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2004年9月20日のことである。僕と城南予備校某校舎長H先生は「将棋をやりましょう!」と約束をした。これは日記にも書いたと思う。
時は流れ、11月22日のことである。現役の授業の前に食事に行こうとしたら、校舎の外でH先生に出くわす。
H(敬称略)「先生、将棋は・・・」
べ「むむむ」
H「1月24日が1コマ早く終わりますよね? そこを考えていますが」
べ「むむむ。どうやって対局するんですか?」
H「実はわたし、立派な盤をもっていまして。いや、それは重過ぎるから安い盤を持参しますが」
べ「あ、では僕がコマを・・・」
H「いえ。私もいいコマを持っています。千駄ヶ谷の将棋会館で買ってきたのです」
べ「(こいつオタクだったのか!)あ、そうすか(俺は山形の天童=有名なコマの産地で買ったんだが)」
H「詳しい日程は年明けに決めましょう」
要約すると、自分の土俵に持ち込むべくH(呼び捨て)はコマまで用意しようと言うのだ。何が何でも勝ちたいのであろう。となれば、僕としても同じである。どんな手を使ってでも勝つ方策を練る必要がある。最新形の8五飛戦法で撃破するつもりである。勝つためには、手段を選んでいる場合ではないのだ(選んでるけど)。
さらに時は流れ、1月3日冬期講習初日にH先生がやってきて、「決戦は24日で決まりですよね」と念を押される。
べ「やるからには本気でやりますよ」
H「もちろんです」
べ「ムキになって勝ちに行く。遊びの基本です」
H「私はこの2ヶ月指していません」
べ「僕はこれから再開して勉強します」
要約すると、H(また呼び捨て)は僕に油断させようとして勉強していないフリをしているのである。なんと卑怯な男であることか。
前週の17日、またまたH先生がやってくる。
H「場所は2つ考えています」
べ「ほう?」
H「1つはこの建物(=校舎)の中です」
べ「それはまあ・・・。僕はアウトロー扱いですからいいんですが、先生は立場があるでしょう」
H「え?」
べ「いや、校舎長が空き教室で将棋、威厳にかかわるでしょう」
H「・・・そうですか(残念そう)」
べ「もう1つはどこですか?」
H「ネットで調べまして、今は減っていますが普通の道場です」
べ「横浜にあるんですか」
H「2つありますが、電話が通じないんです」
べ「ふむ」
H「そこで、関内に1つあるんです」
べ「ああ、横浜球場の駅ですね」
H「そうです。ただ、先生は煙草を吸いますよね。そこは禁煙らしいんです」
べ「あ、それは平気です」
H「じゃあそうしますか」
べ「カラオケボックスという手もありますね」
H「おお。それってアリなんですか?」
べ「生徒によく言うんですが、セックス以外はありです」
H「(絶句)」
べ「将棋をやって悪い理由はないでしょう。貸切だし」
H「・・・道場にしましょう」
これらの会話を要約すると、どうしてもH(もちろん呼び捨て)は自分の土俵で戦いたいようである。醜い人間である。これはどうしても撃破しなければなるまい。
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