各ページのご案内はコチラ
Copyright (c) 2004
takeshi nobuhara All Rights Reserved.
|
|
はい業界関係者の皆さん、ご期待のやばいネタですよ〜ってことはありません。赤裸々な裏話とか書いてはまずいよね、ネガティブ禁止のHPである。
だいたい、今40歳くらいまでの人は大学受験のために予備校に通ったことがあると思う。信原の場合は現役・浪人とYゼミに通った。だから、それはまるでカルガモ(でなくてもいいが)の刷り込みのように「予備校というのはこういうもの」というイメージを自分が通った予備校で持つと思う。少なくとも、僕はそうだ。
当時の(88〜89年)予備校は生徒がとても多かった。僕が習っていた先生はその校舎で一番人気だったということもあるにせよ、教室はたぶん400人くらい入る大教室だった。教室は最上階の5階にあった。授業の前は階段で列を作る。関係ないけど、この頃ってサーティーワンアイスクリームが流行った時代で、行列を作るのがトレンドだったのね。トレンドって死語かなあ、まあいいや。
エレベーターが1基だけある。もちろん生徒は一切使えない。守衛のおじさんが1階で「門番」をやっていて、とてもじゃないが使える雰囲気でもないし、使おうと考えたこともなかった。考えてみれば、世の中がまだあんまり電化されていなかったんだね。ちなみに地下鉄東西線はそのころまだ完全冷房化されていなかった。僕の実家はマンションだったのでエレベーターがあったのだが、小学生のときは友達がエレベーターに乗りに来たんだぞ。今の高校生とか、こういうこと言うと信じてくれないんだけどさ。ぶつぶつ。
そこのYゼミはA館とB館があり、その距離は徒歩2分くらいであるのだが、噂では「AからBに講師が移動する場合、車で送り迎えがなされる」ということだった。バブルだなあ。講師室(学校でいうところの職員室)にはシャワールームがあるという話だった(本当かなあ。何に使ったのかなあ)。もちろん講師室に生徒が入ることなんてできない。その入り口にはにこやかな職員のお姉さんがいて、生徒が間違って入れないように「門番」をやっているのだ。たぶん、質問があるんですが・・・と近寄っていくとやんわりはんなり(たぶん京都弁)と追い返されるシステムだったのだろう。何しろ、質問しようなんて考える生徒はほとんどいなかったんだから。
予備校、あるいは予備校講師に対して敬意が払われた時代だった。あのころ、予備校の講師は権威であったのだ。そしてそれは昔話だ。
だから自分が仮にも予備校の講師になったときは、「お、俺もこれで権威の仲間入りかもしれない」と思ったんだ。ま、カルガモだからさ。
今はやめてしまった予備校は小規模を売りにしていたから、Yゼミとは全く雰囲気が違った。どちらかといえば地域密着型の親密さを武器にする予備校だったので、新入りの講師(信原のことです)なんて相手にされない。権威はもちろん、敬意もほとんどない。蔑視とか軽蔑とか侮蔑とか、「蔑」の漢字が多かったような気がする。休み時間は出席簿とか生徒に配る予備校のプリントを持って、校舎というか教室の間を移動するのである。歩きながらタバコ吸っただよ。
1年間だけお世話になった予備校は、関東の某県で最大規模であった。ここでは講師に対する敬意・権威が生きていた。ある校舎の講師室は、昔は応接室だか校長室に使われたものであるらしかった(真偽はともかく)。だいたい16畳くらいの部屋で、デスクとソファセットがあって、赤いじゅうたんが敷かれていた。国会かここは。確かに古くてぼろい校舎だったけど、スタッフも生徒も非常に高い敬意を講師に払ってくれた。何しろ、僕は「東京からきた大人気講師」とされたくらいである。本当は千葉から来た特に人気のない講師だったんだけど・・・。田舎っていいよね。
さて、書いていいのかなあ、現状だ。
まず城南予備校。1年ほど前に2号館という校舎が新設された。それより昔の2号館は1号館から徒歩3分の場所にあった。国道1号をまたぐ歩道橋を越えるという移動だ。昼間の浪人が終わると夕方の現役のために2号館に移動である。もちろんお迎えの車はない。フォローしておくと、1号館の講師室は非常に広くて快適だ。4人がけの席を占有できることが多いし、机同士の距離が離れているから他の講師に気を使う必要がほとんどない。生徒も入ってくるときは非常に礼儀正しいし、ここはやはりチューターの力量だなあ。ヨイショ!
次に市進予備校。市川にはなぜか第1校と第2校があるのだが、この徒歩4分の距離を15分の休み時間で移動している。15分だよ? 「あのさあ・・・」とスタッフに愚痴ると、「先生、よければ自転車を使ってください」
自転車・・・。しかもシャトル2号とか名前がついていやがる。
「1号はどこにあるんだあああああああ!」
と絶叫せずに歩いて移動してます。権威はどこにいった?
|
|