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というわけで12月1日に「流行語大賞」が発表された。実際に発表されて気がついた
のは、「私は流行語大賞と10大ニュースを混同していた」ことである。地震と台風はニ
ュースじゃないか。
10個選ばれて、大賞が1つ(水泳の北島選手の「チョー気持ちいい」)、残りは順不
同ということである。私は6つの予想をしたわけだが、「冬ソナ」と「自己責任」と「セ
カチュー」が正解だった。
流行語の定義というのはハッキリしないが(人々はその定義を明確にしないま
ま言語を使う習性を持つ)、実際にこの3つはよく耳にした。私自身に関して言えば、授
業の中でもこの3つは全て使ったし、「自己責任」はウェブアドプリでも使ったと思う。
まあそれはいいとして、問題は他の7つだ。
「チョー気持ちいい」はやはり若者がよく使ったのであろうか。
用例:英語の偏差値7上がったぜ。チョー気持ちいい!!
→それって誤差の範囲内じゃないのか。
「気合だー!」はアニマル浜口による、娘を応援する絶叫である。
用例:美人OLと会食だ。気合だー!
→こんな言葉を実際に使う人がいたとは思えないが。
「サプライズ」と「中二階」はどちらも政治の世界で使われた。前者は武部自民党幹事長
、後者は参議院議員山本一太という人が「出典」らしいが、それを知っても「ってか、誰?」という感じ
だ。
用例:不明。
→毎年のようにこういうマイナーな政治報道用語が選ばれるが、何か意味があるのだろう
か。日常生活では絶対に使わないはずだが。
「新規参入」はライブドアのプロ野球界参入に関して使われた。耳にすることは多かった
と思う。
用例:新規参入を図ったが、ネクタイを持っていなかったので却下された。
→「球界再編」でも良かったように思う。
「負け犬」はエッセイでも紹介した酒井順子さんのエッセイ「負け犬の遠吠え」から。
用例:34歳、借家住まい、彼女なしの予備校講師なんて負け犬だろ。
→エッセイの単行本で30万部売れたというのは快挙だろう。
「って言うじゃない・・・残念!! ○○斬り!!」は波田陽区さんの造語らしい。
用例:暗闇の中。
→こういうのって、実際に見たことも聴いたこともないとどうにもならない。発音・アク
セント・抑揚がわからないと例文も作れない。
さて結論だ。もしこれらの言葉だけを解説抜きで10年後に聞かされたら、我々はどれ
だけその内容を思い出せるだろうか。
去るものは日々に疎しって言うじゃない。 思い出せなくて残念!! 流行語大賞斬り!!
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