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くちづけには心をこめよう |
8月5日 |
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6時過ぎに悩んで起床。
カッパが出てくる夢を観ていたのはいいとして(カッパはけっこうイイ奴だった)、2時過ぎ消灯だったから寝不足だ。しかも2時45分の地震で起こされている。されど目覚めてみたら汗だくで、風呂に入りたくて仕方がなかった。一度こう思ってしまうと、
風呂を焚く→アイロンかける→風呂に入る→スッキリする→洗濯機回す→朝刊が読みたくなる→エントランスに取りに行く→朝刊と言えば朝食だ
という流れになる。今日は完全休日だから、いつでも好きな時間に眠れるし。
いろいろ家の中で動くが眠くならず。
しょうがないのでプールへ。今日も実にヤル気不足だったが、何とかスイミングのみ800M。今週は4回も泳げた。たぶん2月以来のこと。今日の考え事は
・カッパって可愛い奴とシュールな奴の両極端じゃないか
というもの。コミカルなカッパ黄桜的カッパと、芥川の小説に出てくる河童。1度でいいから会ってみたいものだが、実際に会ったらちょっとヤバい感じもする。この考え事に結論はない。体重は62.90K。
スーパーに寄ってから昼食。
たまに使う定食店は家から自転車で7分くらい。うまい店で、いつも混んでいるから避けがち。メンチカツは肉の割合が高くていまひとつ。今日も天気は不安定で、黒い雲が出たり消えたり。かなり蒸し暑い。エアコン稼働。
もちろん昼寝。
2時間近くぐっすり。目覚ましをかけない夏の昼寝。いやあ休日っていいもんだなと思う。実際には寝ているけれど、眠りに落ちる瞬間や、覚醒した瞬間にそう感じる。やるべきことは全くないので、本を読む。コーヒーも淹れる。エアコンの風も気持ちいい。
『おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2』村上春樹を読了。
アンアンに10年ぶりに連載されているエッセイを集めたもの。
さすがにエッセイを書かせてもうまい。
春樹の本の話題はエッセイで別枠扱いしている。
という事情で今回は簡単に紹介だけ。単行本で1編3ページほどの短いエッセイである。10年前の『村上ラヂオ』に比べて、力が抜けた感じ。以前は、もうちょっと硬くなっているように思えたわけだ。
比喩の巧みさは小説に劣らない。
「あざらしのくちづけ」という文章。ノルウェイのオスロに行った春樹さんは「あざらしオイル」なる健康食品(サプリメント)を買おうとする。カプセル入りのそれより、ナマの油で飲んだほうがいいよとネイティブに言われる。「でも外国人には臭くてムリじゃないの」とほのめかされ、彼は少しむきになってナマの油を買ってしまう。
>ところが実際には「ちょっと臭い」なんてものじゃない、冗談抜きでとことんナマ臭い。「朝目が覚めたら身体の上に大きなあざらしが一匹乗っかっていて、どうやってもはねのけられず、無理やり口をこじ開けられ、生あたたかい吐息とともに、湿った舌をぐいぐい中につっこまれてきた」くらい臭い。断じてそんな目にあいたくないですよね?
あいたくない。
この手のことは、僕の卑小で卑近な人生にもときどき起こる。くちびるを強引に奪われたり奪ったりするわけだ(どっちが多かったか忘れた)。ある程度までは仕方がないし、大人になるための通過儀礼みたいなものだろう。しかし、
そのお相手があざらし
なんてことを考えると、しかもかなりナマ臭かったなんてことになると、「ちょっとそれはカンベンしてくれよな」と思ってしまう。重そうだし。いやいや、こういう比喩ってなかなか思いつかない。ハルキスト以外には文庫化されたらオススメです。
雨は降らずに早い夕方。
なんとなく湿った洗濯物を浴室乾燥機にかけて、またもやプールへ。今度はさすがに泳ぐわけではなく、サウナとシャワーが目的。光熱費の節約にもなる。体重は62.85Kで50グラム減っていた。口に入れたものと出ていったものの計算をしてしまう。立ち食い系ソバ店でザルそばをひっかけて帰宅。
夜には銀玉店へ。
去年以上に今年は打ち込み不足。打撃練習か。収入不足で勝負銀玉は不可能だから、1ぱち。レートの低いところだからといってマッタリする気はなく、全力で打つ。ムダ玉を打たないように気をつけるくらいしかないけれど、ゆるめない。だってそうだろう、
格下相手の将棋だからと言ってヌルい手を指す自分が許せるか
という気持ちだ。楽しむための必要条件は、全力であることだ。
結果に興味があるようでは、寒い。
受験勉強と同じだ。結果は社会が自分を評価するために使うが、過程を評価するのは自分しかいない。
そんなことがわからない奴に受験をする資格はないッ!
って、今日の僕は銀玉打ってるだけですけどね(*^。^*)
それはそれとして結果を一応書いておく。
激しい展開になった。強予告がまったく来ない日で、221回転→2連→441回転→単発→136回転→単発。合計いくつか知らないが、通常時すべてで強予告ナシ。いくら1ぱちだって、投資金額もかさんでしまう。もう11,000発も打ってるんですけど。甘エヴァなんですけど。な〜んてインチキ!
そして、とうぜん爆連。
3→4→9連荘。最後の9連荘は、途中に15R4連が入った。15R当たりは、大当たり中で15%の確率である。しかも全てカヲル君登場で、
渚カヲル槍投げショー
みたいになってしまった。久しぶりに閉店まで打ったし、5時間打ったのも久しぶり。これ以上ないくらい満喫できて、マイナス3Kは悪くない。負けただけのこと。
帰宅して夕飯。
実家製麹漬けの魚は目鯛。やはりしょっぱいが、麹の味が良いとわかった。まだ麹が残っているので、今度は自分で漬けてみよう。失敗は自家製ピクルス。ふたたびオクラに挑戦したが、
湯掻く程度でも食感が決まらない
とわかった。あのヌメリがピクルス液にマッチしないようである。これからも新境地を開拓してなくては。その他は昨日・一昨日と同じ。
休日モードは今日でおしまい。
実際に休日だったのは今日だけだが。職業柄または僕の性格柄、仕事があれば
たとえ少量でも副業でも緊張感を維持しなければならない
から、本当の休日はくつろげる。たとえかりそめのくちづけでも、気持ちをこめなければいけないのと同じである。
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