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メーキングオブ4(ついにオープン) 5月5日
  1月10日からの1週間が急流のようであった。そこにたどりつくための打ち合わせが最も重要であり、それを具体化する段階になればスピードは上がる。
  トップページの初稿が出る。開設まで2週間と少しだ。デザインの優劣は色弱の疑いがある僕にはわからないが、色調の出し方に注文をつけ、3通りのパターンを出してもらう。日記の文字の大きさも3パターン出してもらい、それぞれを決定する。とにかく読みやすいこと、見やすいこと、使いやすいこと。

  1月21日、城南予備校の一部のクラスでURLをこっそり宣伝する。開設は2月1日だと明示したが、さっそくアクセスがある(アクセスすると工事中の蓋がされていたのです)。26件。僕もサポーターも作業をするから何回か叩いたにしても、ずいぶんとアクセスが多い。僕は80人程度の生徒に告知しただけなのだ。

  この日までに「HPをやるんだ」と話した相手はサポーターを除いて一人しかいなかった。見てもらわなければ話にならないから、いつかは(つまり開設したら)通知というのか、まあオープンのお知らせを送らなければならない。有言実行が一番カッコいいけど、無言実行を選んだわけだ。今になって思えば、やっぱり少し恥ずかしいというような気持ちと、突然公開して驚かせてやろうという気持ち、言い換えれば女々しくて(差別語)子どもじみた考えがあったのだと思う。今となっては相談に来た生徒に
「うるさい。HPに書いてあると言っただろうが。黙って嫁」
とか言ってるんだからひどい話だ。


  いくつかの議論と検討があった。
  その代表は掲示板だ。現在も「鯨の家のお触書」にあるように、関係者やそれ以外の荒らしを徹底的に排除したいので、最初は次のようなシステムを考えた。
・メールで投稿がある
・→サポーターが僕に転送する
・→内容をチェックして、メールで僕が返事をサポーターに送る
・→サポーターが掲載(アップ)する
  とんでもなく面倒なシステムだ。僕にIT知識がないから、そのつどメールでやり取りをしなければならない。サポーターはSEではないから、そこまで毎日の管理をやることは(金を払っても)できないという。そこでサポーターが現在の「有料掲示板」のシステムを探してくる。金がかかるなあ。でもこれを使えばラクになる。
  背景とくじらくんの画像が決まる。「鯨の家」というタイトルにしたのはちゃんと理由がある。そこには稀に僕が登場することはあるにしても、そこを管理するのはあくまでくじらくんだ。このころサポーターとやり取りしたメールの一部。

>鯨の部屋というのは比喩的にも現実的にも意味を持たせた名前で、その部屋には家主である「くじらくん」がいなければおかしいと思うのね。実はアドレスを取る時点(2週間くらい前に貰ってきた)でそういうイメージを持っていたわけだ。だからあのアドレス(kujiranosumika@hotmail.com)なわけ。そのくじらくんが社会になんとか関わりを持とうとするicon(注:しるしのこと)にしたいわけだ。説明が難しいね。

  開設したあとの話になるが、「くじらくんとは誰なのか?」という質問がときにある。かなりの人がサポーターだと思っているようだが、それは誤解だ。くじらくんは信原でもない。くじらくんはどこまで行ってもくじらくんでしかありえない。


  1月25日。開設1週間前で、ほぼ完全にアップ態勢が整う。この2週間は授業をしていなければひたすらコンテンツ作成のためにPCに向かっていたので、ひどい腰痛になる。
  2月1日になる数分前にオープンする。初日のヒットは680だったろうか。ちなみにページビューというシステムなので、実際に見てくれた人は単純計算で60人くらいだったろう(公開の日のページは全部で9ページだった)。勝負はここから始まる。
  成長させるために、みてもらう皆さんが必要だ。そして僕の成長が必要だ。

サポーターのコメント
今回信原君には「なんとなく作りたいなぁ」って思ってる状態から、具体的にカタチにしていく工程を一緒に経験してもらって、私としては何でも話し合いながら進めてこれたこと、いつも「これは自分のホームページなんだ」という意識を忘れないで、「どういうものにしたい」というビジョンを一生懸命考えてくれたことに関して感謝したいと思う。
何かをつくろうとする時、一番大切なのは作るための技術じゃなく、ビジョンです。それを実現させるための手段が技術なので。そういう意味で規模は小さくても一緒に作れて楽しかったし、今もやってて面白いです(笑)。
いつも色々お客様だというのに叱り飛ばしたりして悪いと思ってるけど、めげずに続けてね〜(笑)。


  追伸:1年続いたら、この続きを書きます。いやはや本当にすごい神経と体力が必要なんですよ、これって。
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