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和製英語を責めるつもりはない。ピジン英語がそうであるように、英語のような普遍性
の高い(高すぎる)言語を、特定の国が特定のやり方でアレンジするのは全く問題ないと
思う。
なぜならば、こういう場合を考えてほしい。
英語を母語とする人が日本に観光に来る。彼・彼女は日本語ができないから(今の時代
に観光のためだけに外国語を練習する必要はあるまい)、英語で意思伝達をしたい。世界
共通語に近づいている英語なのだから何とかなるだろう。
しかし日本人の使う英語はヘンである。意味ワカラナイアルネ。ストレンジあるね。
そんなこと言ったって、ここは日本である。ネイティブ的にどうこうとか言う前に、片
言でも英語を理解する人間は10%足らずでも存在するのであり、自分の国にいながら「
共通語」である英語で意思伝達を図ろうとしているのだ。まして相手は英語ネイティブで
ある。これはかなり協力的な態度だと思う。
むしろ、和製英語というか「その国でしか通じない英語」を所持している時点ですばら
しいことだと思う。結果はともあれ、その言語(英語)で意思伝達をしようという努力を
行っているのであるから。それだけの経済力やバックボーンがあるのは事実だが、モンゴ
ルの辺境で英語が通じるか(島根県あたりではマズイかもしれんが、島根に観光する英語
ネイティブはそんなにいるまい)?
というのが僕の基本的な考えであるが、最近それをくつがえすトイレットペーパーを見
てしまった。某M新聞の勧誘員が契約継続のサービスでくれたのだ。もちろん外装に印刷
されている文字のことである。引用する(Quaretteというのは商品名)。
Quarette is soft touch and economy
type toilet roll tissue
This propose your confortable life
いったいどういう「和製英語」なのであろうか?
「エコノミータイプ」というのもすごいし(さすがにトイレットペーパーにまで
economicとeconomicalの違いまでは要求しない)、typeが形容詞になっているのもすごい
し、andが繋ぐものがないのもディープだ。3人称単数のsがないとか、おいおいThisは何
を指すんだとかまでは言わないが、confortableとまでくるとは思わなかった。トイレで
、ええと、用事を済ませながら脱力した(それじゃあダメか・・・)。
某電器会社に「It's a Sony」というのがある。見事な冠詞の使い方である(不定冠詞
とは読み手に名詞を想像させる道具である)。僕はそんなことを要求しているのではない
。
スペルだけでもチェックできなかったのか、あんたら。
受験生で「へ? どこに・・・」と思った人がいないことを願うけどね。
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