予備校講師でわるかったな!





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風呂場の乾く暇がない 7月12日
  5時起床。
  もっと早起きしてサッカーの決勝を観ようとチラリ思ったけれど、そんな余裕はなかった。夜通し風が強くて、エアコンのダクトか何かが

カタカタカタパタパタ

と音を立ててうるさかった。蒸し暑い夜と朝で、さわやかな目覚めには程遠い。朝シャワーのついでに風呂掃除。

  朝食はいつも通りに。
  蒸し暑くて作っているあいだに汗をかく。TVのニュースは参院選の話題で盛り上がっている。また「ねじれ」国会となるようだ。投票したことで、

「ああ僕の清い一票が・・・」

くらいの感慨があるかと思ったが、やはり冷めている。思い入れが少ないのかもしれないし、心が黒いのかもしれない。再びシャワーを浴びて、さあ出勤だ。気の重い月曜日。


  ウナギの花園。
  ペケラペケッケペッププ、というイメージで働く。やる気に溢れている感じがする。いくつかの懸案が処理されて、またいくつかは進行しているんだかいないんだか、といった具合。自分の持ち分はちゃんとやったような気がする、ということにして退社。

  早い午後の帰宅時には雨。
  南風が強くて横殴りといったところ。どうでも良い昼飯を食べて家にたどり着く。

この蒸し暑さの中でスーツ姿ってどうよ自分?

と思うが、仕事なので諦める。シャワーを浴びて(今日3回目)洗濯。洗濯物、本当に乾かない。


  先週までの月曜日ならここですぐに出勤。
  だが、ワセヨビの浪人部は終わったので今日は余裕がある。午前中に働いて、午後は休んで、夕方から夜は現役の授業というのは、

古き良き予備校講師の世界

かもしれない。キャリアが僕より7〜8年長い世代、つまり20数年ほどやっている人は、

「あああ、そういう時代があったね・・・あの頃は浪人が中心で現役クラスはオマケだったね・・・浪人だけ担当で暮らしていけたんだよね・・・」

と遠い目をしているかもしれない。もっとも、今の僕の午前中はウナギだ。今は昔じゃないんだから、違う生き方も模索しましょうぜ旦那。


  それはともかく、月曜は死ぬほど苦しい曜日だったのでこの空き時間はありがたい。
  と喜んでいるだけとはいかず、夏期講習の準備を続ける。木曜日開幕なのに、しかもそれまで完全休日がなくて、

準備完了の講座が1つもない

ってどうなんだオレ。昼寝をする時間はなかった。シャワーを浴びて(4回目)出勤。次の話題は月曜恒例の読書感想文です。


  『帰宅の時代』林望を読了。
  景気も悪いことだし、仕事のあとは自宅に戻って自分の人生を謳歌しようじゃないか、というエッセイ。
  たいした内容ではない。

  リンボウ先生の本は嫌いだ。
  いちいち嫌味ったらしいからだ。高校生くらいのころから折に触れて読んできて、「いつまでも、どこまでも嫌味な奴だ」という感想しか持てない。それでも、何か通じるところがあるのか、こうしてたまには読んでしまう。

  第一章までは、まあまとも。
  つまらない世俗の垢にまみれるくらいなら、自宅で過ごすほうが楽しいということ。わりにチマチマした記述もあるが、それなりに読める。しかし第二章以降はグダグダ。自分史がとつぜん始まるって、書名とのバランスをどう取るつもりなんだ、と思わされる。

  ただやはり、僕は彼の文章の何かを好んでいるのだろう。
  団塊の世代にありがちな、特殊で自己主張の強い個人主義に興味があるのかもしれない。「自己投資にはお金を惜しむな」という章には、以下のような記述があった。雑多な本がならぶ自分の書棚について。

>この、世界に二つとない書庫の景色は、そこに、私がそれぞれの本を買うときに考えたことや、それらで学んだこと、楽しんだ経験などが、ぎっしりと詰まっているかけがえのないものだと私は思っています。その前に立って書棚を眺めていると、私が私であることを確認することが出来、私の来し方を思い出すこともあり、これこそ私が生きてきたこの証なる、愛しい書棚の佇まいだと言わなくてはなりません。それが役に立つかどうか、それは二の次の問題なのです。

そうだよな、そんなの二の次だよなと僕も思う。リンボウと自分にあいだに聞える通奏低音を僕は探しているのかもしれない。でもまあ、ちょっとイヤミだけどな。


  ワセヨビ到着。
  2年生の教室のドアを開けたら、おもむろに生徒様が

「また信原先生なんだよな」

とか言いやがって、じゃなくて仰って笑っている。おいおいゴアイサツだな、先週も会っただろうが、この美しい顔を1週間で忘れるとはお前の前世または現世はニワトリなのかとカラんでみたら(大人としてどうなんだ?)、

「いやいや、夏期講習がってことっすよ」

とのたまう。なーんだ。『夏に抑える英文解釈』のことを言っている。そこで

「あの講座、1年生と合同なんだからな。またバリバリ指名すっから、オマイラがしっかりしないと面目立たないんだからな、そのヘンちゃんと覚悟しておけよな」

と脅してみたところ、またゲラゲラ笑われた。なんだかノンキな連中だよなぁ(;一_一)


  帰宅途中で地味な夕飯。
  雨は降ったりやんだりで、集中的に降ってくれない。いつものようにクタクタではないが、やはり昼寝をしておけばもっとラクだったなと反省。その時間を取れないのが現状だし、

昼間に在宅できただけありがたい

と前向きに考えたい。入浴(これで5回目)してから日記書き。休肝日。次の休日は21日あたりだったような気がする。


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