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余震を免れ、少しくつろぐ 3月31日
  8時半起床。
 消灯が日付の変わるころだったので、待望の寝坊となった。「後揺れ症候群」ほどではなくても心労が重なっているので、すこしでも安らかに過ごしたい。朝食の食パンには

スモークチキンとレタス

をはさんでサンドイッチ。チーズもケチャップも加えて豪華に(ふつう?)。こういうのが、気持ちを楽にさせる。

 またもやガーデニング。
 2日続けてサンセベリアの話で申し訳ない。鉢の1つは完全に根が分断されてしまったようで、首をかしげている。自立できないわけだ。被災地ほどではなくても

頻繁に揺れてきた

から、根を張れなくなったのだろう。土を足して自立を促す。バルコニーには新たにジャガイモを植えた。


 午前中にプールへ。
 スイミングのみ650メートル。体重は63Kジャストで順調に戻ってきた。節電の意識をご老人に求めるのは酷かな、と感じる現場を見る。あるおじいさん、ドライヤーを立てかけたまま髪を拭いていらっしゃる。あのね、ドライヤーってすごく電気使うんですけどね。

 同時に髪を乾かしているなら、まあわかる。
 が、ドライヤーの風はおじいさんの体の方に向けられている。彼は髪を拭きながら、ドライヤーで体を乾かしているのだ。しかも、風は自らの股間方向に向けられている。それ、まさか?

こらあクソジジイ、全国民が節電に協力しているというのに、てめえのチ×毛を乾かすためにドライヤー全開さえせんじゃねえええええ!

と叫びたい。お、言葉が乱れてしまった。すまん女性読者。しかしね、そこ、そうまでしてカリカリに乾かす必要あるのかよ(-_-;)


 その足でスーパーへ。
 やっと納豆とヨーグルトを見つけることができた。地域や店によって格差はあるそうで、じつは昨日、実家でこの2つを2個ずつ頂いてきた。聞けばアサイチなら入手できるということ。それにしても高い。納豆なんか、

最高の安売り日の2倍の値段

がついている。便乗値上げとは少し違うんだろうが、1個50円もするのでは手が出ない。ヨーグルトも買わなかった。焦って買いだめはしない。本当に必要になるまで待って、それでも高値なら受け入れて買いたい。

 帰宅して即座に外出。
 昼食はうまい中華料理店で牛肉チャーハン。そそくさ移動して出勤。ウナギ屋も多角経営。とりたらってんシャシャと終わらせて帰宅。月末恒例の書類整理。ウナギ関係の資料がごそっと送付されてきて整理。久々に読書もできた。


 『風の食いもの』池部良を読了。
 食に関するエッセイ。
 戦時中の食事の話が多く、ゆえに重複も多く、ちょっとボケてるんじゃないかこの爺さんと思ったが、内容はそこそこ面白い。

 著者は有名な俳優らしい。
 1918年生まれということで僕はまったく聞いたことがないけれど、2枚目俳優として活躍されたとか。俳優をやっているときに徴兵されて、赤道直下の島に食料がないまま駐留する、という時代の話が中心になっている。これがまあ、なんというかスゴイものを食べるわけですよ。

 駐留開始時点では食料が豊富だった。
 が、ご多分にもれず米軍の空襲を受け、食料を放棄してジャングルの中に逃げ込む。命からがら逃げ込んだはいいけれど、食料がない。ここで池部隊長、困ってしまう。自給自足するしかないわけで、そのへんのものを食べるわけです。食事中の人、5行くらいジャンプしてください。

>蛙、蜥蜴、椰子蟹、宿かり、蛇、なまけものを捕まえて申し訳程度に食べてはいたけれど

 2つ目は「とかげ」です。
 ヤドカリはまあ何となくわかる(天ぷらにしていた)として、なまけものなんて食べられるもんなんだろうか。タンパク源が不足していたためらしい。なお、この引用は「煎じ蚯蚓」というタイトルの文章から。ところで「蚯蚓」って読めますか?

ミミズ。

・・・。なんのかんのと面白く読めて良かったですけど、ミミズはちょっとキツイよね。


 譲歩という考え方がある。
 自分の主張を通すために、相手に一歩だけ譲ってあげることだ。人間関係というのは基本的にスムーズに流れないものだから、

お互いが小さな譲歩を出し合って

状況を進行させる。さきに譲歩したほうは、「相手もある程度の譲歩をしてくれるだろう」と期待する。

 ところが、そういう不文律を知らない人も多い。
 こいつは譲歩したんだから、もっと譲歩するだろう、と自分に都合の良いことしか考えられない知恵欠乏者もいる。こっちは譲歩したから、あんたも譲歩してくれという

無言のメッセージが聞こえない利口

もいるのだ。僕がよく「言葉で説明しなければ相手に伝わらないではないか」と言うのは、こういう世間の白痴化を踏まえてのことである。いちいち言質を取らないと、譲歩の意味も伝わらない時代である。

 僕も丸くなったものだな、と感じる。
 30代前半のころは、こういったことがあるとロコツに腹を立てた。でも今は「ああそうか、ここにも利口が1人」と思うだけだ。利口にものを説いても時間の無駄だ。そういう人とは、

できるだけ関係を薄くしていこう

と頑張っているところ。でも、まだなかなかそこまで行けない。しがらみがあるからではなくて、お金がないから実現できていないだけのことだ。まあ、そういうことがあったわけだ。


 夕飯のメインは鱈ちり。
 実家から鱈を頂いてきたので。季節感的にどうよっていう気はするにしても、昼はともかく夜はまだそこそこ寒いからいいやね。スモークチキン(今日が消費期限なんですよ)とセロリ。待望の納豆。ラッキョウの残り汁に漬けたキュウリ。


 今日で15日連続出勤が終わった。
 ハードスケジュールではなかったにせよ、地震・停電騒動もあって非常に疲れた。意外なことに

余震や計画停電で業務中止

が1回もなかった。停電は7月からもっと厳しくなるのは確定的だが、とりあえず15日を走り抜けることができて良かった。

 だから明日は休日。
 特に予定は入れていないし、それこそが望む休日である。ヒゲを剃ることなく、整髪料もつけず、もちろんネクタイもしない1日を送りたい。ただノンビリするだけの休日が欲しくてたまらなかった。嬉しいので、日記を書きながらウイスキー。

何よりも愛する『山崎12年』。

今日はついに、余震を1回も知覚せずに終わりそうだ。いや、それがなかなか難しかったりするのだが、いまちょうど日付が変わった。
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