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受験って大変ですよね 1月29日
  夢の分類方法はいくつかある。
 自分からストーリーを動かすものと、ストーリーが勝手に進んでいくもの。今朝は前者で、

・会津若松から新幹線で帰京しよう

というエンディングだった。郡山まで新幹線がないんだけどなあ。夢の仕組みの解明は、僕が 生きているうちに(ある程度まで)進むのだろうか。

 7時過ぎ起床、6時間弱睡眠。
 またもや早起きの習慣が復活したみたい。昨日書いたように、今日からは休業期間に近くな る。ウナギは普通にあるし、本業も週3日計5コマあるにせよ、

去年の秋と比べれば労働時間はマイナス30%強

になる。少しのあいだ、ラクさせてもらいましょう。


 たいしたことをしなかった。
 気が抜けたわけでもなく、本当はいろいろ動いたのだけど、書く気にはなれない。先週は忙しいにもかかわらず

一所懸命に日記を書いた

反動かもしれない。本業で忙しいと、書く気になるのだ(おかげで尚更忙しくなったにしても)。

 よく晴れて寒かった。
 洗濯物はよく乾き、取り立ててやるべき家事はなかった。早い夕方に震度2の地震があった。まあ、書くことがない。ちょうどいいので、

ムチャクチャに長い読書感想文

に行こう。エッセイにするほどの本ではないし、さりとて詳しく書きたいこともあった。次は夕食の話題です。


 『うちの子は受かります』矢崎葉子を読了。
 1990年代前半の「お受験」を描いたドキュメンタリーノベル。
 現在とは多少事情が異なるかもしれないが、いわゆる「お受験」の凄まじさがうまく描かれていて良かった。

 僕の知りあいにも、子どもに「お受験」をさせた、という人がチラチラいる。
 それほど数が多くないけれど、すべて父親の立場(つまり知り合いが男性)からの話である。誰の話を聞いても基本論調は

>お受験とか下らないことやっちゃって、いいんだか悪いんだか、悪くはないんだろうけどでも・・・

という歯切れの悪いものであった。何をやるにしてもモノゴトには善悪があるから、彼らはどうしていつも同じようなことを言うんだろうな、と不思議に思っていた。

 本書を読むと、なるほどハタとヒザを打った。
 本当に叩いたのではなく「そうだったのか」と納得したわけですね。小学校受験ということは、子ども本人は幼稚園生だから、

主に母親が主導して勉強させる

のが普通なのだ。もちろん専業主婦であることが条件で、90年代前半だと、まあ専業主夫というのはそもそも少なかっただろうけど。

 いやはや、スサマジイ。
 誰でも考える「お金がかかるんじゃない?」とか「金持ちでないと、少なくともプチブルでないと苦しいのでは?」という予想は、ほどよく覆される。結果的には

1年間で300万円弱

だから、誰でもとはいかずとも、けっこう多くの人々(というか親)が挑戦できるものごとである。

 スサマジイのは、知らぬうちにお受験に入れ上げてしまう親の姿である。
 特別に教育熱心ではないし、貧乏ではないが豊かとも言えない普通の親が、気がついてみれば一気に

お受験戦争の渦中

に巻き込まれていく。パチンコ中毒とかサラ金通いとか新興宗教とかも同じではないかと思うけれど、たいした自覚もないうちに熱狂してしまう。

>ゴールデン・ウィークの期間、迷いがふっきれた恵子は慎也にどう悪態をつかれようとも、綾にみっちり、ペーパーテストをやらせた。名古屋から帰ってきた慎也は、休み返上で机にかじりつく妻と娘の姿を目の前にして驚きは隠せなかったようで、「いつからそんなに家で勉強させるようになったんだよ」とか、「せっかく帰ってきたのに、休みは休みらしく過ごしたらどうだ!」とか、散々、文句をつけたが、恵子はガンとして聞き入れなかった。

 これが受験を意識した4カ月後の家族の姿だ。
 綾という娘・恵子という母・名古屋に単身赴任している父の慎也という家族構成である。父親はお受験に対するこだわりを全く持っていない。母親は

とくにお受験に興味がなかった

のに、すでにこうなっている。娘本人はとくに受験生であるという自覚もない(だって幼稚園児ですよ?)。じつは綾には3歳下の弟がいるけれど、その子はほっておかれている。

 なるほど、母親が付きっきりで面倒をみるのがスタンダードなんだ。
 受験生本人が幼稚園生だから、塾の送り迎えからやらなければいけない。夏期講習の講座選びも、志望校選定も、願書の買い出しも記入も情報収集も、

全てをマネジメントする母親の仕事

なのである。こりゃあ専業主婦でなければできないし、入れ上げることもあるまい。「お受験」細部の説明もさることながら、

「こんなにあれこれやってちゃんと合格できるのか、この綾ちゃんは?」

と思わせるストーリー展開。別にお受験に興味はなかったけれど、なかなか読ませるドキュメンタリーと言える。好著。


 夕飯のメインは鶏鍋。
 ゴマ油で鶏肉を炒め、白菜だのマロニーだの豆腐だのネギだの油揚げだのを入れた。日曜日の夜はこういった

食材処理メシ

になりがちだ。他にはイクラおろしとか。

 うん、気力が落ちている。
 体調は良いけれど、何かに向かっていく剛直な気持ちは消えてしまった。明朝の千葉は

最低気温予想がマイナス2℃

となっている。こういうときに限って、アサイチ出勤なのだ。ま、しばらくはゆるやかに生きていこう。
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