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PATはどこへ行った? 1月18日
  2005年1月に行われたセンター試験で、問題漏洩の疑惑が持ち上がった。実施2日 後のNHKニュースの報道である。
  日本で一番有名な掲示板(3チャンネルから1を引く)で、実施時間の直前に問題とな る2つの書き込みがあった。

1「PATの弟、ケビンです」
2「小説は遠藤周作です」

  これに関して、主催者の大学入試センターは「偶然の一致だろうが、調査をする」とい うコメントを出したそうだ(注:ここまでの記述は正確なものではない。内容を要約した ものです)。


  説明が必要だろう。
  まず1の書き込みは、この試験の英語第6問の狂言回しを演じた登場人物の名前が「ケ ビン」であることを示唆したものだ。PATとは2年前の第5問の登場人物である。読者 が最近の受験生であれば、「アルツハイマーかお前は、PATよ!」としてご記憶のこと もあるだろう。
  次に2の書き込みは、この試験の現代文第2問の小説の作者が周作先生であることを示 唆したものだ。

  ネットの掲示板の書き込みは荒唐無稽(こうとうむけい=デタラメなこと)であるもの が多く、確かに事実としては偶然の一致のように見える。そもそも小説の狂言回しの固有 名詞が誰であろうが設問には関係ないし、文化勲章受章者である遠藤コリアン氏の小説な んてあまりにもたくさんある。しかし、もし万が一これが問題の漏洩であるとすればあっ てはならないことである。


  1に1を足したチャンネルの掲示板の書き込みは世間を賑わす。確かな記憶ではないが 、今まで新聞沙汰になったのは10回ではきかないだろう。古くは神戸の連続殺人事件の 犯人の写真公開(追記:ウソ。これは週刊誌でしたっけ?)、最近では連続集団自殺まで、枚挙に暇がない(とまではいかないけど、 まあ多いですよね)。
  しかし書き込みをしたのが誰であるのかは、ほとんど特定できる。どこでいつどのパソ コン(正確にはどの回線を経由して)で書いたのかが特定できるから、もちろん警察の本 気の捜査が必須ではあるが、書いた人まで突き止めることは可能なのだ。

  この「事件」は誰に対しても実害をもたらしていないが、言わば「ネットリタラシー」 を国民に周知させるなら、何があっても書き込み人を特定するべきだと思う。そして偶然 なのか故意=必然なのかを突き詰めるべきだ。試験と選挙が公正に行われないならば、そ れを行う意味が根底から否定されてしまうからだ。


  僕自身も掲示板を公開しているが、かなり厳しく書き込みの制限を設けている。なぜな ら「ネットリタラシー」が世間に普及していないからだ。今の「原始的な」掲示板の世界 は残念なことに生の姿を若い人つまり主に生徒様に見せられないからだ。
  もちろんこんな小さな掲示板、あるいはHPは直接的な力を持たない。しかし、それは 小さな始まりのキッカケの萌芽(ほうが=小さな始まりのたとえ)くらいにはなる、たぶ ん。


追記:PAT、いいですよね。詳細は覚えてないんですけど。
ポケットがたくさんあるリュックが2つあって、どこかに虫除けスプレーを入れておいた そうです。1つのリュックを指定して、側面についている2つのポケットを指定して、下 か上かを友人に教えてあげました。友人が探したらスプレーがなかったので「ないじゃん ?」と言われたら「おー、アイムソリー、ジアザーワン」と答えました。
なんとthe other oneは「もう一つのリュック」だったというオチです。受験生は大混乱 。0に2を足したチャンネルでは糾弾の嵐になりました(笑)。なるよな、そりゃ。
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