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04年の7月15日の19時50分に速読ゼミを終えて麦茶を飲んでいたら、地域住民らしき男性が講師室に怒鳴り込んできた。
「責任者出て来い!」
予備校はやはり地域密着の「店舗」なので地域住民と折り合いをつける必要がある。市進市川校の場合はガードマンがいるし、千葉校でもスタッフが校舎近辺の見回りをするし、城南横浜校も同じである。
まあ予備校に通う真面目な高校生であるからたいしたことはしないけど、地域住民からすればうざったい店舗であろう。ゴミは撒き散らすしタムロしてだべる。それはともかく、授業後の一服ということで煙草を吸う学生も多い。
喫煙に関してはよほどクレームが多いのか、市進も城南も神経質になっている。見回りは当然としても、城南なぞは即退学らしい(とどっかで聞いた。真偽は不明)。
僕は講師であってスタッフではないので喫煙に関する注意はしない。教室でちゃんと勉強すればあとのことは本人の問題だし、僕は厳密な時給労働者である。時給は授業に対して払われるのだ。
ところで、hit the spotとは「(飲食物が)人を満足させる」という意味である。入試ではほとんど出題されない英語である。
市川校は受付に行くために受付前の自動ドアを通る必要がある。その自動ドアに右側に講師・カンフェリーのいる部屋へ通じる手動ドアがあり、それは通常開放されている。だからその地域住民もとりあえず講師・カンフェリーの部屋に来たのだと思う。
責任者は誰だ!!
と怒鳴っているので僕は立ち上がる。講師は僕を含めて2人、カンフェリーは数人、そこにいた生徒も数人であり、空気が固まっている。彼と目があったし、まあ僕が対応するべきなんだろう。素早くスタッフ(責任者)の姿を探す。
「お前が責任者か!」
と住民はアツクなっている。目が合ったのは僕であり、立ち上がったのは僕だけだからなんだろうか。僕は単純に受付に誘導しようとしただけなのだ。やれやれ。
今日の僕の服装はピンクのパンツに真紅のTシャツである。もちろんピンクハウスで、Tシャツはパッチワーク付きで「KARL」という刺繍がタテに入っている。血の色にも似た濃い赤が黒板に映える。黒板を離れれば、どう見ても「少しおかしい人」である。しかしまあ、責任者に見えたんだろうなあ。
僕は受付に住民を誘導する。そして過去問のコピーを取りながら受付のお姉さんと住民のやりとりを見物することにする。おかしくて笑いそうになる。つまりこういうことだ。
私は責任者ヅラをしていたのであろうか?
1、落ち着きがあった
2、風格があった
3、エバっていた
4、無意味に偉そうだった
どれなんだろうね? どれでも満足だ。
しかしhit the spotの例文にはなってないな。主語がthis eventじゃダメなんだろうなあ。
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