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充足した生を、僕らの手に。 |
3月26日 |
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6時10分覚醒。
やっと電気を消して眠ることができた。それくらい余震が怖かったし、今も怖い。カーテンを引かないまま寝ているので、この時間には自然に覚醒できる。風呂を焚いて2度寝。7時10分起床、落ち着いた気持ちで朝風呂。
昨日とほぼ同じ朝食。
新聞に「本震の揺れは数分ほど続いた」という記事があった。やはり、と思う。揺れが大きくなったときに僕はデジタル時計を見た。2時46分。
この時間を覚えておこう。
と思ったからだ。理由はいくつかあるが省略。「大地震は1分間が限度」と子どものころから聞かされていたけれど、えんえんと続いた。
「1分間耐えれば生きられる! ってか、もう1分過ぎてるだろ!」
と思った記憶はハッキリしている。やっと終わったと思ったときは49分だった。あれは怖かったな・・・。
計画停電のグループ細分化。
僕のところは第5Gから第5−Cに変わった。東電のファイルには「停止対象外」という区域がけっこうある。正直に「ちっ」と思う。不公平だよなあ。数日前に書いたように完全な公平はないけれど、
2週間に1回くらい組み替え
をして不平等感を軽減してほしい。それでも「対象外」の区域は出るだろうし、頻繁に組み替えると混乱するから、限度はあるだろう。だからこそ「軽減」を願う。ま、我慢しようか。
朝から出勤。
ウナギ屋も多角経営。しんどいけれど仕事があるだけマシと考えたい。感謝したい。帰宅する時間が取れないのでスーツ姿で1日動くことになる。洗濯物を取り込めないのも痛い。お昼過ぎに終了。
移動して新検見川へ。
駅前はあまり(かなり)発達していない。昼食を取る店があるのだろうかと徘徊。2分くらいでランチを提供するイッパイ飲み屋を発見。
2階に上がる階段が、一部とはいえ崩れている。
おいおい大丈夫かよと思う。ここって花見川区だっけ。ガムテープで補修されているのもディープ(@_@;)
入ってみれば実に普通な飲み屋。
キープされたボトルの7割が『下町のナポレオン』と書けば、イメージは伝わるだろう。野菜炒め定食820円はまずまず。パプリカが入っているのは珍しい。
けっこう時間がある。
ここ新検見川から検見川浜駅前までは、最速のバスで7分くらい。北風が強いがよく晴れている。ちょっと頑張って歩いてみようと思う。時間はあるし、体を鍛えて悪いことはない。自分の生活範囲で、
自分がどこまで時間と労力をかけられるか知っておく
のは大事なことだ。どのくらい時間がかかって、どのくらい疲れるのか。どういう状況なら、その代価を払っても良いのか知っておくことである。
結果は、約25分。
途中でウナギ関係の電話をしながら歩いた。風も強くて歩きにくく、条件が良ければ成人男性なら20分で歩けるだろう。ただし今の数字は新検見川駅→検見川浜駅に限る。海に向かって下るから20分も可能だ、という意味です。
校舎にはかなり早く着いた。
雑用を済ませておく。それでも時間が余るので、駅前のドトールへ。喫煙席の椅子を確保するのがやっと。授業は順調で、早くも講習終了。例年のような「展望」というスタンスではなく、
地道すぎる基礎を確認
することに終始した。少人数だとそっちのほうがいいかなあ、という判断。このヘンで昨日の話題の続きへ行こう。
なぜ節電を推奨するのか?
理由はいくつかある。その1つは、鉄道の問題だ。テツ話ではない(そう読めるだろうが)。本当に困っているのだ。不規則な間引き運転のために、通勤にかかる時間が読めないのである。この1週間くらいの日記では意図的に書いていないが、
通勤時間ロスを回避するために毎日早めの出勤
をしているのである。これが、今の日本に多いであろう時給労働者にとって痛いのだ。
休日ダイヤでも良い。
不規則な間引きダイヤではなく、規則的な薄い(=列車の本数が少ない)ダイヤのほうが計画を立てやすいのだ。僕にとっても、本当に切実だ。何しろ、去年の日記でわかるように1分単位近くで動いているだけに、
駅に着いたら15分待ち
なんていうロスが厳しすぎるのだ。家庭や企業でできる節電をもっと徹底して、せめて交通公共機関だけは時間の計算ができるようになって欲しい。マジ、お願いである。
授業後は速攻で帰宅。
通勤経路を変えて、最寄駅ではないところで降りた。自宅まで徒歩25分くらい。巡礼のように歩く1日になった。暗くて寒い道を歩くと(いやはや真剣に真冬のような北風だ)、被災者のことを考える。僕なんて、恵まれているんだ。だからと言って、僕が歩いたからどうにかなるというモノゴトでもないのだけど。
帰宅してプールへ。
異様に精力的なことである。デイタイム会員の僕が夜に利用できるのはレアケースで、忙しいけれど体力をつけておきたいと思ったから。肉体は自分だけが管理できる王国である。まあしかし、このところオーバーワークなのでスイミングのみ500メートル。体重は62.25K。
夕飯は昨日と同じ。
まだまだ余裕はなく、料理に真剣に取り組むことはできない。洗い物をためてしまって新たなる大震災とかあったら水不足で困るだろうし。少し変わってきたのはお酒の量で、平常くらいに戻した。
ビール350ML・日本酒1合半・梅酒お湯割り2杯。
大きい地震があったらちょっと危ないかな、でも平気だなというくらい。
このところ、よく見る文句。
メメント・モリ。ラテン語だっけ、「死を想え」みたいな意味だ。書き手にはいろいろな思惑があるのだろうが、僕は使わない言葉だ。こういう時期に使うのは
平凡すぎて下らない
からである。もっと、自分の守備範囲にある言葉で語れ。もしできることなら、僕は以下のように書いてみたい。
>土曜の夜のスポーツクラブ、すげえな。いるよいるよ、むちむちギャル。みんなエアロビよ、しかも「上級クラス」。レオタード。これって、昔なつかし『キャッツ・アイ』か? ゆさゆさゆさ。オイ、君が大地震だよ。ほら、ホールって壁がガラスじゃん。俺、ヤモリみたいにガラスに顔くっつけて鑑賞しちゃったよ。たまんねーな、ぉい!
「先生、ネタとはいえ、あまりにヘンタイ過ぎます!」
被災者に癒しを。
温もりを、灯油を、ガソリンを、暖かい食べ物を。充分な国の補償を。今日初めて、知覚できる余震がなかった。みんなで、被災者を助けてあげようよ。小さなことしかできなくても、小さすぎることでもいいから。この国を復興させるのは、神ではなく、僕や君だ。
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