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今度は宮古島 4月4日
  聞けば、沖縄本島はもちろん、石垣島や西表島よりも海が美しいのが宮古島だという。それはまあ、晴れていればそうであろう。確かに綺麗だった。晴れていれば、の話。

  まず島内一周のドライブへ。
  観光名所は「人頭税石(じんとうぜいせき)」だけである。だけ、というのは文章表現的誇張ではなく、本当にそれしかないのだ。聞けば、その昔この石(143センチ)よりも背が高くなった人間は大人として扱われ、税金を払う義務が生じたという。そうなんだ。それで?

  観光客の人だかり。とにかく全ての目的は写真を取ること。大きな駐車場に4台のバスが泊まり、怪しいカップルがレンタカーで押し寄せる。30畳くらいの芝生の真ん中に屹立する、小学4年生大の石と写真を撮るためだけに整理券を配っている。整理券??
  約15分待ちと聞く。まあ写真を撮るだけだし、コアラを抱っこするわけじゃないから回転は速い。…この段落全部ウソ。誰もいない。いるわけない。3分で出発。

  しょうがないから、2日目に離島に渡ることにする。
  伊良部島は宮古島の西、カーフェリーで30分の距離にある。石垣島近くの竹富島よりは遠いが、観光化ははるかに劣る。ってか、ただの離れ島じゃなくね?

  我々は二人揃って男子なので、どこかに行くと「そこを制覇=走破する」ことしか考えない。とにかく征服したくてたまらないのである。征服したらあとはどうでもよくなってしまうのである。何かに似ているなぁ…若いころは特にそうだったなあ、でも最近ないなあああああああ…って何の話だ。
  そうか伊良部島ね。宮古島から海越しに様子を伺ったときは「結構、町があるな」という感じだったのだが、渡ってみたらそうでもない。町以前に、ものを売っている店が見つからない。たぶん島の人口は2000人くらいだろうか。集合住宅、つまりマンション(!)も多少あるくらいだ。さしあたってコンビニはなくても、スーパーあるいは商店くらいはあってもいいはずだ。だいたい、さっきのカーフェリーの車でタバコなどをたくさん積んだライトバンがあったじゃん。おかしいなあ。

  当然、ここで読者は「なんでこの人たちはそんなこと考えるんだろう? 普通は観光地を探さないか?」といぶかしがる(=不審に思うこと)だろう。
  我々は二人揃って人間なので、その脳に学習機能がついている。まず「宮古島にすらないのに、離島に観光地があってたまるか」と推測したのである。まさにこれをもって人間の英知といえよう。別の言葉で言うと当然のことである。つぎに「宮古島には見るものがないから、商業店舗を見て回った」という初日の体験があるのだ。そう、我々はなんと宮古島においてMAXVALUEを発見したのである。
  だからこそ、新たなる標的、具体的には若いおん、じゃないや店舗の発見に勤しんでいたのだ。これもオトコのHであろう。

  発見は2つあった。一つは、野うさぎが歩いていたことだ。もう一つは写真が全てを語っている。

  結論:宮古島には夏以外は行くな。

  これこそ人間の英知である。
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