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ルールを作るもの、それはテツ |
6月21日 |
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5時起床はいいんですけど。
このところ、明け方に寝苦しい。窓を開けて寝るほど暑いわけではないにして
も、汗をかいて覚醒することが多い。今朝は3時半にそうなった。パジャマが厚
手すぎるんですかね、と脱ぐ。
イヤっ、見ないで。
下らないので話を急ぐ。
窓を少し開ける。
すると涼しいけれど、今度はスースーする感じで落ち着かない。眠るときに少
しだけ体を温めるのはどうしてだっけと思っていたら4時になった。今度は窓を
閉めた。ウトウトと夢を見ていたら起床時間。7時間睡眠では少し足りず、体力
が心配だ。
朝食は普通に。
空気がベタベタしていて、朝の快適さはない。キンショーメロンもとくに旨く
ない。文句ばっか言ってないで、出勤するか。全ての部屋にエアコンをかけ、汗
をかかない状態で家を出られるようにする。通勤電車がしんどくて、長い月曜日
の始まりはじまり・・・。
ウナギの花園。
出社。退社。実に洗練された記述だ。良い文章には冗長さがないと聞いている
。文章は省略が要だ、とも言う。いまのところ、読者様は行間を読まずにはいら
れなかっただろう。そこに何があったか?
「行間は白紙だって言うんだろ」
「そもそも、行間なんかねーじゃないか」
バレりゃあしょうがねえ(-_-;)
職場近くで昼食。
定食屋を見つけたので入ってみた。店の内部が見えない造りだからどうかなと
思ってドアを開けた。
「間違いました」
と言って帰る勇気がなかった。場末にありがちな、不潔具現図が展開されていた
のだ。昭和どころか、終戦直後じゃないのかココ、みたいな。ありとあらゆるも
のが散乱し、キッチンの脂が店内全てに染みこみ、
「食卓のしょう油差し、洗ったのは5年前だっけ?」
といった風情である。チキンカツ定食はそのわりにまともだった。しかし、清潔
好きの僕としては2度目はない。スーツのズボンが(脂で)椅子に張り付きそう
だったよ。
帰宅してみると、宅配ボックスに荷物が2つ。
きのう注文した本とパソコンが届いたのだ。昨日の午前中に注文して、今日の
午前中に着いたのだ。そんなに急がなくてもいいだろう、これじゃあ「お急ぎ便
」とか意味ないだろと思う。開封する時間はなく、シャワーを浴びて即座に出勤
。ここで月曜おなじみ読書感想文の話題へワープ。
『全線開通版・線路のない時刻表』宮脇俊三を読了。
計画がありながら開通見込みのない路線を訪問し、架空のダイヤを想像する鉄
道エッセイ。
ここまでくると変態、という意見もあろうが、同士テツにとって良書か。
契機は昭和55年(1980年)の国鉄再建法案である。
きわめて大まかに言えば、この法案は結果的にのちのJR発足を導いた。提出
された時点では、その名のとおり赤字経営に苦しむ国鉄を再建するための方法論
が語られた。赤字ローカル線の廃止が筆頭にあげられた。
本書が具体的に扱うのは、建設予定または建設中に工事が凍結された路線たち
である。
赤字ローカル線の存廃を検討しているというのに、つくったところで赤字必至
の路線(とうぜん全てローカル線)を増やしてどうなるのか、という議論である
。ところが、建設予定の地元の人々からすれば、
せっかく鉄道がわが町にも来るのに
という思いになる。宮脇先生を師とあおぐテツ同志も「せっかくローカル線が増
えるはずだったのに」という思いになった。
ここからが、宮脇先生の変態ぶりの発揮である。
建設予定の土地に赴いて、もしこの鉄道が無事に建設されたらこうなるだろう
という、
「線路のない時刻表」
を自作してしまうのである。自分で勝手にダイヤを作成してしまうのである。そ
こまでやるかよ、変態じゃなくてビョーキじゃないかと思うのが非テツという劣
等人種であろうか。
タイトルが妙なのは、本書が補筆訂正版であるからだ。
とり上げた7つの路線のうち、津軽海峡線と瀬戸大橋線以外の5つは、昭和末
期に流行し今も各地にみられる「第3セクター方式」ですべて開通した。架空の
ダイヤが現実のものとなり、宮脇先生はふたたび各地を訪問して各章の末尾に「
全線開通」の記録を追加した。もうこのあたり、非テツたる常識人は、
テツのやることは、わけわからん
とこの感想文を読み飛ばしているかと思う。「青函トンネル紀行」がとくに秀逸
。ただし、開通後の加筆部分が、アッサリし過ぎて残念というのも事実。
ワセヨビで授業。
4コマを華麗に処理。処理でいいのか処理で。どのクラスも少人数で、指名し
ながら楽しく進めている。少人数でいいのか少人数で。4コマ連続(それぞれ間
に20分の休み時間)だと集中を切らす余裕もなく、やはり
「処理」に近いイメージ
にはなる。さばく、という言葉も適切かも。最後の授業を終えて3分後に逃げ帰
ろうとする。逃げ帰っていいのか逃げ帰って。逃げ帰ったが。
チェーン系定食屋で夕食。
疲れたリーマン風がついでに生ビールを飲んでいる。お代わりまでしている。
ご飯食べながら飲むのも、1日の終わりなら旨いんだよなあ。今日も真夏日くら
いの気温で、そこそこ晴れた。つまり暑かった。ああ、ビール旨そうだなあ、の
ども渇いてるし、1日がんばったし、オレも一杯くらい・・・。
呑まなかった。
この程度の誘惑に屈するはずはない。今年は、翌日の朝に仕事があるかぎり、
月曜日は休肝日にする。過労ペースをギリギリのラインで止めるための処置だ。
ルールを決めたのは僕なのだから、守り抜くのも僕の役目だ。自分を縛ることは
いちばん苦しいし、いちばん価値のあることだ。
帰宅して風呂。
生乾きの洗濯物(やっぱ湿度が高くてね、乾ききらないんだ)を寝室で乾かし
ながら、この日記を書く。ウーロン茶とポンジュース。もちろん、ルールを守る
のはちょっときついな、と思うことは思うんだけどね。では。
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