予備校講師でわるかったな!





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本業には及ばない 11月29日
  寝入りバナの23時34分に地震。
 震度1。恐怖で眠れなくなる、なんてこともなく(ないだろw)、6時間眠って5時43分起床。寒くなってきて床を離れるのがイヤな季節だ。火曜日はウナギの1日なので気楽である。朝のタスクはアイロンがけ。


 そうそう、昨日の書き忘れ。
 空きコマかどれくらい損か、という話。浪人生の授業は1学期11回・2学期13回。空きコマ自体が70分、前後の休み時間が20分×2だから、

110分×24=2,640分=46時間が失われた

ことになる。時給労働者としては痛いところだ。もっとも、休み時間はともかくだし、講座編成の都合でこうなるのはやむを得ない。空きコマあり3コマでも、0コマよりマシだ。通年授業での空きコマは久しぶり(2004年度以来)だったので、備忘のため書き足した。


 厚めの上着でウナギの花園へ出勤。
 上司に軽く報告。事務的に事務作業をこなす。語義矛盾した。同僚に軽くつかまって、残業8分で退社。これで2分損したと思うのは、僕がケチだからだろう。スーパーに寄って帰宅。

 すぐさま外出して昼食。
 タイ料理はパイナップルのチャーハン。干しブドウやナッツも入っている。ナンプラーをかけて食べたら甘くて辛くて旨いうまい。昼下がりの店にはマダムがたくさんいて、

4人くらいで旦那の悪口

を言っていた。専業主婦はいいよなあ、気楽で。豆腐屋さんに寄って帰宅。


 20分ほど仕事。
 人さまの企画書を拝見する作業。感想文を仕上げてメールで発送。即座に昼寝は15分、実質10分足らず。このところ

睡眠不足であることはハッキリしている

から、少しでも眠っておく。昼食前に稼働させておいた浴室乾燥機を止める。洗濯物を畳んで、すぐに外出。やってもやってもタスクが押し寄せてくる・・・。

 プール。
 ウォーキング300M・スイミング400Mと軽め。時間もなかったし、寝起きだし。腰痛が少し出かけているが、まだ痛まない程度。体重は63.75Kと順調。この忙しさで痩せるのはマズイから良かった。帰宅してすぐに出勤。


 ウナギ屋も多角経営。
 何事もなく退社。何事かがあっても書くわけではないけれど、社交辞令的に。なんだか厳しい時代ですなぁと帰宅し、残務整理。何度も書くようだが、

捺印なんて何の意味もない

ことに、社会はいつ気がつくのか。たぶん法的効力は全くないし、捺印の価値を認めているなんてのは、旧世代だけだと想像する。もちろん捺せばお金になるから捺すのだけど。

 まずいな。
 今の記述が、ではない。もっと悪道なことはたくさん書いている(例が多すぎて検索する気にもなれない)。このまま夕飯の話に行くようでは、読者的な満足が得られないではないか。日記を書くのは

すべては読者様の「旨い」と我が未来妻あおいの「ああ、たけしさん」のため、

とこれも繰り返してきた。明らかな偽善と本音である。腹減ったけど読書感想文を書こう。


 『田舎者ですが、なにか?』樋口裕一を読了。
 人を田舎者か都会人かに分類するべく観察し・分析し、それらをビジネスシーンでどう利用するかを説明するエッセイ。
 量産型作家に典型的な愚書。

 著者は予備校業界の超重鎮。
 とっくに業界からはめでたく足を洗っ、いや、今は引退して大学教授をなさっているそうだが(敬語。一応w)、小論文の樋口先生と言えば泣く子も黙る大物講師であった。野球で言うとイチローとか松井とか、あの辺である。僕が受験生だったころが全盛期だったような気がしなくもないが、もう忘れてしまった。

 それはともかく感想だ。
 人間の行動と、それとは一見関係のない「田舎者(または都会人)」を結びつけて論じるというのは、まあ小論文的発想というか、文章技法の1つではあろう。もともとはビジネス書の一貫として書かれたことは、原題の『田舎者と都会人 人の心をつかむ観察力』でもわかる。

 しかし、本書はやり過ぎ。
 内容の3割くらいは「なるほど、そういうのって田舎者(都会人)の発想だよな」と思わせるところが多いものの、言い換えれば7割くらいは

タイトルに合わせるためのこじつけ

である。1冊の本にするために内容を希釈してみたはいいが、薄め過ぎたカルピスのようになって

「これだったら、タダの水のほうが旨くね?」

と思わせる本になっている。著者というより、出版社の企画力の欠如が問題だろう。

 事情はわからなくもない。
 多作な作家は世間の要望にあわせて無理な量産を試みるものだが(例:3色ボールペンを声に出して読む力の先生)、きわめてありがちな失敗作と言える。仮にも先達に失礼だが、この程度の題材は3,000字くらいの小論文にして書いてくれ、というところ。お金を払う価値、ありません。 


 夕飯は鍋。
 昨日の野菜不足を取り戻すため。タンパク質は市販の鶏つみれ程度。このままではつまらないぞと工夫。蛮勇をふるって(そこまでいくのか)、

ホタテの缶詰の汁をドバッ

と投入してみた。やや甘くなるが極めて旨い汁になった。食後にポン酢で割って飲んだら最高。缶詰は1個300円くらいのもの。ついでに

スモークサーモンとホタテとレタスのサラダ

を作った。味付けに市販の梅ドレッシングを使ったのは中途半端だし、面倒がらずに玉ネギを入れるべきだった。


 休肝日明けにしては、感慨なく呑んでしまった。
 次の用事は何だっけと思った今、キッチンの片づけはほぼ終了し、洗い上がった洗濯物が僕を待っている。本業だけの生活に戻りたいけれど、叶わない夢である。

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