたわ」

と思ってから1時間が経過したわけだ。1行で書けば

>9時半起床、寝坊

である。無意味な引き伸ばしを試してみた。朝食はロールパンとベーコンエッグ 、グレープフルーツ。


  午前中からお昼過ぎにかけて授業準備。
  市進ぶん。だいたいのメドが立った。Cクラスの方針はほぼフィックス。今年 の入試で、おそらく2年ぶりにMARCHの合格者が出た。ハッキリ書くと、こ の数年、

Cクラスの合格実績は壊滅的

だったので、少し持ち直せたかと思っている。様々な条件が今年と同じになると 思われるので、上記のように方針はすでに決まるわけだ。

  プールはいつものように。
  スイミング550M・ウオーキング250Mだから少し軽め。基本的にはスイミング 中心で、コースが混雑するとウオーキングを混ぜる。あとは、泳ぐのに疲れたと か飽きたとかいった場合。泳ぐのは好きだけど、

たまには気が向かない

こともあるわけで、運動量を確保するためにウオーキングを入れていることにな る。


  また予備校ネタに戻って失敬。
  市進から春期講習の依頼書が到着。去年より2週間くらい遅い到着だったか。 担当講座は予想通りで問題なし。昨年のような

ワセヨビとのダブルブッキング

も発生せず、4月5日までの予定が固まった。予定が決まれば遂行していくだけ なので、けっこう気楽になった。

  今日は春一番だったろうか。
  南風が強く、霞がかかったが、おおむね晴れ。マフラーや手袋といった冬の装 束の必要を感じなかった。近くの公園の梅も満開、春近しといった風情だった。 湿度が高くて布団は干さなかった。午後は本を読んだ。


  『あの戦争から遠く離れて』城戸久枝を読了。
  中国残留孤児として帰国した著者の父を描くノンフィクション。
  あの戦争がもたらしたものと、自分の血脈との関係をたくみにとらえた名著。

  正確には、著者の父はいわゆる「中国残留孤児」ではない。
  日中の国交が回復するまえ、1970年に自力で帰国している。文化大革命のさな かに、「日本鬼子(リーベングイズ)」として差別されながらも、日本への帰国 に成功した数少ない日本人戦争孤児である。

  第1部は、父親の歴史。
  1945年に4歳で両親と切り離され、日本人の血を持ちながら中国人として成長 し、28歳で帰国するまでの歴史が書かれている。なにぶん昔のことで、正確な史 実が完全に把握できていない箇所もあるだろうが、

著者の記述能力が高く、

複雑な人間関係もていねいに描かれている。単に「中国残留孤児」の実情だけ知 りたい人は、この第1部だけ読んでもよい。

  第2部は、著者本人の歴史。
  父が帰国した6年後に日本人として生まれ、父親が抱えた結婚前(=中国にい たころ)の歴史を知らないままに大学生になった。中国に留学したことを契機に して、

自分の血がどこから来たのか

を追い求めるようになる。「あの戦争」がなければ存在しえなかった自分につい て著者は考える。家族や血脈といった問題に興味があれば、この第2部だけ読む のもよい。


  感想文を書くには、いまの僕の心は整理されていない。
  著者は僕より6歳年下で、おおまかに言えば僕と同じ世代である。あの戦争の 前に生まれた父を持ち、明治末期から大正年間に生まれた祖父を持つ。戦争は遠 くにあるのだけど、完全に切り離された世代でもないのだ。

  少しだけ書いておく。
  僕の父は朝鮮半島で生まれている。本書の主人公(=著者の父)のような境遇 にあったわけではないが、戦後になって引揚者として帰国したのは同じである。 父方の祖父も祖母も日本人だが、植民者として朝鮮に渡っていたのだ。あの戦争 による影を引きずっている世代の子どもが、僕である。

  このあたりの歴史は、きわめてアイマイなままになっている。
  僕は父にその時代のことを質問しているけれど、彼にも彼の感慨なり考えがあ るのか、なかなか話してくれない。

「それ、語っておくか書き留めておいてくれないと、歴史が失われちゃうんだけ ど」

と僕は言うが、父にとってはまあなかなか難しいことなんだろう。こういった、 「自分がどこから来たのか」といった問題が解決されないことを、本書を通して 痛感することになった。読むべし、と人に薦めたくなる本だ。


  夕飯は地味に昨日の続き。
  イカ刺しとか、キムチ納豆とか、高野豆腐の煮付けとか、エシャレットとか。 今日新しく作ったのはゴボウのキンピラくらい。生活費がないので野菜中心で、 体に良いと言えば良い。肉、食べてえ、みたいな気分ではある。


  だいたい昨日と同じ日記になった。
  僕としては何も問題ないが、読者様的にはマンネリかもしれないと危惧しなが ら書いた。するとしかし、今年の卒業生♂からメールが来た。良い話なので勝手 に引用しよう。


>先生にこの類の質問はタブーかもしれないんですが明日、
人生初の所謂「デート」なんです緊張しまくりです
周りの連中があてにならないので、
先生に思い切って聞いてみます
どうしたら上手くいくのでしょう?


  どうしてタブーなんだよッ(-_-メ)
  高校3年生で初デート、いいじゃないか。これまで堅い人生を送ってきて、今 さらながらにデビュー戦。悪くないよ。これから覚えていけばいいのさ、イロイ ロ。そりゃあ緊張するわな、固くなるわな。そこで

人生の達人=信原先生(但し耳年増)

に相談、わかってるじゃないか。うん、いいアドバイスをしてあげたい。こうい うのは、どう?


>恋の終わりに理由は必要だが、始まりには理由が必要ないってことだな。


  なんか聞いたことあるぞコレ。
  それ以前にパクリのような気もする。やめておくか。じゃあ、こういうのはど うでしょうか。

>悟られないことが全てだ。

「目的語は何ですかぁぁぁぁぁあ!」

君が男子なら、わかってるくせに。

  もちろん、実際にはもっと具体的なアドバイスを送信しておいた。
  内容は非公開。いやー、本当に見事なアドバイスなんだけど、公開するのはち ょっとムリだなあ。

若い男子がデート前日に欠かさない行動、

これって村上春樹だって書いているくらいですよ。それでは、今夜のうちに済ま せておいてください。失礼します。


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