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2つの祈念日 |
9月11日 |
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12時27分消灯、6時20分起床。
蒸し暑いんだよぉ。1週間で唯一の休日だから寝坊したかったけれど、昼寝ができるからと床を払った。アイロンかけを日課にするのは、そうしないと終わらないから。朝風呂、朝食。果物は福島産の桃。
大震災から半年が過ぎた。
状況はマシになったように見えるけれど、被災者にとっては、実はこれからがもっとしんどいのだろう。お見舞いを申し上げるくらいしかできなくて申し訳ない。
大臣の失言辞任か。
またそれか、としか思わなくなってしまった。政権交代を選んだのはわしら選挙民だから(
当時の僕は棄権したが連帯責任はある)しょうがない。大臣の経験がないから、なれたことで嬉しくて口が軽くなってしまう、というか。自民党の時代だと、政治信条に基づいた「失言」が多かったようにも思えるが、今の政権だと
つい口が滑って(リップサービスに近い気分で)グッドバイ
となってしまうような。未熟さを克服するのは経験だけだから、こちらも成熟を待つしかない。
同時に、ナイン・イレブンから10年でもある。
以下は書いたような気がするけれど、過去日記には見当たらなかった。あの当日のあの瞬間、僕は市川市の焼き肉店で
独り焼き肉
を楽しんでいた。夜の10時過ぎだ。TVの映像を遠目に見ながら「何が起こっているのだろう?」といぶかしんだ。帰宅してから誰かに電話をして、どうやらテロらしいと知った。
そして戦争になった。
もちろん僕の身近で戦闘があったわけじゃないけれど、暗い時代に入ったような気がした。ビル・クリントンが大統領をやっていた90年代後半なんて、まだ明るい時代だったと(今になれば)感じる。日本では・・・「橋龍」が首相とか、そういう時代だったはず。
個人的なレベルに話を落とせば。
ちょうどこのナイン・イレブンあたりが僕の人生のピークだったかも。仕事がたくさんあって、
女の子もたくさん寄って来て
(人には老化すると過去を美化する傾向があるw)、将来に対する不安なんてものは覚えなかった。年収なんか、今の2倍以上だった。21世紀のほぼ最初の10年は、僕にとって堕ちていく10年間だった。
さて、これからだ。
テロから10年、大震災から半年。状況はだんだん暗くなってきたにしても、この数年は回復基調の前兆が見えてきたような気もする(モテ期の問題は除外、除外かよ!)。人は、未来のために生きなくてはいけない。がんばろう。回顧はここまで。
午前中は雑用や勉強。
前者はウナギ関係、後者はウナギ関係と本業関係だ。もうね、とにかく
仕事だ買い物だと家を出たり入ったり
の若嫁捜索をするヒマもない多忙生活が6日間ギッシリだから、日曜日に頑張るしかない。実に厳しい人生ですな。
お昼前に外出して昼食。
鶏唐揚げカレーは美味。低い雲がたれこめて、ときどきパラリ雨、ときどき晴れ間で蒸し暑い。ちょっとリラックスしようと銀玉店に入ったら、2日連続で出るわ出るわ遊ぱち1ぱち。だってさ、確率変動突入確率65%の機種で
猛爆18連荘
ってどういうことですか。65%の当たりくじを18回連続で引くなんてインチキ以外に何がありえるんですか。おかげで大当たり終了後背景
カヲルくんと綾波レイ(無表情)のツーショット
まで見ることができてしまった。よっぽど写メしようかと思ったよ。3時前に帰宅して読書。
『小生物語』乙一を読了。
ホラー小説家によるウェブ日記の文庫化。
105円で買った以上の価値はあった。
本書の冒頭で、著者はこう書いている。
これは本にするつもりで書いたわけじゃなくて、幻冬舎がどうしても本にするというからそうなったけれど、手抜きのオンパレードで時間とお金がムダになるから、どうぞ他の本を買ってください、と。幻冬舎の本なのに、
>講談社ブルーバックスとかにお金を出したほうがよい
とまで書いてある。僕は文庫で読める日記を原則的に買うようにしているから、ああ新古書店で見かけて良かった、とむしろ安心した。
たしかに、手抜きである。
プロの小説家が書くような日記とは思えない部分が多い。本の装丁もテキトーである。日記形式を読みやすくするための配慮なのだろうが、改ページが異様に多く、すき間だらけの本である。文庫1ページに印刷されている文字が
>た。
の2文字だけだったりする。著者も「いくら何でも」と思ったのか、脚注でこの想定に文句をつけている。ま、この出版社だからしょうがないとは言える。
ただし、日記としてはけっこう面白い。
この著者らしいホラーの要素が滲み出ていて、「さすがオツイチ、日記でも怖すぎ」と思わせる記述が頻出する。されど本書終盤では「もうウェブ日記なんて面倒だ」なんていう趣旨の記述もあり、正直なところ定価を払って買うような本ではない。新古書店で探してください。
夕方は午前と同じく雑用など。
レンタカーを借りようとしたら、某社の会員になったのが20世紀だったと判明した。旧居の住所と電話番号で登録していて、ウェブ登録をしていなかったのでそれに気がついた。僕が
ネットを使いだしたのは世間より遅くて2000年
だったのだ。上記の話題とのリンクを少し感じたりして・・・。
5時半にエアコンを切り、家事をしながら相撲観戦。
ちょうど、応援している稀勢の里の取組から。白星発進。いいかげん大関になって欲しいが、いつになっても安定感が出てこないんだよな。関脇在位も3場所目くらいだから、何とかしてほしい。大関陣は相変わらず弱いね。
夕飯はシノギ飯。
昨日と同じアナゴ。少し高いハンペンの刺身。茹でたブナシメジとネギに梅ドレッシングをかけた。塩もみしたゴーヤ。枝豆。ナスの油炒めは秋らしく美味。キムチやラッキョウといった常備菜。ゆで卵のしょう油漬け。そこそこ野菜が豊富だろうか。
そうか、半年か、10年か。
7時9分に震度2の地震。皿洗いをしていたので恐怖感はなかった。
そうだ、いろいろあったんだ。
半年も、そして10年も生きてしまった。何とかして、少しでもまともな人間になろうとしてきたつもりだけど、果たされなかった。仕方がない。未来をもっと良くしよう、そのためには、まずは明日からの1週間をより良いものにしよう。それ以外に、何ができる? |
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