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せめて、できること 10月28日
  2004年10月23日。日記にも書いたように「新潟県中越地震」が発生した。


  今まで直接に大地震を経験したことはない。言葉は悪いが、いつも大地震とは僕にとっ て「対岸の火事」に過ぎなかった。
  関東で揺れを感じた大地震もけっこうあったはずだが、僕の記憶にあるのは95年、あ の「阪神淡路大震災」である。明け方、かすかな揺れで目が覚めた。まだ実家に暮らして いたころで、朝イチの授業があったと思う。ニュースを見たら大騒ぎになっているようだ 。しかし時間もなくすばやく校舎に向かう。

  講師室では地震の話題ばかりだった。とんでもない大災害だったのだ。講師の何人かは 友人や知人の安否確認ができなくて困惑している。

  もちろん、何もできなかった。年収が150万程度しかないころだったので、正直 に言って募金をする余裕もなかった。ただ、そのニュースを聞いて恐怖に震えただけだっ た。


  今回の新潟中越地震は授業中に大きな揺れ(たぶん震度4ではなかったか)を感じた。 4限の授業が終わる直前で、僕はその20分後に校舎移動する必要があった。
  歩いて4分ほどの道のりの途中に小さな電器店がある。ニュース速報がチラリと見える 。時間がないので立ち止まることはできない。あれ? 新潟か長野のあたりで大きな数字 (震度5強?)が見えた。すごい地震だったんだ。

  そして被害のニュース。92時間も半分生き埋めになったまま生き続けた2歳児の救出 。重なる余震で避難者が発生後4日目で増加する。神戸のときは「売名行為だ」と叩かれ ながらボランティア活動をした長野県知事は視察をしたという。立場が違うから仕方がな い。


  自分にできることを考える。報道などを見ているとモノを送ったりするのが最悪らしい 。それを分配するだけの手間が異常にかかるからだ。ド素人のボランティアも危険なだけ 。そこにいる人々が増えればそれだけ食料などが不足する。草の根レベルの活動であって も、経験や知恵がない人では役に立たないのだろう。

  募金をしたところで何がどうなるという問題ではない。しかし、確実に被災者の平常復 帰に役立つものであるのだから、小さな助力を提供したいと思う。
  もし賛同してくれる人がいれば「ここ」を押してください。あるプロバイダーがネット 上で募金を募集しています。300円からできる人助け。金額の問題ではないのだから。
  こういうのを、英語でwhat little service we can offer(=少ないながらも提供できる 全ての奉仕)というのだ。
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