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千葉方面からの通勤電車は混雑するのが早い。たとえグリーン車でも座れないことがあるので早起きするしかない。某私鉄を乗り継いで仮称千葉駅へ。やっと太陽が出てきた。
富士山がよく見えるが、睡魔に負けて眠ってしまう。世間は仕事始めであり、車内の空気は重い。こういう生活が毎日じゃあつらいよね(と同情するフリ)。
横浜駅近くの喫茶店で軽い朝食。僕はかなり「食が太い(=たくさん食べること)」
タイプだが、朝だけはダメ。しかし講習の時期は午前中に2コマあるので無理やり食べる。ふだんが夜型の生活=仕事だからしょうがないんだけどね。
講師室には8時ごろ入る。授業の1時間前。事務のお姉さんと出勤が前後する。
やはり城南では講師の出勤が早い。30分前には全ての講師が揃っている。言い換えれば、それだけ城南の講師室は落ち着いて授業の準備ができる環境がある。
講師が教室に行くタイミングも早い。エレベータは講師専用になっているのに、3分前にはみんな出て行く。僕は1分前に出て教室にチャイムと同時に着くようにしているので、一番最後に出ることになる。
1限が終われば「お弁当注文の時間」だ。無闇やたらに騒がしい講師がいて、他の講師と「この弁当はなんたらかんたら」と大騒ぎしている。まあそれは自由なんだけど、お弁当のパンフを独り占めするのは迷惑である。いくら僕が弱小講師だって、お弁当くらいちゃんと選びたい。
周りの空気を読めない人間はどこにでもいるものだ、城南予備校の講師室に限らず。
それにしても昼休みが長い。80分である。時間がもったいない。予備校講師は時給労働なんだから、何とかしてほしいと真剣に神に祈る。生徒に調査をかけてみる。昼休みに何かやってんの?
僕はいくつかの予想をしていた。
1、チューターサイドからの連絡(高校のHRみたいなやつ)で30分かかる
2、何かのお祈りの練習をさせられている
まあ2は冗談だが、受験生にとっても時間管理が難しいのではないか。調査の結果は「何もやってないです」とのこと。
いくら教室移動などがあったところで、10代後半の食事時間は1時間もあれば余るだろう。考えてみれば、ほとんどの浪人予備校は昼休みに80分を用意している。このあたりに、数年後に来る浪人ゼロ時代の生き残りのヒントがあると思うんだけど・・・。
その一方で、コマの間の20分休みはありがたい。講師室の中に洗面所があるのも便利。この職業を持つものにとって手洗い・うがいは必需なのだ。ちゃんと講師が休むための部屋という設定がされているわけだ。当然でありながら、素敵なことだ。
おかげでほぼ16分以上座っていられる。お茶を飲んで、足りなくてコーヒーを飲んで、煙草を2本吸って、「ぐーぴた」を食べて・・・さあ最後の授業だ。
5時に授業終了。夏と同じく授業後10分ちょっとで校舎を出る。千葉に帰るのだ。遠いよなあ。あたりは暗闇だ。朝に家を出たときも暗闇だったな。
自分の時間を持つことができない、予備校講師の冬。
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