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好きなことに囲まれて 3月7日
  9時起床。
  またも雨。よく続くことである。昼間にやむ時間もあったが終日寒くて、春ま だ遠からじ、といった風情。もっとも、3日もすれば「もう春だな」と書くのが 3月かもしれない。寒い朝のコーヒーもおいしい。


  日曜のTV将棋観戦は1ヶ月ぶりくらい。
  NHK杯は、いつのまにやら準決勝第1局まで来ている。再来週には決勝だか ら、世間様の「年度」も終わりが近いというわけ。渡辺竜王と糸谷五段。新鋭の 糸谷(といっても年齢は渡辺より4歳だけ下)が挑戦する、といった風情。

  結果は、あれあれ糸谷五段の逆転勝ち。
  これでなんと決勝進出である。まさかの棋戦優勝になるだろうか。将棋は7大 タイトル以外をすべて「棋戦」と呼んでいる。決勝の相手は羽生か丸山で、いず れにしても超強豪である。

  ただ、この糸谷五段は、いわゆる「早見え早指し」のタイプ。
  早く手を見つけて早く指すタイプの棋士だ。今日の対局でも、

持ち時間1分消費が確定した5秒後

に指すなんてことが多発した。55秒を自分で捨てていることになる。たとえ結果 的に同じ手を指すにしても、55秒ぶんの読みを入れないわけだ。

大器と呼ばれる棋士が1流棋士になれない典型

である。これが直れば、もっと強くなると思う。シロウトが評論家づらをして物 を言うのは楽しい(^^)


  将棋を観ながら授業準備。
  というかプリント作り。ワセヨビぶん。昨夜から足かけ4時間くらいで、B5で8枚ぶ ん完成。2枚は2年生用で、1学期は補充問題を除いてこれ以外にプリントは使 わない。6枚は3年生用で、以下同文の予定。これで準備万端。

  お昼過ぎに雨が小降りになったためチョイ外出。
  運動も兼ねるし、みたいな気分。書店。春らしく辞書コーナーが新設されてい た。ざっと見て回る。いろいろあるんだな。書店は、辞書に関しては

すべて見本を設置する

と良いと思う。辞書の何が面倒かって、あのハコから出す動作なんだから。


  英和辞典に関して、とくに主張はない。
  意見ならあるが、趣味的なので書かない。もし受験生にアドバイスを求められ たら、

大学受験に対応するもので、自分が視覚的に美しいと思うもの

と答える。視覚的というのはハコじゃなくて(当然だろw)、中身がどれだけ見 やすいか、ということ。受験生が、その優劣を語れるほど辞書を使いこなせるわ けもないから。

  それにしても、辞書はすごい。
  こんなに1文字あたりの単価が安い本って世の中にないだろう。ほとんど全て の文字が有用な情報、というのも群を抜いている。使える期間も異様に長いし、 同じところを何回も読めるし。

  もし単純に文字の多さを競うなら、時刻表もなかなかのモノと言える。
  が、それでも辞書が勝つだろう。さりとて時刻表は、アラビア数字の登場回数 で世界を制覇しているような気はする。それに、時刻表も再読の楽しみが多い。 辞書ほど長い期間にわたって使えないが、読み込みの濃さなら辞書にも劣らない 。

「なぜそんなに時刻表の肩を持つのか」

と問われると、困る。なぜだろうか。テツだろうか。


  文庫本2冊、新書1冊を買った。
  軽い昼食も買ったが、なぜか途中でラーメン屋につかまり、つけ麺の特盛りを 食べてしまった。この焼きソバはどうするのだ。冷蔵庫で明日までもつかしら。 帰宅するころには、また雨が降りだした。

  午後は読書と将棋観戦と昼寝1時間。
  また将棋か、と思われそうだ。棋王戦の第3局、久保・佐藤の1勝1敗で迎え ている。

変態将棋の佐藤は

またしても玉をロクに囲わない激しい展開を志向し、振り飛車党の久保は左の桂 香をサバくことばかり考えている。

  結果は、18時50分に佐藤勝ち。
  中盤で佐藤が大きくリードし、久保も見苦しいほどに粘ったが、限度があった 。あまり美しい棋譜ではないにしても、熱戦であることは確かだった。佐藤は棋 王獲得にリーチ。王将獲得に王手をかけている久保は、二兎を追いきれるだろう か。


  家事もろもろ。
  あまりに天気がわるいので、やむをえず浴室乾燥機を使う。アイロンをかける 。このところ、洗濯ばさみをぶら下げるアレ(呼称はないのだろうか)か ら、

劣化した洗濯ばさみがボロボロと

落ちていく。落ちる、というより割れる。この2週間で8つくらい割れた。陽光 にさらされるから経年劣化するのはわかるけど、こんなに足並みをそろえるもの なんだろうか。だとすれば、工業製品として秀逸である(皮肉ではない)。

  もちろん修理。
  新しい洗濯ばさみを用意して、長さ10センチくらいの紐を本体(仮称)に結び つけ、吊るす。こんな高級な日用品を、ちょっと壊れたからといって買い換える わけにはいかない。使える限度まで、修理して使うのが昭和の男である。あ、昭 和生まれってだけです。

「そんなに高いモンか、それ?」

うん、スーパーで398円くらいだったと思うよ・・・買ったのは8年くらい前だっ たし・・・まだ減価償却してないような・・・。

「してるだろ、そんなの」


  夕飯のメインはホタルイカの刺身。
  地域的にボイルなのは仕方がないとして、やっと旬を迎えたようで、富山湾産 のものを買えた。酢味噌は自分で作った。酢・味噌・酒・砂糖を混ぜる。

酒を入れたほうがまろやかになるかな

というのが今の見解。面倒ならば文字通り酢と味噌で良いが。

  サブは特になし。
  昨日の牛シャブの続きはキッチンで作った。冷奴は自家製ナメタケに小ネギを ふった。キュウリはゴマをあえたキムチと一緒に。山芋は下ろしてワサビとしょ う油と出し汁で味付け。スモークサーモンはレタスと食べた。塩サバを焼いて、 茹でたサヤエンドウを薬味にした(大根を切らしていた)。皿が多いようだが、

すべてごく少量ずつ

食べる。独り暮しの秘訣は食材を多くすることである。


  日本酒は山形県の『麓井のまがわ』。
  まがわはクニがまえに「員」と書くが、変換できず(っていうか読めません) 。常温だと苦くて辛口。苦いというのは日本酒の味の説明ではプラスの意味が多 いかも。ヌル燗にすれば辛さが強まる。辛さより味の濃さが目立つ酒で、なかな か美味しい。

  その日本酒を呑みながら、この日記を書いている。
  ツマミはチクワのチーズ・キュウリ詰め。もちろん自分で詰めた(まさかチク ワまで自作しない)。ほとんどの食器を洗い終え、洗濯もすませて、このPCの 前に座る。この数年、僕が大事にしている時間だ。


  おおむね、この日記には自分が好きなことばかり書いた。
  が、もちろんこれで全てではない。他には、布団干し・ガーデニング・水泳・ 銀玉・ウイスキー・授業・宮崎あおい・モーツァルト・加持リョウジ・ビール・ 手話などがある。たぶんもっとある。

  今日は誰とも接触しなかった。
  リアル会話はもちろん、電話もメールも一切なし。世間と隔絶して、非常に快 適だった。そう、孤独というのも好きなことの1つだ。明日はワセヨビ開幕日と いうことで、意図的に書いてみた。いいかげんに、晴れてくれないかなぁ。


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