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嘘をつくには知性が不足 10月27日
  8時起床。
 うかつな睡眠だった。明かりは常夜灯をつけたまま、メガネはベッドの上。眠っているあいだにメガネを潰してしまいそうだが、ダブルベッドなので大丈夫。「うかつ」のもう1つは

目覚まし時計を6時過ぎにかけたまま

だったこと。無事に2度寝に成功したのは良かった。

 朝食の果物はスチューベンというブドウ。
 注意深く見ていると、ブドウの旬は9月だとわかった。今の時期だとすでに品薄になっている。このスチューベンは山形の名産品で、きょう食べたのは北上して青森産。北海道のブドウって聞いたことがないから、もうシーズンは終わるんだろう。


 将棋竜王戦の第2局。
 9時からTV観戦。封じ手は1三桂成り。しまったと思う。日記には6四角と予想を書いたから。日記をアップしたあと、友人には以下のメールを書いた。

>封じ手は13桂成りもあるかなあ。
>同桂は確定で、その次に角を取る。
>そして、さらに次を考えてあれば、というところ。

もう少し捻った手を考えたから、80分の長考になったと見たのだ。見落としいけない、よく読むよろし(@_@;)

 渡辺は同桂。
 次の羽生は1四歩。やはり、プロは簡単に駒を取りにいかない。TVを観ながら作業的な授業準備。TVを消したら真剣な授業準備。じりじり進む。今日はウナギの花園が休みなので時間の余裕がある。


 お昼前に整骨院へ。
 左股関節の痛みはいつまでも引かない。僕の腰痛は持病なので、特別な理由もなく痛みが出る。人は腰痛と聞けば

「年甲斐もなくハッスルでもしたのかゲラ」

と言うから、いつも説明して回ることになる。見えない障害って、なかなか理解してもらえないものなんだ。

 おそろしく寒いが見事な秋晴れ。
 最高気温は15℃くらいではなかったか。

手袋とかマフラーとか、どこにあったっけ?

と一瞬考えてしまうくらいだ。駅弁大会があったのでスーパーへ。仙台の牛タン弁当を買う。ヒモを引っ張ると暖かくなるやつ(中に働き好きな小人が入っているそうだ)。しかし、1,000円もしておいて

牛タン5切れ(しかも極薄)

ってどうなんだよ。麦飯とマッチしてお味は良かった。


 午後はわりにのんびり。
 布団と洗濯ものの世話をしながら、授業準備と読書とネット(竜王戦中継)のあいだを行ったり来たり。コープマンのモーツァルトをかける。自宅滞在が好きな僕としては至福の時間。何も起こらないから読者的には退屈する記述。

 早い夕方に出勤。
 ウナギ屋も多角経営。キッチリと、しかしサクサクと仕事を済ませる。閉店直前のスーパーに歩いて駆け込んで、値引き商品をいつもより安い値段で買う。こういう言葉遊びは面白くないし、それ以前に理解されない。というわけで、とつぜんですが。


<本日の小話コーナーはじまり>

  書籍を注文するときのカードってありますね。
  新刊本には必ず挟まれていて、書店が商品管理をするために、販売時に回収す る「しおり」のような大きさの紙ってのもありますね。共通規格なのか知らない けれど、あの商品管理タグ(仮名)と、注文カードって同じ形態をしていま す。

  なぜか、道端に落ちてたんですよ
  その注文カードが。手書きだから、商品管理タグ用紙じゃなくて注文カードだ ってわかります。なんでそんなもんが道端に、って話は脇においといて。ほら、 僕は本関係が好きだから、そういうのが落ちてると「何の本を注文したんだ?」 とチェックするわけです。今日、見たタイトル。

『弱き者の生き方』

  おい、何があったんだ・・・(・_・;)
  大丈夫なのか。それはたしかに誰でも「弱き者」であるかもしれないけど、よ りによってこんな書名の本まで注文してしまうなんて、と心配になる。いや待て よ、注文したってことは

注文者はあらかじめこの書名を知っていた

ということになる。なおさら、心配になる。こういう人って、相田みつをのカレ ンダーとか使っているんだろうか。人生の真理を探しているとか。しかし、この 日記を書くためにネット検索したら、なんと五木寛之の本だった。あれあれ。

<本日の小話コーナー終わり>


 帰宅して再び竜王戦。
 結果は渡辺の連勝。今期は勝率8割以上と絶好調の羽生が渡辺には勝てない。どうしたことか。彼には珍しく、

どうしても勝ちたい

という気負いがあるように見える。8四馬には何か致命的な読み違いがあったと考えたいが、いかにも渡辺が有利になった。すごく残念。


 夕飯はチャンコ鍋。
 具はメロ・鳥つみれ・昨日のいわしつみれ・白菜・ネギ・モヤシ・エリンギ・エノキダケキャベツ・マロニーちゃんなど。鳥ガラスープの素と昆布をダシに使って、味付けは塩コショウごま油しょう油。チャンコは具材を増やせば増やすほどおいしい。

 日本酒は山形県の『男山 特別純米 中汲み瓶火入れ 出羽燦々』。
 長い固有名詞だ。常温でいくと、濃口にして辛口。おっとこれは旨いじゃないのとヌル燗に移行すると、香りが鼻から抜けるイメージに変化する。いやあ、これは旨いです。

男山はけっこうメジャーな銘柄

なので、この瓶のような特別な種類(というんですかね)にめぐり合えるかどうか、という問題点がありますけど。まあ、ネットか何かで買えるような気もする。


 夕飯を楽しんでいるとケータイに電話。
 うるせぇっつーの。俺に電話するなって200回くらい書いただろっつーの。受話器(とは言わないのかねケータイでは?)を見ると、発信者はこのHPの旧サポーター。不幸でもあったかと出てみる。

>日記よむ限りでは死にそうな日々らしいが、あれは本当なのか? なんか意味不明ないし支離滅裂なのが多いから、気が狂ったかと思ったのだが、昔から狂ってるからしょうがないかとも感じたのだが、その辺どーよ?

ということであった。

>特にウソは書いていないし、本当に死にそうなんだが、まだそれまでには時間があるかな

と答えておいた。特別なウソはない、本当のことばかり書いているわけでもないだけで。


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