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エッセイは系統化するな2 1月14日
  通常、作家連中は依頼に応じて適当に(または適切に)エッセイを書き散らし、それを 3年くらいしてから単行本にするために再構成・再構築を図ることが多い。だから僕とし ては内容に多少の重複があってもいいから書き散らしてやろうと思うのだが、A型の血が 騒ぐのかそれができない。いや、正確に言うなら邪魔をする要素が2つあるのだ。


1、サポーターが整理好きである
  これは説明が必要だ。画像がついたエッセイはサポーターに文書と画像を送付してアッ プしてもらう。ところがそのエッセイ原稿ファイルの日付が正確でないとサポーターは怒 り出すのだ。意味がわかればいいじゃんと僕がビクビクして言うと、
「気持ち悪いからいやだ」
と感情に任せた理由付けをしてくるのだ。
  だから僕としてもエッセイは系統化・整理・秩序の構築を必要とするんじゃないかと考 えてしまうのだ。

2、ネタを整理しないと僕が忘れてしまう
  エッセイを書く場合は、集中的に書くのではなく、思いついたことをメモしておいて気 分が乗ったときに書く。だから完成まで時間がかかり、挙句にあっちこちに同じネタが出 てきてしまう。「同じような」ネタならまだいいのだが、「同じ」ネタを2回書いている ことがあったりして、頭がピーマン状態になってしまう(もともとピーマンなのかもしれ ない)。
  僕は「忘れやすい」という人間らしい欠点を持っているので、この傾向には拍車がかか る。だから通しタイトルにしておいたほうが整理しやすいのである。


  したがってシリーズ化することで
「お、今回はこのバージョンか(またかよ)
と思っ てもらおうという壮大稀有(そうだいけう=大きくて立派なこと。稀有壮大とも)な計画 なのである。これで正当化できたはずだ。英語でもThe end justifies the means.という ではないか。


  ちなみに、今の段階でシリーズ化を図ろうとしているのは以下の通り。

1、旅行ネタ
  これはタイトルを変えればさすがに2回同じことは書かないだろう。昔の旅を書けばい くらでもネタが出てくるが、問題は画像がないことだ。もっとも、市川市国分あたりで写 真を取ってきて、「これが能登半島は輪島の町並みだ」とやる手もある。

2、バイトネタ
  過去の話なので適当に切り上げればそれで問題ない。言い換えれば、今後の人生でバイ トはしない(と願いたい)はずなので綺麗に完結する。

3、料理ネタ
  発展途上であり、全て画像が入っている。よく知られることだが、料理を画像にするこ とは極めて難しい。イラストにする手もあるが、あの「美味しんぼ」ですら料理が旨そう に見えないのに、僕の才気あふれる筆で表現しきれるかどうかが難しい。
  現在の最終到達連載予定回数は1000回。ちなみに今まで書いてあるのは4回分。

4、言語ネタ
  得意な話題であり、変化が常に伴うのでシリーズ化する意味がある。
  しかし、何回書き直しても面白くならないのでアップしたことがない。面白くない上に ためにもならないというのは問題があるのではないか。

5、読書ネタ
  「最近はこんな読書」で統一し、毎回違う話を書くのは可能であろう。
  今までに読んだ本も紹介してかまわないと思うが、あくまで皆様への読書指南でありた いのでできるだけ最近の本を紹介したい。しかしそのために僕が読むべき本は大量になり 、読んでも読んでもハズレが8割という読書の鉄則を再確認するばかりというのが辛い。

6、春樹ネタ
  どこまで書いていいのか、どこが終わりなのかわからないが、どうしても力が入るので アップできない可能性がある。
  好きな物事を書いた文章には愛があって好ましいものが多いが、愛がその対象に向かい すぎて、筆者には面白くても読者には面白くならないという危険がある。

7、買い物ネタ
  通販をめぐる冒険や長ネギは長すぎるぞ問題など、社会考察に富んでいるので終わりが 見えない。長ネギはもちろん、ゴボウも無反省に長くなりすぎではないのか?


  やはり系統化するのはムリなんだろうか。
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