各ページのご案内はコチラ
Copyright (c) 2004
takeshi nobuhara All Rights Reserved.
|
|
|
荒野を探せ |
3月22日 |
|
7時過ぎ起床。
朝からよく晴れたが寒かった。それでも最高気温は13℃くらいだろうか。春め
いてきたことに変わりはない。公園ではモクレンが満開になっていた。
「モクレンってどういうのだっけ?」
と思う人が多いはず。梅よりは大きな木で、手が届かないくらい高いところに大
きな白い花をつける。梅と桜の中継役を果たす花、と覚えておくと見つかる。住
宅の軒先にあることも。そろそろ世間も春休み。
午前中は春期講習の準備。
ウッカリしていた。開幕まで1週間を切っていた。僕の担当に限って言えば、
市進は28日(日)から、ワセヨビは29日(日)から。後者は前日の同時間帯に体
験授業があるので、
事実上は同じ28日からスタート
だ。生徒様向けに確認してみた(自分でも確認した)。
市進ぶんは午後までかけてコンプリート。
プリントも全て揃った。壊れかけているワープロはまだ壊れない。秒読みだと
思われる。ワセヨビぶんは自作テキストだから、さくさくできるだろう。こっち
は明後日までに終わらせる。
お昼前に外出。
ここで今日が休日だと気がついた。独り者が虐げられる日である。以前は安っ
ぽいうどん屋だった店が、安っぽい定食屋に化けていた。キツネか。何の期待も
せずに「いわし天ぷら定食」を注文したら、実に予想通りだった。2度目は、な
い。
愛車で10分走り、酒店へ。
まずかった昼食のウサ晴らしに日本酒を1升買った。PCプリンター用紙とか
何とか、細かい買い物をしてから帰宅。読書。
『ひとりガサゴソ飲む夜は……』椎名誠を読了。
お酒を飲む話がエンエンと続くエッセイ集。
この著者らしく実にどうでもいい話が続いて、実にどうでもいいところがとて
も良い。
週刊誌連載のエッセイをまとめたものらしく、1篇は文庫サイズで3ページ足
らず。
シーナはわりに長いエッセイを書く方が多いので、やや珍しいかも。しかし短
くたって長くたって、このおとっつあんが書くことは変わらないから、安心して
読める。人は人生にどれだけビールを飲めるか、という話から引用。
>おとなしく無事に長生きして七十代そこいらまで生き延びて年寄りのくせにな
おかつ一日にビール大ビン二本ぐらい飲んだとする。平均的にいえばかなりの大
酒家の生涯といえるだろうが、その飲んだ総量を計算すると二五メートルプール
一杯ぐらいの量なんだそうである。それをなんだ……、と思うか、すごい! と
思うかはその人の人生のビール観にもよるが、とりあえずぼくが思ったのは「ナ
ンダ」である。まあまだ七十歳には間があるが、十五、六歳の頃からビールをじ
わじわ飲みはじめて今日まで、まだあのプール一杯を満たすまでも飲んでいなか
ったのか……といういささか気落ちした思いがあった。
「その人の人生のビール観」というのに驚くが、ううんそうかあと思わされる。
僕も「ナンダ……」と思った。お酒を飲まない人は読めない本だろう。
めずらしくラーメン店の話をしよう。
ワセヨビの校舎に入る前に行ってきた。ええと(ネット検索をしたための間投
詞)、
『麺屋あらき 竈の番人外伝 西船橋店』
というところ。西船橋駅北口から国道14号に出て東京方面へ。中山競馬場に向か
う道の交差点の手前。駅からは早足で5分ちょっとですかね。
何かの雑誌で読んだのだ。
僕は雑誌を買わない主義だから、たぶん整骨院の待合室にでもあったのだろう
。「麺屋あらき」というのは聞いたことがある。僕はラーメンの門外漢だから、
けっこう有名なのだろう。ラーメン通の人からすれば
「( ´,_ゝ`) プッ」
となる記述のはず。
じゃあお前、「連鎖関係詞節」って言葉を聞いたことあるのか?
「タフ構文」はどうだ? 「副詞的目的格」はどうなんだ? 世の中には、限
定された世界でのみ通じる、ラングとパロールがあるってこと知ってるのか?
「先生、『そういう文法用語なんかクソ食らえだ』って、むかし言ってましたけ
ど?」
「ソシュールの話、もう飽きたんですよね、『よびわる』の隠しアイテムって、
そればっかじゃないですか」
卒業生と現代文講師は黙読しろ(-_-メ)
特製ラーメン950円を注文。
味の好みを問われた。あっさり・こってり・辛味の3択。ふつうはないのか普
通は。わからないので「あっさりでお願いします」と答える。なんで客が敬語な
んだよ、ここは予備校か?
茶色のスープは魚介豚骨っていうのかな。
カツオの香りが強く、確かにこってりではないが濃厚なお味。具はチャーシュ
ー2枚、温玉1個、シナチク約12本、玉ねぎ、小ネギという構成。特製というか
、「全部のせ」ということなんだろう。普通のラーメンは680円だったかな。
結論。
決して悪くはないが、
・量が絶望的に少ない
・値段が絶望的に高い
・店員がやたらと大声
という、今どき系ラーメン屋の3大欠点が凝縮されていた(大声はそれでもマシ
な方だろう)。味それ自体には個人的な好みがあるから、意見はない。ただし、
店の名誉のために言えば、麺だけは非常に旨かった。麺が大盛りで800円だったら
、季節に1回は行くと思う。
授業は順調に。
授業前に3年生の生徒様♀が相談にいらした。単語暗記の上限をどうするか、
という問題。現状を質問してみて良かった。この状況が
夏になってから判明しては全ておしまい
というレベルだった。彼女も「相談しておいて良かったです」と言っていた。
帰宅して地味な夕食。
昨日食べたスズキの刺身がまずかったので、残りは炒めて食べることにした。
まずかったものを我慢して同じように食べるなんて、知性の放棄だ。アスパラと
一緒にオリーブオイルでソテー。味付けは塩コショウと日本酒としょう油。
デキはいまひとつ。
これ、最後にレモン汁をかければだいぶ違っただろうなあ。日本酒じゃなくて
白ワインがあればそっちのほうが良かったはず。
白身魚とアスパラ(緑が映える野菜)という組み合わせ
に間違いはないだろうから、もう少し研究してみたい。僕の中には、まだまだ開
拓するべき荒野がある。
|
|